スラックティビズム:
社会に意味のある影響を与えていないのに、社会にとって良い活動をしたつもりになる自己満足的行為について、軽蔑を込めて使われている。こうしたスラックティビスト(スラックティビズムにあたる行為をする人)たちの行為は、多くの場合、個人の労力や負担を必要としない。
香芝市のお年寄り
千羽鶴、ダメ絶対
奈良新聞WEB 社会 知恵と祈り、元気を被災地へ - 手製エコたわし発送
2011年6月23日 奈良新聞
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香芝市の坂本瑞(たま)さん(78)が、自ら編んだアクリルタワシと、お年寄りらが折った千羽鶴と幼稚園児らがかいた絵手紙をセット(120個)にして22日、東日本大震災被災地の宮城県多賀城市へ義援物資として発送した。坂本さんは「子どもから高齢者まで、被災地への支援の輪が広がったのはうれしい」と話している。
東北地方が好きで旅行に行ったりしていた坂本さんは、東北の親しんできた町々が津波や地震で甚大な被害を受け、衝撃を受けた。
阪神大震災でもボランティア経験のある坂本さんは、被災地に水が不足しているのを報道で知り、自ら使用していて、水や洗剤が少なくてすむ「アクリル(エコ)タワシ」を贈ろうと4月の中頃から編み始めた。
リハビリのためデイケアに通う同市平野の介護老人保健施設「てんとう虫」で編んでいたところ、同じくデイケアで通うお年寄りらが「私たちも協力したい」と、延べ30人が折り鶴を製作。活動を知った市内のせいか幼稚園児や三重県・紀伊長島町東保育所の子どもらも「がんばって」などと被災地を励ます絵手紙を寄せた。
お年寄りらや施設職員らの協力で発送作業を終えた坂本さんは「いつどこで災害があるかも知れず、日本は一つにならなければ。地域の人々とともに東北が復興を遂げるまで支援を続けたい」と話している。
片桐裕二さん、下塚潤一さん(26)他
みんなの笑顔被災地に届け 阿南の写真館、写真入り横断幕制作 2011/7/20 10:26
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阿南市富岡町のタブチ写真館は、市民を中心に409人の笑顔の写真を布にプリントした「えがおのエール横断幕」を制作した。全国各地の写真館が展開している東日本大震災復興支援活動「関東・東北スマイルプロジェクト」の一環で、「阿南の夏まつり」に合わせて24~26日の3日間、同店駐車場に展示する。
横断幕は縦1メートル、横2メートル。「みんなのえがお、キミにとどけ」と書かれた文字の周りに、計409人が映った288枚の写真(1枚7・5センチ四方)を印刷した。
プロジェクトは「被災地を元気付けるために写真で笑顔の連鎖を起こそう」というのが目的。茨城県牛久市のカメラマン・片桐裕二さんが、インターネットのホームページに笑顔の写真の投稿を呼び掛けて始まった。
タブチ写真館はこの趣旨に賛同し、チーフカメラマンの下塚潤一さん(26)を中心に3月20日から撮影を開始。近くの牛岐城趾(じょうし)公園の観光客らに被災地へのメッセージボードを掲げてもらい、笑顔の写真を撮ってプロジェクトのホームページに投稿。横断幕の写真は、ここに掲載された作品を使った。
展示は3日間とも午後6時半~同10時半。会場では横断幕に使用した写真のスライドの上映をするほか、プロジェクトのホームページで紹介するための撮影会(午後7時~同8時)も行う。
【写真説明】下塚さん(左から2人目)を中心に制作した「えがおのエール横断幕」=阿南市富岡町のタブチ写真館
鈴木一也さん(31)や山田浩平さん(21)ら6人
「謝謝台湾!」感謝のリレー泳断 与那国島をスタート
台湾の震災支援に「謝謝」=120キロを遠泳-日本の若者6人
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【蘇澳(台湾北東部)時事】「台湾のみなさん、謝謝(ありがとう)」-。東日本大震災に対する台湾の支援に謝意を伝えようと、日本の20~30代の若者6人が沖縄県与那国島から台湾北東部・宜蘭県蘇澳(すおう)までの約120キロを交代で泳いで渡るイベント「日台黒潮泳断チャレンジ2011」が行われ、一行は19日午前、無事に到着した。
一行が上陸すると、出迎えた地元の人たちから大きな歓声が上がった。発起人として遠泳に参加したNPO法人代表で元競泳選手の鈴木一也さん(31)は「200億円もの義援金を送ってくれた台湾の人々にお礼を言いたかった。きょうはゴールではなく、新たなスタートだと思っている」と述べ、今後も日台友好のための活動を続けていく考えを示した。
イベントは台風15号接近のため一時、実施が危ぶまれたが、決行された。一行は17日午前に与那国島を出発。高波の中、まる2日かけて黒潮の流れる海を泳ぎ切った。(2011/09/19-18:03)
110キロ泳ぎ台湾に到着 震災支援に感謝
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2011年9月19日 13時00分
【蘇澳共同】東日本大震災後、多額の義援金などで支援してくれた台湾の人々への感謝を伝えようと、被災地の東北3県の知事のメッセージを携え、17日に日本最西端の沖縄県・与那国島を出発した青年6人が19日、約110キロを泳ぎ切り、台湾北東部・宜蘭県蘇澳の海岸に到着した。
台湾側からも100人以上が沖合まで泳いで出迎え、上陸後に宜蘭県政府が歓迎式を開催。
日本側の6人は17日朝の出発後、約30分ずつ交代で泳ぎ、医師ら約10人が乗った船が伴走して、流れの速い黒潮を横断、約50時間かけて到着した。
福島大4年の佐藤宗さん(22)ら「全国学生プロジェクト」(JASP)
たすきリレー:「3・11」福島にゴール 大学生ら疾走中
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「日本をひとつに結びたい」との福島大生有志の呼び掛けに全国の大学生らが応じたプロジェクト「全国たすきリレー」が、東日本大震災から1年となる3月11日の福島市入りに向けて疾走中だ。各地の大学生らがたすきをつなぎ、福島への応援メッセージを集めながらゴールを目指す。【三上剛輝】
企画したのは福島大4年の佐藤宗さん(22)らが昨年10月に発足させた「全国学生プロジェクト」(JASP)。昨夏、佐藤さんは旅行先の九州で「地震大変だったね」と声を掛けられた。原発事故の被害は続いているのに、過去形で語られていることに不安を覚え、JASPを組織した。「福島のことを忘れないでほしい」とたすきリレーを企画。会員制交流サイト「フェイスブック」などを通じて参加を呼び掛けた。
38都道府県の2400人を超える学生らが共鳴した。スタッフに加わった徳島大1年の小西景子さん(19)は「何ができるか分からないけど、若い力でうねりを起こしたかった」と話す。
リレーは沖縄県から中国、東北地方を走る日本海ルート(13日出発)と、大分県から四国、近畿、関東地方を走る太平洋ルート(15日出発)をたどる。計28都府県で1人1キロずつ走り、沿道の観客らに、横断幕にメッセージを寄せてもらう。コース外の19道県でもスタッフがメッセージを集めて「全国完走」を目指す。福島の現状をまとめた自作のパンフレット計5000部も配る。
佐藤さんは「全国との絆を深め、福島をもっと盛り上げたい」と話している。リレーの様子はJASPのホームページ(http://watalucky.com/jasp/)で中継している。
毎日新聞 2012年2月21日 14時46分(最終更新 2月21日 14時59分)
長崎のNGO"NGOLINC"
長崎から届け、東北へのメッセージ 路面電車に思い載せ
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2012年3月4日9時38分
東日本大震災から1年を前に、被災地の人たちを励ます応援メッセージを掲げた路面電車が、4日から長崎市内を走る。地元NGOの企画で、車両は1976年の仙台市電の廃止で長崎に来たもの。2日に貼り付け作業が行われた。
「忘れません…3/11」「きっと大丈夫!」「原爆の荒野から復興した長崎のように、津波と地震と原発事故からも東日本が復興すると信じています」。市民らの手書きメッセージが側面に並んだ。運行は14日まで。
被災地の声「被災地いらなかった物リスト」
支援物資として送られて困った物
千羽鶴←←←
応援メッセージや寄せ書き類←←←
売り物にならないレベルの古着
洗濯していない毛布・布団 使用済み下着
成分表が読めない海外食品(アレルギー成分がわからないため)
保存食以外の食料(缶詰・瓶詰・カップ麺も賞味期限が切れたものは不安)
極端に辛い食品
冷凍食品(冷蔵庫が使えないため)
中古の電気用品(ブラウン管テレビなど)
手回し式充電器
自己啓発本
穴の空いた鍋
勝負下着
サインボールセット
地域再生案の模型
ススの多い自作ろうそく
見合い写真
『けいおん!』グッズ詰め合わせ
とりわけ意見が重複していたのは、
>「千羽鶴」「寄せ書き」「古着」「賞味期限切れ(あるいは不明)の食料品」
>「復興方法を記した文章や模型」「古くなった現地情報」「復旧が進んでから届いた水」
現金(義捐金)最強。
被災者が今だから語れる「いらなかった支援物資」 穴の空いた鍋を送られても迷惑です
2013.11.05 12:15 記者 : ガジェ通ウェブライター
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東日本大震災から2年8カ月。被災地の復興は予定通りに進んでいるとは言いがたく、いまだ仮設住宅暮らしの被災者も多い。しかし、以前の生活を取り戻しつつある人たちには、苦労の多かった避難所での生活をネタ交じりに語れる余裕も生まれつつあるようだ。
Twitterではそんな被災者たちが「被災地いらなかった物リスト」と題したハッシュタグで、支援物資として送られて来たはいいものの、役に立たなかった物、捨てるに捨てられず取り扱いに困った物を挙げている。それらの中から代表的なものを紹介しよう。
支援物資として送られて困った物
千羽鶴
応援メッセージや寄せ書き類
売り物にならないレベルの古着
洗濯していない毛布・布団 使用済み下着
成分表が読めない海外食品(アレルギー成分がわからないため)
保存食以外の食料(缶詰・瓶詰・カップ麺も賞味期限が切れたものは不安)
極端に辛い食品
冷凍食品(冷蔵庫が使えないため)
中古の電気用品(ブラウン管テレビなど)
手回し式充電器
自己啓発本
穴の空いた鍋
勝負下着
サインボールセット
地域再生案の模型
ススの多い自作ろうそく
見合い写真
『けいおん!』グッズ詰め合わせ
一番困ったのは千羽鶴や寄せ書きの類だったそうだ。想いが込められているだけに捨てるのは忍びなく、かといって飾ったり保管したりする場所もなく、最後はやむなく焼却処分したとのこと。
混乱した被災地では分配機能が十分に働かないし、被災状況と復興の進捗によっても必要なものは変わってくる。需給のミスマッチをなくすのは今後の行政の課題であろう。一方、支援物資を送る側にも被災者の立場に立った支援が望まれる。寒さで凍えて飢えている時に、プロ野球選手のサインボールだの、穴の空いた鍋だの、勝負下着だのを送られても、途方に暮れてしまうことぐらい容易に想像できるはずだ。「自己満足のための善意は迷惑」「感謝を期待して行うのは偽善」――厳しい現実を経験した被災者の方々の「今だから語れる」本音を、今後の支援を考えるきっかけにしたい。
2013年11月05日 17時09分 更新
被災者の意見まとめた「被災地いらなかった物リスト」が話題に被災者の生の声を集めたTogetterのまとめが注目されています。
[ねとらぼ]
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東日本大震災から約2年8カ月が経った今、Twitterでハッシュタグ「#被災地いらなかった物リスト」が話題になっていました。Togetterのまとめは2日ほどで20万viewを突破しています。
ハッシュタグに参加しているのは、震災を経験した数十人。“いらなかった物”について、具体的な理由を添えたツイートが多く、いろいろと参考になります。
とりわけ意見が重複していたのは、「千羽鶴」「寄せ書き」「古着」「賞味期限切れ(あるいは不明)の食料品」。千羽鶴・寄せ書きは意外だと思われるかもしれませんが、大量に届くとどうしようもないのが実情で、送り主の「飾ったところの写真がほしい」という要望も少なくなく、現地の負担になっているそうです。残念ながら焼却処分になることが多いのだとか。
このほか、「復興方法を記した文章や模型」「古くなった現地情報」「復旧が進んでから届いた水」など、被災地の要望やタイミングを外した支援物資は、やはり不必要と判断されています。
一方で、“役だったもの”としては「生理用品」「ガソリン」「現金」が上げられており、これらについては昨年、ハッシュタグ「#震災時に役に立ったもの」でまとめが作られています。
#被災地いらなかった物リスト まとめ - Togetter