竹山修身

震災瓦礫の受け入れ検討はしたんだから復興予算86億円は「ありがたくいただきた」

まず結論から「一番のクズは環境省」

環境省が粋がって巨額の予算を獲得したが瓦礫量が思ったよりも少なく、予算の使い道に困って自治体・団体へ押し付けた

×「自治体が復興予算に群がった」
○「環境省側が復興予算への切り替えを自治体に強要して補助金をバラ撒いた」

 環境省「がれき処理の検討のポーズだけでプラス復興予算の交付金もGETできるよ」
 自治体「がれき処理の予定はない。通常枠の交付金だけで。」
 後日…
 環境省「復興予算の交付金も付けておいたよ」
 自治体「え?!」

がれき処理「検討」だけで交付金給付された自治体&団体

内訳
  • 【86億円】大阪府堺市
  • 【36億3000万円】埼玉県川口市
  • 【28億2000万】中・北空知廃棄物処理広域連合(北海道)
  • 【11億3000万円】群馬県玉村町
  • 【3億8000万円】甘楽西部環境衛生施設組合(群馬県)
  • 【2億9000万円】京都府綾部市
  • 【2億8000万円】秋田県潟上市
  • 【2億7000万円】群馬県伊勢崎市
  • 【2億円】鹿角広域行政組合(秋田県)
  • 【6000万円】群馬県高崎市
↑少なくとも堺市と川口市は環境省の押し付けによるものらしい。
川口市「当初は焼却場の改修費を一般会計の交付金でまかなう計画でした。そこに環境省が“復興特会の補助金をもらってくれ”といってきて、要請を断わればどちらも受け取れなくなるかもしれないという不安からその通りにしました。瓦礫の受け入れは検討していましたが、環境省から“見合わせることになった”と連絡がきたんです。」

神奈川県の4団体にも約160億円の交付が決まっていたが、取り消された。
そもそも4団体は神奈川県に「瓦礫を受け入れない」と表明していたという。
  • 秦野市伊勢原市環境衛生組合(共有するゴミ処理場を管轄する2市の事務組合)
  • 平塚市
  • 逗子市
  • 厚木市

環境省の担当者の言い訳

「確かに今でこそ広域処理への協力も広がっているが、この枠が設けられた12年春当時は一部市民の反対運動も激しく、受け入れを表明した自治体には脅迫めいた電話がかかってきたぐらい。当時の状況を思えば、受け入れ可能な環境を作るため、こうした『飴』をちらつかせてでもとにかく『手を挙げてもらう』ことが最優先だったんです。」

なお今から「返せ」と言い出せば、すでに交付金を受け取ることを想定して予算を組んでいる自治体側に支障が生じること、また「あくまで使い道は、交付金の本来の趣旨であるゴミ処理施設の整備ですので」といった理由から、返還請求などは行わない予定だ。

「見通しが甘かった、との批判は甘んじて受けますし、もちろん現状から見れば皆さんそう思うでしょうが、あのときはそれほどしなくてはならない状況で……」

そんなわけで?一番のクズは環境省だが、竹山のおかげで堺市のイメージが悪くなったので、竹山についてもまとめておくことにした。

時系列

▼2012年01月

堺市はゴミ処理施設の建設費などに当てるため、「循環型社会形成推進交付金」40億円の給付を申請。

▼2012年03月

環境省が各自治体に文書を配布。
「復旧・復興枠」の交付金の給付について、
「受入条件の検討や被災地とのマッチングを実施したものの、結果として災害廃棄物を受け入れることができなかった場合であっても、交付金の返還が生じるものではありません」
としっかりはっきり明記。

▼2012年04月

環境省から大阪府を通じて、堺市に「復興特会からの補助金に切り替えれば建設費を全額国が出す」と打診。当初堺市が求めていた金額の2倍以上(86億円)を交付する枠組みを示した。
堺市は「一般会計のままで結構です」と回答したが大阪府が受け入れを表明した結果、堺市に交付されることとなった。

金額について
  • 40億円:「循環型社会形成推進交付金」の通常枠の交付金
  • 46億円: 自治体(堺市)で負担する予定だった
  • この2つの合計で86億円

「復旧・復興枠」について
  • 復興予算から
  • 堺市の場合は「震災がれき受け入れを行う処理施設の整備事業」にあたる
  • しかし、申請時点では震災がれき受け入れ検討は……
    ↑後に堺市側が言葉を濁すほど、積極的には検討していなかった

▼2012年06月

がれきの全体量が判明し、堺市が受け入れなくても対応できることになった。
堺市にがれきを持ち込むという話自体が流れる。

なのに「復旧・復興枠」の交付の手続きは進行。

▼2012年10月

@環境省
がれきの受け入れを検討しただけの自治体等にも「復旧・復興枠」の交付が決定。

▼2013年03月09日

自治体等へ復興予算「復旧・復興枠」の交付。

@堺市・定例市議会
「一部を被災地への義援金とするべきでは」「道義的におかしい」と異論が浮上
竹山は財源の確保は首長の責務。ありがたくいただきたいとクズ発言。
↑「交付金をかすめ取ることが目的で最初から受け入れる気がなかった」とも受け取れる発言ですね

▼2013年03月13日

@堺市・市議会特別委員会
竹山は市議会特別委員会で復興予算の交付について「ルール通りに適正に手続きを行い、交付が決まった」と説明。
あらためて復興予算の交付を受け入れる考えを示した。

13日の時点で堺市への批判の電話やメールは約220件。
報道陣の質問に竹山は「誤解がある。突然、86億円が降ってきた訳ではない」と話している。

▼2013年03月19日

19日の時点で堺市への批判の電話やメールは約550件。

@堺市・市議会本会議
竹山は09日の自身の「ありがたくいただきたい」発言について謝罪。
  • 「堺市のイメージをダウンさせた」と説明
  • 「議会および市民のみなさまにご心配とご迷惑をおかけしたことにつきまして、率直におわび申し上げるところです」
  • (謝罪はするけど復興予算は返しません)

▼2013年06月24日

@堺市・市議会本会議
堺市が国から受けた復興予算の活用策として、「大規模災害被災地等支援基金」創設の関係条例案が可決された。基金の積立金は当面5億円。
「被災地や被災者に対して息の長い支援活動を行う」としており、東日本大震災だけでなく、今後発生する大規模災害も対象とした。

▼2013年07月01日

「大規模災害被災地等支援基金」枠で被災地に派遣する任期付職員10人の辞令交付。
既に被災地に派遣されている職員と併せて18人の給与などは基金から拠出する。

参考

えっ!? がれき処理「検討」だけで復興予算約86億円 堺市
2013.3.9 21:25

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環境省の「大いなる無駄遣い」に批判 がれき処理しない自治体に大判振る舞い
2013/3/11 19:29

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86億円のがれき処理予算 堺市長、返還求める声に「適正に手続き」「財源確保は首長の責務」
2013.3.13 21:20

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「ありがたく…」発言への批判殺到に堺市長謝罪 がれき受け入れ検討だけで86億円
2013.3.19 11:15

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震災瓦礫受け入れ「断っても環境省が予算を置いた」と自治体
2013.04.02 07:00

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淡路島地震:堺市長がツイッターで「今日は良いお天気」
毎日新聞 2013年04月13日 18時27分

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批判浴びた“言うだけ”ごみ処理費の堺市復興予算、被災地支援基金に 
2013.6.24 13:54

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誇りを胸に復興支援へ 堺市、辞令交付式
2013.7.2 04:11

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  • 最終更新:2013-07-04 14:40:24

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