【中国】中国青年報

中国のニュースサイト、チャイナネットより

フサギンポの写真を「放射能の影響によって突然変異を起こしたナマズ」と捏造記事を書く

問題の記事

日本水中カメラマン被災地の海底記録 おぞましい突然変異のナマズ(写真)
発信時間: 2012-03-28 16:56:20

ChugokuSeinenHou.jpg
静かな海の中、青々とした魚がゆったりと泳いでいる。体中青一色の模様に白の斑点、所々にピンクの飾り模様がある。頭から突き出た触覚のようなものにも小さな赤い模様がある。まっ黄色のギョロッとした目の周りには、赤と黒の縞模様があり、非常に目立つ。

これは新種の魚ではなく、SF映画に出て来る特殊生物でもない。これは放射能の影響によって突然変異を起こしたナマズなのだ!「中国青年報」が伝えた。

2011年の震災後4週間目から今日に至るまで、水中カメラマンの鍵井靖章氏は放射能汚染の危険を冒し、幾度となく被災地付近の海底に潜り、ここ1年の間に海底で起こっている恐ろしい変化をカメラに収めてきた。

3月18日に広東省カメラマン協会潜水委員会の創立イベントにおいて、鍵井氏は貴重なこれら一連の写真を展示した。写真はネットに掲載されると、たちまち話題となった。

アメリカ・マサチューセッツ州ウッズホール海洋研究所の研究員Ken Buesseler氏は、日本の福島第一原発の事故後の海洋調査を担当してきたが、今年2月21日、「福島原発事故の放射性物質の流失を昨年6月から観察しているが、事故から1年近くが経った今でも、放射性物質の流出による汚染が広がっている。日本から30~640キロメートル圏の太平洋海域での放射性物質セシウム137の測定値が正常値より10~1000倍高かった」ことを明らかにした。

放射性物質は少なくとも海水によって640キロメートルの地域にまで広がり、今も広がり続けているということだ。海水以外にも、海に住む魚や生物からもセシウム137を含む放射性物質が検出されており、汚染レベルは震災前の海水の平均レベルの10倍以上で、汚染レベルが最も高いところでは1000倍の数値が検出されている。
>これは放射能の影響によって突然変異を起こしたナマズなのだ!

Wikipediaより、ナマズ目の特徴
大きくて扁平な頭部と、感覚器官として発達した口ヒゲ
…何一つ当てはまっていない。

ニュース速報 被災地の海底記録 おぞましい突然変異のナマズ(写真)
にて、さかなクンさん降臨(嘘)
6 : セドナ(dion軍) : 2012/03/30(金) 02:45:42.17 ID:n69+vSUf0 [1/3回発言]
ただのフサギンポじゃねえか!

中国人って生物について基本無知らしい。だからと言ってデマを流していいわけではないが。
15 : アンドロメダ銀河(山梨県) : 2012/03/30(金) 02:54:20.39 ID:U4E7sDPx0 [2/2回発言]
中国って結構動植物の名前知らないんだよな。 かなり前もウスバカゲロウの卵みて
竹の花とかいってビビってたし。毛の抜けた動物見つけてきてUMAとか騒いでたり。


さらに水中カメラマンの鍵井靖章氏の意思を捻じ曲げている件について

NHK news Watch 9
2012年03月22日(水)のピックアップ「三陸の海で生命を撮る」
での鍵井さんのインタビューと大きく異なっている

チャイナネット記事より
>2011年の震災後4週間目から今日に至るまで、水中カメラマンの鍵井靖章氏は放射能汚染の危険を冒し、幾度となく被災地付近の海底に潜り、ここ1年の間に海底で起こっている恐ろしい変化をカメラに収めてきた。

一方、NHK news Watch 9 動画より一部抜粋
nhk_Kagii01.JPG
鍵井さん「生き物がたくましく生きている姿を求めて行ったんですけどね これまで経験したことがない 命のない海だったように思います。」

そんな中、唯一撮影できた魚 ダンゴウオです。宮古の海で見つけました。体長5ミリのこの小さな魚に出会って 鍵井さんは宮古の海を記録し続けようと決めました。

鍵井さん「全く命を感じない海の中でポツンとダンゴウオがいてくれて 生き物たちはこの海でもしっかり生きているという記録 皆さんに見ていただきたいという気持ちになりました。」

海は蘇る
nhk_Kagii02.JPG
去年12月 宮古の海に変化が起きていました。沈んだ車にはウニ。

魚もギンポ アイナメ カジカ 10種類以上に増えていました。

1月 新たな命が生まれようとしていました。アイカジカです。
赤く見える卵を守っていました。

鍵井さんは海の復元を確信しました。
nhk_Kagii03.JPG


中国の「人民網」も似たような記事をUP

人民網=中国の新聞社「人民日報」のニュース配信サイト。
こっちは「突然変異のナマズ」ではなく「放射能で変異した青いフサギンポ

人民網日本株式会社事業案内 更新時間:09:57 Mar 30 2012
日本人写真家が撮影 放射能で変異した青いフサギンポ

...


記事の日付は2012年03月29日。更新日は2012年03月30日09時57分。人民網の中の人は2ちゃんをみてナマズからフサギンポに修正した?

撮影されたフサギンポが青いことについて、ネットでは「個体差によるもので特に問題視するほどではない」「ただの青かぶり(水中で撮影すると青く写ってしまうこと)」との指摘あり。

またデマだよ…

記事より抜粋。
日本政府は放射能汚染されたがれきを2014年3月までに処理することを目指しているが、そのいわゆる処理方法が、昨年のように「海への投棄」ではないことを祈る。
放射能汚染されたがれきを海に投棄したという事実はありません。
福島第1原発の低濃度汚染水は海に投棄したけど。

参考

【閲覧注意】 被災地の海底記録 おぞましい突然変異のナマズ ロン速
↑中国の奇形動物の写真アリ。チョー怖い。

放射能の影響でできたミュータント・ナマズだと思った?残念、みんなの人気者フサギンポちゃんでしたーっ! - Togetter

  • 最終更新:2012-04-02 01:59:38

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