衆議院議員(14期)。
「決死隊を送り込んで完全に抑え込まなければならない。」
原発は「政治決断で決死隊を」 民主・小沢氏が対応批判
2011年4月30日 21時58分
民主党の小沢一郎元代表は30日夜、自身に近い衆参国会議員約20人と都内で懇談した。出席者によると、福島第1原発事故に関し「根本的な対策を取らなければ大変なことになる。決死隊を送り込んで完全に抑え込まなければならない。政治が決断することだ」と指摘したという。
同時に菅政権の原発対応を「原発は安定していない。
爆発しないようにしているだけで放射線を垂れ流している」と批判した。
小沢氏は29日には鳩山由紀夫前首相と会談し、原発問題や今後の政局で意見交換した。
お前が行け。以上。
震災発生から9カ月以上経ってから地元を初慰問→「何で今ごろ…」
東日本大震災:小沢元代表が被災地を視察 地元岩手
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民主党の小沢一郎元代表は3日、地元岩手県の東日本大震災の被災地を視察した。元代表は昨年3月、同県庁を訪れたが、沿岸部の被災地視察は発生から10カ月近く過ぎた今回が初めて。視察先では、遅くなったことへの直接的な釈明はなかった。
元代表は陸前高田市で記者団に「野田(佳彦)首相には我々が掲げた初心を思い起こしてほしい」と述べ、首相の消費増税方針を批判した。大船渡市でのあいさつでも「トップが官僚の壁にたじろいでいる。政権交代の意味がない」と首相批判を展開した。小沢グループは一部が離党して新党結成に動いており、消費増税問題をテコに首相への揺さぶりを強める構えだ。
しかし、元代表は自らの政治資金規正法違反事件の裁判で10、11日に被告人質問を控えており、政治的な行動は縛られがち。さらに、首相が衆院解散・総選挙に踏み切れば、選挙基盤の弱い新人衆院議員が多い小沢グループは激減する可能性もある。
今回の視察は昨年末に上京した達増拓也岩手県知事の要請を受けたもの。年内にも想定される次期衆院選に向け、グループ内を引き締める意味もあるが、それだけ元代表が危機感を抱いていることの裏返しともいえる。代表は2日夜、久慈市のすし店で達増知事と会談した際、「今年は大変な年になる」と語った。
視察は岩手県北部の久慈市から南部の陸前高田市まで沿岸部を車で縦断。達増知事、小沢グループの黄川田徹、畑浩治、菊池長右エ門衆院議員、藤原良信参院議員が同行した。【葛西大博、宮崎隆】
毎日新聞 2012年1月3日 21時11分(最終更新 1月4日 0時53分)
小沢・民主元代表:東日本大震災後、初の沿岸訪問 「頼もしい」「今更」 住民、期待や不満 /岩手
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震災後初となった小沢一郎・民主党元代表の3日の沿岸訪問。被災地の住人からは「頼もしい」といった期待や、「今更来ても遅い」といった不満が入り交じる声が上がった。
小沢元代表はこの日、達増拓也知事や県選出の国会議員らと共に、久慈から陸前高田まで沿岸5市で開かれた同党県連の緊急役員会に出席。宮古市では「私たちの主張した地域主権が(政権交代から)2年余たっても、まだ緒にも就いていない」と持論を展開。「皆さんの抱えた課題を解決するには、本来我々の掲げた政策理念を実行しなければいけない」と訴えた。
夫婦で参加していた、宮古市大通の無職、伊藤隆さん(75)は「小沢さんのように力のある政治家がいて頼もしい。予算を確保して、復興が進むよう国に働きかけてほしい」と期待を込めた。
小沢元代表は夕方には、陸前高田市竹駒町の仮設住宅を訪問。集会場に集まった約30人の住人を前に「皆さんの生活を一日でも早く元に戻せるよう全力で頑張っていく」と力を込めると、記念写真を求められるなど歓迎を受けた。
一方で、住人の女性(58)は「今更来ても遅い。震災直後の惨状を見れば、党内で足の引っ張り合いをしてる場合じゃないと気づいてもらえたはず」と不満を漏らした。【宮崎隆】
毎日新聞 2012年1月4日 地方版
震災後初、小沢氏が岩手沿岸被災地を訪問
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民主党の小沢一郎元代表が3日、東日本大震災後初めて岩手県内沿岸の被災地を訪れ、久慈市から陸前高田市までを縦断した。
小沢氏はこの日、宮古市や釜石市など沿岸5市で開かれた党県連各地区の緊急役員会に出席。自治体の首長から要望書を受け取ると、「今年いっぱいで復興を成し遂げ、新しい岩手の姿を打ち立てる第一歩にしなければならない」と話したが、復興の具体的政策にはほとんど触れなかった。
同席した首長のうち大槌町の碇川豊町長が「小沢先生に日本の舵かじ取り役になってほしい」と期待感を示した一方、別の首長は「結局、(被災地を訪問したという)アリバイ作りで来ただけ」と切り捨てた。
小沢氏は途中、陸前高田市竹駒町の仮設住宅を訪問。集会所に集まった約40人と笑顔で記念撮影を繰り返した。昨年3月28日に県庁を訪れたものの、被災地入りしなかっただけに、この仮設住宅に住む男性(74)は「生の声を聞けたのは良かったが、もっと早く来てほしかった」とこぼしていた。
小沢氏は終了後、記者団に「地域の要請、要望を聞いて、国民の要望する予算の使い方、行政の在り方というものを作り上げなくちゃならないという意思を強くした」と話した。
(2012年1月4日08時19分 読売新聞)
小沢氏12年第一声は…首相をチクリ
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民主党の小沢一郎元代表(69)が3日、地元岩手県内5カ所を回り、昨年3月の東日本大震災後初めて、陸前高田市など沿岸被災地を訪れた。「今こそ『国民の生活が第一』の初心を思い起こさなければ」と強調。新年第一声で、政権交代時の原点回帰を訴えた。“変質”する一方の野田佳彦首相にも「初心を思い起こして」と、プレッシャーを与えた。今年中にも予想される解散総選挙を意識してか、「小沢王国固め」の地元行脚にもなった。
小沢氏は午前9時から午後6時まで、久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田を回り、意見交換会に出席した。震災発生直後の昨年3月下旬に県庁を訪れたが、沿岸部の被災地訪問は初めて。12年の「第一声」の場で、民主党や野田政権への苦言が、口をついて出た。「あからさまに申すのは控えるが、旧来の官僚の壁を(政権交代から)2年半たっても壊せていない」「こんな非常事態でも、旧態依然の霞が関支配、従来と同じ予算配分が続いている。国会議員も含め、旧来の仕組みに頭が慣れてしまっていては、地域活性化はできない」。
陸前高田市の仮設住宅を訪問した際は、「おばんです」とあいさつ。写真撮影にも気さくに応じた。「毎日不自由と思うが、もうひとつ頑張ってほしい」と理解を求めたが、市長から「消費税増税。これだけはやめてほしい」と、野田首相の増税路線への批判を受けた際の表情は、硬かった。
会合では触れなかったが、終了後の取材で消費税増税の是非を問われると「私の思いは変わっておりません」。ぶぜんとした表情が、不満を表していた。また、今の世界経済の変動に野田政権で対応できるのか問われると、「野田総理には、我々が国民に約束した初心を思い起こして、頑張っていただきたい」。各地で何度も繰り返した「初心」を、ここでも強調。初心から変質が進む首相に、プレッシャーをかけた。
この日回ったのは、次期衆院選で重点地区の2区、小沢氏系候補が昨年の市長選で敗れた陸前高田を含む3区。消費税関連法案の審議次第で野田内閣が立ち行かず、解散総選挙が早まるとの見方もある。「衆院議員の任期は2年を切った。今年中に突破口を開かなければ」と、残された時間が少ないことを意識した発言も出た。元日恒例の私邸での新年会は震災も考慮して自粛。グループ議員に地元活動を指示した小沢氏にとって、「王国」の現実を確認する12年始動の場にもなった。【中山知子】
[2012年1月4日9時18分 紙面から]
“剛腕”小沢にかげり?地元入りも冷たい反応「何で今ごろ…」
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2012.01.04
民主党の小沢一郎元代表が新年早々、動き出した。東日本大震災以来、10カ月近くも足を踏み入れなかった地元・岩手県の太平洋沿岸を、2、3日にやっと訪問し、政府対応を批判したのだ。ただ、後援会内には「何で今ごろ…」といったシラけたムードも漂い、今年70歳を迎えるためか、小沢氏自身も疲れた様子だったという。
小沢氏は元旦に東京・深沢の私邸で開く、恒例の新年会を今年は自粛。2日夜、太平洋に面する岩手県北東部の久慈市に入った。
この日の会合で、小沢氏は「東日本大震災という非常事態の中でも旧態依然の官僚支配が続き、旧来の手法で予算配分が行われている。迅速な解決ができていない」などと政府を批判。
翌3日には、津波に見舞われた同県宮古市→釜石市→大船渡市→陸前高田市など約220キロを走破し、仮設住宅で被災者との記念写真に応じていたが、これは焦りの裏返しともいえそう。
自らは陸山会裁判の被告人であるうえ、小沢グループ議員らが離党・新党結成に動いているが、こうした動きは決して、小沢氏が描いたシナリオではないのだ。
加えて、地元の小沢評も変化している。後援会関係者は夕刊フジの取材に、「県民性か、代議士に面と向かって文句を言う人はいないが、裏では『震災直後の一番大変な時に来ないで、何で今ごろ…。バカにしている』とか、『子分を集めて政府批判ばかりしているが、自分で被災地を助ける政治力はないのか』といった厳しい意見も多い」と明かす。
さらに、永田町から約400キロ、片道4、5時間はかかる移動のせいか、「代議士も今年5月で70歳。かなり疲れた表情をしていた」(同)ともいう。
陸山会裁判の判決は4月。そのころ、野田佳彦首相は消費税増税の是非を問うため、衆院解散に打って出ている可能性もある。当選1回の新人議員ばかり抱える小沢氏はどんな立ち位置をしているのか。