東電、第一原発作業員を3倍で発表…故意は否定
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東京電力は6日、福島第一原発の作業員数を実際の約3倍の人数で発表していたことを明らかにした。
福島県は同日、東電と経済産業省資源エネルギー庁に抗議し、速やかな調査を要請した。
東電は7月に改定した「中長期ロードマップ」で、今年5月時点の従事登録者数を約2万4300人と表記。だが、東電福島地域支援室によると、実際に5月時点で登録していたのは約8000人で、表記の人数は原発事故後に同原発で従事した作業員の累計だった。実際に作業したのは5500~6000人としている。
同室は「累計人数と実働人数の違いの説明が不十分だった」とし、故意の発表だったことは否定し、適切な表記を検討するという。
(2012年11月7日01時40分 読売新聞)
2013年2月7日2時31分
東電、国会事故調にウソ 「原発内真っ暗」→調査断念
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【木村英昭】東京電力が昨年2月、福島第一原発1号機の現地調査を決めた国会事故調査委員会に、原子炉が入る建物の内部は明かりが差し、照明も使えるのに、「真っ暗」と虚偽の説明をしていたことがわかった。国会事故調は重要機器の非常用復水器が、東電の主張と違って地震直後に壊れた可能性があるとして確かめるつもりだったが、この説明で調査を断念した。
国会事故調は解散しているが、現地調査の責任者だった田中三彦元委員(元原子炉設計技術者)は東電の虚偽説明で調査を妨害されたとして7日にも、衆参両院議長に非常用復水器の調査実施を申し入れる方針。
国会事故調は、2011年3月11日の地震発生直後に1号機原子炉建屋の4階で「出水があった」との目撃証言を複数の下請け会社の労働者から得た。
国会事故調“東電が虚偽の説明”
2月7日 13時15分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故調査を担当した、国会の事故調査委員会の元委員が、去年、1号機の現場調査を検討した際、東京電力から「内部は真っ暗だ」などと、実際とは異なる説明を受けたために、調査を断念することになったとして、衆参両院の議長に現場調査を求める文書を提出しました。
文書を提出したのは、国会事故調の田中三彦元委員です。
提出した文書によりますと、国会事故調のメンバーが、事故と地震との関係を調べるため、去年2月、福島第一原発1号機の現場調査を計画した際、東京電力から現場の状況について説明があったということです。
この中で、東京電力側は、みずからが撮影した建屋内部の動画を見せながら、「1号機を覆うカバーを設置する前に撮影したものだ」としたうえで、「今は真っ暗で、作業員の余分な被ばくを避けるため、同行できない」などと説明したため、国会事故調は現場調査を断念したということです。
ところが、この動画は東京電力の説明とは異なり、カバーの設置が完了したあとに撮影したもので、場所によっては外部から光が差し込むなど真っ暗な状況ではなかったということです。
田中元委員は「東京電力の虚偽説明による重大な調査妨害があった」として、衆参両院の議長などに対して、経緯を調べ、国会に現場調査するよう求めています。
これについて、東京電力は「担当者が動画を撮影した時期を誤って認識していたため、間違った説明になっていた。説明に誤りがあったことはおわびする。国会事故調が現場調査をしなかったのは、明るさだけでなく、がれきが散乱している危険性などを考慮したことだと理解している」と説明しています。
2013年2月8日21時3分
東電社長を参考人招致へ 虚偽説明で衆院予算委
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東京電力福島第一原発事故に関する国会事故調査委員会に対し、東京電力が虚偽の説明をして同原発1号機の現地調査を妨げた問題をめぐり、共産党の笠井亮衆院議員は8日の衆院予算委員会で、同社の広瀬直己社長の証人喚問を求めた。
同委員会理事会は協議し、12日の予算委に参考人として広瀬社長を呼ぶことを決めた。東電側は「真摯(しんし)に対応したい」としている。
東京電力虚偽説明問題 東電・広瀬社長、衆院予算委で謝罪
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東京電力が、福島第1原発の事故を調査する国会の委員会に対して、「原子炉建屋の中が暗い」などと、虚偽の説明をしていた問題で、東京電力の広瀬直己社長が12日、衆議院の予算委員会に出席し、謝罪した。
東京電力の広瀬社長は「(担当者が)間違った認識のもと、誤った説明をしてしまったということが判明してきております。この点に関しましては、誠に申し訳なく思っております」と謝罪した。
民主党の辻元清美衆院議員は「国民の代表が行くといっていることを、担当者だけで、『暗いだろう』、『間違えました』と。それが東京電力の、わたしたちの国民の事故調査に対する姿勢だったという認識でいいんですか」とただした。
これは、2012年2月、国会の事故調査委員会が、1号機原子炉建屋の調査を申し込んだ際、東京電力が「建屋の内部は暗く、危険」などと虚偽の説明をし、委員会が調査を断念したもの。
予算委員会で、広瀬社長は、謝罪したうえで、虚偽の説明をしたのは、担当者の思い込みが原因と説明した。
(02/12 12:54)