52歳。日本の俳優、タレント。タクスオフィス所属で代表取締役社長を務める(2011年03月時点)。
「石巻の避難所で子供が餓死」とデマ拡散
時系列
▼2011年03月15日
ブログにて「石巻の避難所で子供が餓死」と知人からの「伝聞」を事実確認もしないままあたかも事実であるように書き、ネット上で無責任に拡散。
Web魚拓:
2011-03-15 22:49:30
地獄…
...
「地獄ですよ、辰巳さん…」
安否を心配していた、石巻の友人から衛星電話がかかって来ました。
4年間、東北地方の町おこしを応援する番組を担当していたおかげで、各地に友人がいます。そして彼らの多くが被災しました。心配だけど、何も出来ない自分がもどかしく、ただ過ぎて行く日々。ブログも暫く書けませんでした。でもそれじゃいけない。彼の言葉で目が覚めました。
「この状況を、たくさんの人に伝えて下さい。死体がゴロゴロなんですから。避難所にいるのに、食糧がなく、子供が餓死してるんですよ。お願いします、辰巳さん!」
長年この世界で生きていますから、テレビの裏も表も、良いところも悪いところも、大体わかります。仕事が延期になり、終日地震報道を見ていましたが、やはりそうでした。画面に映し出されるのは、恐怖シーンと感動シーンばかり。冷徹な目で現実を見つめても、それらは番組にならなかったり、放送コードに引っかかったりするんです。大体、撮影クルーが入れる、比較的安全な場所の映像しか、テレビで見ることは出来ないと思って間違いありません。でも、様々な材料から、現実を想像することは出来ます。想像力を精一杯働かせて、自分達に何が出来るか、何をすべきか、しっかり考えましょう。
間もなく、雑誌の地震特集号が発売されて、テレビよりずっと残酷な写真が、次々に公開されると思います。でも、本当はこれからなんです。まだまだ被害の全容もわからないんですから。長い長い復興への道程。長期に渡る支援を考えなければ…
これから、この国はどうなって行くのか、日本人の勇気と良識が試されているようです。
今回の震災で亡くなられた皆様に、心から哀悼の意を表します。
しかし被災から4日間で人間が餓死するのは無理である。
▼2011年03月19日
宮城県が、避難所で初めて死者が出たことを発表。
亡くなられたのは87才の男性。
宮城県の避難所、初の死亡者 :日本経済新聞
2011/3/19 18:54
...
宮城県は19日、仙台市若林区の小学校に避難していた男性(87)が死亡したと発表した。同県内の避難所で死亡が確認されたのは初めて。同県災害対策本部は「医療チームの巡回を強化する必要がある」としている。
県などによると、男性は18日午後10時ごろ、避難所内でうつぶせに倒れており、周囲の呼びかけにも応じなかった。仙台医療センター(同市宮城野区)に搬送されたが、19日朝までに死亡が確認された。
▼2011年03月21日
ブログで
「指定の避難所」→「避難している場所」、
「餓死」→「食べることのできない子供の死」
などと苦しい言い訳をして
「衛星電話を持っている知人」が政府関係部署に連絡もせずまず芸能人に連絡し、その避難所の場所を明かさなかったのも「深慮遠謀」と無理な理由付け。
結局避難所の場所もなくなった事実があるのかも確認するすべがなく 「衛星電話を持っている知人」が実在するのかも謎。子供が実際に亡くなってるのかすらうやむやに。
Web魚拓:
2011-03-21 15:51:39
吉報!
...
あの衛星電話以来、連絡が全く途絶えていた石巻の友人から、遂に電話がかかってきました。
「やっと家に帰れました。なんとか元気です。ありがとうございました!」
胸のつかえがとれ、思わず涙ぐんでしまいました。
アナログ人間ゆえ、全くブログなど考えもしなかった僕ですが、周りからのプレッシャーで、おっかなびっくりで始めたこの『道草日記』ですが、今回、5日間で、250万近いアクセスを頂き、感謝と共に、大きな責任を感じています。総ての方へ返信したい気持ちでいっぱいですが、とうてい叶いません。取り急ぎ、簡単な御報告をさせていただいた次第。
一カ所だけ間違いがありましたので、訂正と補足をしておかなければなりません。先のブログ『地獄…』の中で僕は、ただ「避難所」と書いてしまいましたが、正確には「指定の避難所」ではなく、「避難している場所」だったみたいです。則ち、取りあえず逃げていた建物を津波が襲い、浸水地帯の中に、島のようにポツンと取り残されていた模様。ほどなく場所は確認され、ほんの少しの食料は届いていたそうです。でも当面はそこに居た方が、周りの惨状から考えて安全だとの判断があったのだと思います。漸く水が引いて、家が残っている人はそれぞれの家へ、流された人は避難所へ、皆さん無事にたどり着かれたそうです。
場所を明かさなかったのは、他にもっと大変なところが沢山あるだろうこと、そして報道陣に殺到されたくないとの、言わば彼の深謀遠慮だったのでしょう。
「子供が餓死」という言葉が、凄まじいエネルギーを持ってネットの世界を、それこそ津波のように広がったことには、発信元として少し反省もしています。しかし想像してみてください。その場に医師もおらず、死因を確定出来る環境になかった彼らが、食べることのできない子供の死を「餓死」と表現した状況を。
どうしても取材モードになってしまう僕に対して、淡々と語ってくれた彼の言葉の中で、印象的だったフレーズがあります。
「今、来ていただいてもやれることは殆どないんです。それよりも、復興に向かって立ち上がった時に、是非、力を貸してくださいね。」
そうなんです。地震から10日、まだまだ救援活動の段階なんです。情報の入り乱れる原発騒動に、相次ぐ余震。被害者の数すら掴めていません。明るい報道(これもテレビの使命だと思います)や、作り込んだ映像が増えて来ましたが、復興が始まるのは、特に沿岸部では、かなり先のことになりそうです。
その日まで、しっかり力を蓄えておかなければ… そう自分を納得させながら、自分自身出来ることを続けながら、一刻も早く現地へ赴いて何か出来ないか、悶々としています。
参考
引用元:
2ch 同性愛サロン板 今回の地震でやらかした芸能人【失言】
975: 陽気な名無しさん 2011/03/23(水) 18:41:00.15 ID:peR/IKAc0