フランスの国営テレビ局。
サッカー日本代表GK川島選手の腕を4本にした合成写真でフクシマ揶揄
↑問題の合成写真。
番組の司会者はフランスのコメディアン、ローラン・リュキエ。49歳(2012年10月時点)。フランスでは反原発主義者として知られているという。
時系列
▼2012年10月12日
サッカー日本代表が国際親善試合でフランス代表に初勝利。
▼2012年10月13日夜
フランス国営テレビ「フランス2」の情報バラエティー番組「オン・ネパ・クシェ」でサッカー国際親善試合を扱う。
日本勝利の要因として川島選手の活躍を挙げるが…
19分~
川島選手に腕が4本ある合成写真を映し、司会者のローラン・リュキエは「福島(第1原発の事故)の影響ではないか」と揶揄する発言をする。
スタジオの一般参加視聴者から拍手と笑いが起きる。フランス人ェ…
▼~2012年10月15日
フランス国内外で批判の声が沸き上がる。
フランスとベルギーの新聞「常軌を逸した発言」「非常に悪趣味なジョーク」
川島が所属するSリエージュの地元紙記者「被災者の気持ちを想像すべき」
ベルギーの有力紙ルソワール「行き過ぎ発言か?」
地元フランスのメディア「趣味の悪い冗談」
在フランスの日本大使館が「フランス2」に15日に抗議文書を送付
「被災者の方々を傷つけ、被害者の気持ちを阻害したもので、強く抗議する」
▼2012年10月16日
「フランス2」のジャン・レベイヨン社長が、謝罪文書を日本側(訪仏中の玄葉光一郎外相と日本大使館)に送付
- 「日本の皆様の心情を傷つけたことを深くおわび申し上げます」
- 番組の司会者、ローラン・リュキエが「決して日本と福島第1原発事故の被害者に失礼なことをするつもりはなかった」と釈明。日本に敗れた仏代表をからかう意図だったと強調。謝罪はなし。
日仏外相の戦略対話でも触れられる。
玄葉外相がファビウス外相に「残念な放送があり、日本でも報じられている」と指摘。ファビウス外相は「気分を害した人には申し訳ない」と表明した。
▼2012年10月17日
ローラン・リュキエが16日に日本側が抗議しフランス側が謝罪したことについて「ばかげた議論だ」と語ったことをパリジャン紙が報じた。
フランスのラジオ局「Europe 1」の番組の中でローラン・リュキエが今回の件について言及。
「コップの中の嵐」をもじって「コップの中の津波のようなもの。フランスのテレビが何をするかを決めるのは日本じゃない」と日本側の抗議を取るに足りないものと切り捨てた。
海外の反応
超誤訳でいこう!? 日本代表GK川島選手は腕が4本!?例のフランスのバラエティー番組への海外反応
「川島選手大活躍を揶揄した場面について仏テレビ局側が謝罪」ベルギー・フランスの反応 10000km.com
日本語で謝罪するフランス人兄ちゃん
フランス人兄ちゃん…キニスンナ
参考
川島好セーブは「フクシマ効果」…仏TV司会者失言に批判の声
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【パリ15日】13日放送のフランスの人気バラエティー番組で、毒舌で知られる司会者がフランス―日本戦でのGK川島の活躍に原発問題を絡めたことで、15日までに批判の声が沸き上がった。「フクシマ効果があったとしても僕は驚かない」と発言、4本の腕が生えた川島の合成写真も紹介したもの。
これに対しフランスとベルギーの新聞が「常軌を逸した発言」「非常に悪趣味なジョーク」と批判。川島が所属するSリエージュの地元紙記者も「被災者の気持ちを想像すべき」と話した。
川島がリールセに所属していた昨季は、サポーターが「カワシマ! フクシマ!」とコールしたことで相手のベールショットが2480ユーロ(約25万円)の罰金を払った。
[2012/10/16-06:01 スポーツ報知]
GK川島選手4本腕に合成「福島の影響」(仏TV)
最終更新:2012年10月16日 09時05分
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仏国営テレビ「フランス2」は、サッカー日本代表GK川島嗣選手の映像を合成して腕が4本になった写真を放送し、「福島の影響だ」と発言していたことが15日わかった。
この番組の中で、先日行われたサッカーの日本対フランスの話題となり、フランスの敗戦結果を伝えた。日本勝利の要因として川島選手の活躍が取り上げられ、腕が4本になった加工映像が映し出された。
そこでキャスターが「これは福島第一原発の影響ではないか」と発言した。にこやかな表情で話していたために、咄嗟のジョークだと思われるが、後味の悪さが残るシーンとなった。
藤村修官房長官は、在フランスの日本大使館が「被災した方々の気持ちを傷つけた」として、15日に抗議文書を送付したことを明らかにしている。
川島選手は昨年8月に、所属するベルギーリーグでの試合中に、相手側サポーターから「フクシマ」コールが起きたために、抗議したこともあった。
藤村官房長官「被災者傷つけた」 腕4本合成写真放映の仏国営テレビに抗議書
10.16 12:36
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藤村修官房長官は16日午前の記者会見で、フランス国営テレビがサッカー日本代表選手の腕が4本ある合成写真を放映し、「原発事故の影響ではないか」と表現したことについて「被災した方々の気持ちを傷つけ、復興に向けた努力を阻害するものだ」と抗議する書簡を同テレビ局に送付したことを明らかにした。
在フランス日本大使館を通じ、15日付で送付した。
政府、仏国営テレビに抗議=サッカー日本代表の川島選手に不適切発言
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藤村修官房長官は16日午前の記者会見で、フランス国営テレビが放送した番組で東京電力福島第1原発事故とサッカー日本代表ゴールキーパーの川島永嗣選手を結び付けて、やゆする発言があったことは不適切だとし、同テレビに対し在フランス日本大使館を通じて、文書で抗議したことを明らかにした。
同番組は、日本とフランスが対戦したサッカーの試合で好セーブを連発した川島選手の腕が4本ある合成写真を映し、司会者が「原発事故の影響ではないか」と発言した。これに関し、藤村長官は文書で「(司会者の)表現は、被災した方々の気持ちを傷つけ、復興に向けた努力を阻害するものだ」と抗議したことを表明、不快感を示した。 (2012/10/16-13:05)
川島選手の腕4本に合成 「原発事故影響」と仏TV
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【パリ共同】フランス国営テレビ「フランス2」が放送した情報バラエティー番組で、サッカーのフランス代表と対戦した日本代表のGK 川島永嗣(かわしま・えいじ)選手に腕が4本ある合成写真を映し、司会者が「福島(第1原発の事故)の影響ではないか」とやゆする発言をしていたことが15日、分かった。
在フランス日本大使館は16日未明、同テレビに対し「(東日本大震災や原発事故の)被災者の心情を傷つけるもので遺憾。強く抗議する」とする文書を送達した。欧州メディアの間でも「行き過ぎ」などと問題視する見方が広がっている。藤村修官房長官は同日午前の記者会見で「不適切な表現があった」と不快感を示した。
13日夜に放送された番組の司会者、ローラン・リュキエ氏は、12日に日本が1―0でフランスに勝利した試合に触れ「日本には素晴らしいGKがいた」と述べた。しかし、直後にスクリーンに川島選手の合成写真が映し出され「私は福島の影響ではないかと思う」と発言。スタジオの一般参加視聴者から拍手と笑いが起きた。
これに対し、川島選手が普段プレーするベルギーの有力紙ルソワールは「行き過ぎ発言か?」と報道、フランスのインターネットメディアも「趣味の悪い冗談」などと批判的に取り上げた。
現在、川島選手はベルギー1部リーグ、スタンダール所属だが、リールスでプレーしていた昨年8月にも同国リーグの試合で相手チームのサポーターから「カワシマ、フクシマ」などとやじを飛ばされた。相手チームはベルギー・サッカー協会から3万スイスフラン(約254万円)の罰金を科された。
12日の試合は、香川真司(かがわ・しんじ)選手(イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド)の決勝点と川島選手の好守などで、フランスから初勝利を挙げた。
(共同通信)
2012/10/16 15:13
川島選手の腕4本合成写真 仏TVやゆ「原発影響」
2012年10月16日 夕刊
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【パリ=共同】フランス国営テレビ「フランス2」が放送した情報バラエティー番組で、サッカーのフランス代表と対戦した日本代表のGK川島永嗣選手に腕が四本ある合成写真を映し、司会者が「福島(第一原発の事故)の影響ではないか」とやゆする発言をしていたことが十五日、分かった。
在フランス日本大使館は十六日未明、同テレビに対し「(東日本大震災や原発事故の)被災者の心情を傷つけるもので遺憾。強く抗議する」とする文書を送達した。欧州メディアの間でも「行き過ぎ」などと問題視する見方が広がっている。藤村修官房長官は同日午前の記者会見で「不適切な表現があった」と不快感を示した。
十三日夜に放送された番組の司会者、ローラン・リュキエ氏は、十二日に日本が1-0でフランスに勝利した試合に触れ「日本には素晴らしいGKがいた」と述べた。しかし、直後にスクリーンに川島選手の合成写真が映し出され「私は福島の影響ではないかと思う」と発言。スタジオの一般参加視聴者から拍手と笑いが起きた。これに対し、川島選手が普段プレーするベルギーの有力紙ルソワールは「行き過ぎ発言か?」と報道、フランスのインターネットメディアも「趣味の悪い冗談」などと批判的に取り上げた。
十二日の試合は、香川真司選手(イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド)の決勝点と川島選手の好守などで、フランスから初勝利を挙げた。
サッカー=仏TVが川島選手で合成写真、「福島の影響」
2012年 10月 16日 17:12 JST
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[東京 16日 ロイター] 仏国営テレビ「フランス2」の番組が、サッカーのフランス代表との親善試合で活躍した日本代表GK川島永嗣選手の腕を4本にした合成写真を映し、司会者が「福島(第1原発事故)の影響」などと冗談を言っていたことが分かった。
日本代表は12日、パリ近郊のサンドニでフランス代表と親善試合を行い、1―0でフランスに初めて勝利した。番組司会者のローラン・リュキエ氏は川島選手のプレーを称賛しつつ、写し出された合成写真について「福島の影響」とやゆした。これに対し、スタジオの一般参加視聴者からは笑いと拍手が起きたという。
これを受け、藤村修官房長官は16日、同氏の発言を「不適切」だと述べるとともに、在フランス日本大使館が同テレビ局に対し、被災者の心情を傷つけ、復興への努力を妨げるものだとして強く抗議する文書を送ったと明らかにした。
田中真紀子文部科学相も「それが事実なら、配慮に欠けた行為だと思う」とし、「原子力の問題で傷ついている人がたくさんいる。何でそういうことになるのか」と批判した。
2012年10月16日18時46分
好セーブ川島選手の合成写真、仏TV「原発事故の影響」
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【パリ=稲田信司】仏国営テレビ「フランス2」が、フランス代表を破ったサッカー日本代表のGK川島永嗣選手に腕が4本ある合成写真を流し、司会者が「福島(第一原発事故)の影響」と発言していた。放射能の被害を懸念する被災者の心情を害したとして在仏大使館が抗議し、仏紙でも批判が出ている。
問題となっているのは13日夜に生放送された娯楽討論番組。人気司会者のローラン・リュキエ氏がフランスが日本に0―1で敗れた試合に言及。シュートを次々に防いだ川島選手の合成写真が映され、「GKはとてもすばらしいと思った。福島の影響があったとしても驚かない」とおどけた。
これに対して藤村修官房長官は16日の記者会見で、「(東京電力)福島原発事故に関し、不適切な表現があった」と不快感を表明。在仏日本大使館は15日付で「被災した方々の気持ちを傷つけ、復興に向けた努力を阻害するものだ」とする書簡をテレビ局に送った。
GK川島、腕4本に合成…仏TV「原発影響か」
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【パリ=三井美奈】仏国営テレビ「フランス2」の娯楽番組で、サッカー日本代表が仏代表に勝利した12日の親善試合で活躍したGK川島永嗣選手の腕が4本になっている合成写真を、「福島第一原発事故の影響か」と揶揄やゆするコメントを添えて放送した。
在仏日本大使館は16日、同テレビに文書で抗議を行った。
この番組は13日に放送された。司会者が時事ニュースをパロディーを交えて紹介する週末の人気番組で、合成写真が映るとスタジオ内では笑いが漏れていた。
大使館は文書で「不適切な表現で、被災者の心情を傷つけ、風評被害を広げる。強く抗議する」とした。フランス2の広報担当者は16日、「対応を検討中」と述べた。
(2012年10月16日19時41分 読売新聞)
日本政府が仏テレビ局に抗議文書送付…サッカー川島への不謹慎発言で
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フランス国営テレビ「フランス2」の情報バラエティー番組内で、日本代表GK川島永嗣(29)に対する不謹慎発言に対し、日本政府が15日付で同局に抗議文書を送付したことが16日、分かった。12日のフランス戦で活躍した川島の腕が4本に見える合成写真を映しながら、毒舌でならす司会者が「福島(第1原発事故)の影響ではないか」と発言したことを問題視する見方が各方面で広がっている。
聞き流せない、許せない発言に、日本政府がすぐさま反応した。外務省によると、15日付で在フランス日本大使館に対し「被災者の方々を傷つけ、被害者の気持ちを阻害したもので、強く抗議する」とした抗議文書を送付した。藤村修官房長官(62)も、16日の会見で「不適切な表現があった」と不快感を示し、田中真紀子文科相(68)も「事実なら配慮に欠けた行為」と話した。
16日のブラジル戦を前に、日本代表の田嶋幸三副会長(54)は「日本サッカー協会は、Jヴィレッジなどで(福島に)お世話になり、そこを出ざるを得ない状況になっている。人が少しずつ戻りつつある中で残念。悪い冗談で済まされる問題ではない」とコメント。試合後、川島本人が「僕だけではなく、被害を受けた方々がいい思いをしないと思う。嫌な思いをする人がたくさんいると分かってもらいたい」と訴えた。
この日の試合こそ4点を許したが、12日のフランス戦では好セーブを連発し、1―0で日本の勝利に貢献した。そんな日本のヒーローのプレーに関して、フランスの名物コメディアンで番組MCのローラン・リュキエ氏が、耳を疑う不謹慎発言を飛ばした。
国営放送「フランス2」で13日夜に放送された番組で、前日の試合について漫談形式で触れる。まず「日本には素晴らしいGKがいた」と陽気におしゃべり。直後にスクリーンに腕が4本に合成された写真が映し出されると「私は福島の影響ではないかと思うよ~」とジョークを飛ばした。スタジオの一般視聴者からは拍手と大爆笑が起きた。
川島が「フクシマ被害」を受けたのは2度目。ベルギー1部リーグ・リールセに在籍していた昨年8月19日のゲルミナル戦で、相手チームのサポーターから「カワシマ、フクシマ」コールを受けた。川島自身が試合中に主審に抗議し一時中断。後にベルギーサッカー協会がゲルミナルに3万スイスフラン(約250万円)の罰金を科した。
今回の発言には、さすがに欧州内でも非難の的になっている。ちなみにリュキエ氏は、フランスでは反原発主義者として知られているという。
(2012年10月17日06時03分 スポーツ報知)
川島に腕4本合成「福島の影響」仏TV
2012年10月17日
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フランス国営テレビ「フランス2」が放送した情報バラエティー番組で、サッカーのフランス代表と対戦した日本代表GK川島永嗣(29)に腕が4本ある合成写真を映し、司会者が「福島(第1原発の事故)の影響ではないか」とやゆする発言をしていたことが15日、分かった。
在フランス日本大使館は16日未明、同テレビに対し「(東日本大震災や原発事故の)被災者の心情を傷つけるもので遺憾。強く抗議する」とする文書を送達した。欧州メディアの間でも「行き過ぎ」などと問題視する見方が広がっている。藤村修官房長官は同日午前の記者会見で「不適切な表現があった」と不快感を示した。
13日夜に放送された番組の司会者、ローラン・リュキエ氏は、12日に日本が1‐0でフランスに勝利した試合に触れ「日本には素晴らしいGKがいた」と述べた。しかし、直後にスクリーンに川島の合成写真が映し出され「私は福島の影響ではないかと思う」と発言。スタジオの一般参加視聴者からは拍手と笑いが起きた。
これに対し、川島が普段プレーするベルギーの有力紙ルソワールは「行き過ぎ発言か?」と報道、フランスのインターネットメディアも「趣味の悪い冗談」などと批判的に取り上げた。
現在、川島はベルギー1部リーグ、スタンダール所属だが、リールスでプレーしていた昨年8月にも同国リーグの試合で相手チームのサポーターから「カワシマ、フクシマ」などとやじを飛ばされた。相手チームはその後、ベルギー・サッカー協会から3万スイスフラン(約254万円)の罰金を科されている。
仏国営テレビが謝罪文書=サッカー川島選手の合成画像放映で
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【パリ時事】フランス国営テレビ「フランス2」が番組中、サッカーの日本代表GK川島永嗣選手を東京電力福島第1原発事故と結び付けてやゆし、日本大使館が抗議した問題で、フランス2のジャン・レベイヨン社長は16日、「おわびの意を表する」などとした謝罪文書を日本側に伝達した。
問題となったのは、フランス2が13日夜に放映したバラエティー番組「オン・ネパ・クシェ」。12日に行われたサッカー日仏代表の国際親善試合で好セーブを連発した川島選手に腕が4本ある合成画像を流し、司会者が「福島(の原発事故)の影響か」などとコメントした。
レベイヨン社長は訪仏中の玄葉光一郎外相と日本大使館に送付した文書で、番組の司会者が「決して日本と福島第1原発事故の被害者に失礼なことをするつもりはなかった」と釈明。日本に敗れた仏代表をからかう意図だったと強調した。
この問題は16日に行われた日仏外相の戦略対話でも触れられ、玄葉外相がファビウス外相に「残念な放送があり、日本でも報じられている」と指摘。ファビウス外相は「気分を害した人には申し訳ない」と表明した。 (2012/10/17-05:45)
「川島4本腕」ベルギーでも批判
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12日のフランス戦で好セーブを連発したサッカー日本代表GK川島永嗣(29)の活躍をめぐり、フランスの国営テレビ「フランス2」の番組が不適切な報道をしていたことが、16日までに分かった。
問題の番組は13日夜に放送された情報バラエティーで、川島の腕が4本ある合成写真を映し、司会者が「福島(第1原発事故)の影響ではないか」とやゆする発言をしていた。
これを受け、在フランス日本大使館は16日未明、同テレビに対し「(東日本大震災や原発事故の)被災者の心情を傷つけるもので遺憾。強く抗議する」とする文書を送達。欧州各国のメディアの間でも「行き過ぎだ」などと問題視する見方が広がっている。
番組では司会者でコメディアンのローラン・リュキエ氏が、日本が1-0でフランスに勝利した親善試合に触れ「日本には素晴らしいGKがいた」と川島を称賛するコメント。その直後に「だが疑わしい点がある」と指摘した上で、スクリーンに川島の合成写真を映し出し「福島の影響があったとしても、私は驚かない」と発言した。スタジオの一般参加視聴者から拍手と笑いが起こった。
これに対し、川島がプレーするベルギーの有力紙は「行き過ぎ発言か?」と報道、地元フランスのメディアも「趣味の悪い冗談」などと批判的に取り上げた。
川島はリールスに所属していた昨年8月にもベルギーリーグの試合で、相手チームのサポーターから「カワシマ、フクシマ」とやじを飛ばされ、相手チームが同国サッカー協会から3万スイスフラン(約254万円)の罰金を科せられている。
日本でも藤村修官房長官が16日の記者会見で「不適切な表現があった」と不快感を示したほか、田中真紀子文科相も「事実なら配慮に欠けた行為。原子力の問題で傷ついている人がたくさんいる。何でそういうことになるのか」と話した。
◆フランス2 フランスの公共放送局である「フランス・テレビジョン」がフランス3、同4、同5などとともに所有するチャンネルの1つ。フランス2は最も中心となるチャンネルで、番組は総合編成。ニュースからバラエティー、ドラマまで幅広い番組を放送する。これに対し、フランス3はローカルニュースや地元イベントの紹介など、地域向けの番組が中心。同4は音楽や芸術などエンターテインメントを扱い、同5は教育向けチャンネルとなっている。
[2012年10月17日7時21分 紙面から]
気持ち傷つけた…川島合成写真、仏テレビが謝罪
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【パリ=三井美奈】仏国営テレビ「フランス2」が、サッカー日本代表のGK川島永嗣選手の腕を4本にした合成写真を「福島原発事故の影響か」というコメントと共に放送した問題で、同テレビのジャン・レベイヨン代表は16日、声明で謝罪を表明した。
声明は、同日訪仏した玄葉外相と在仏日本大使館宛てで、「みなさんの気持ちを傷つけ、大変申し訳ない。(コメントをした)司会者には、日本や被災者を軽んじるつもりはなかった」とした。合成写真を使った番組は13日に放送され、在仏日本大使館は同テレビに文書で抗議していた。
(2012年10月17日08時42分 読売新聞)
【仏国ブログ】川島選手と原発のやゆ報道に、フランスでも批判の声
【社会ニュース】 2012/10/17(水) 10:12
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フランスの国営テレビ・フランス2が、日本とフランスが対戦したサッカーの試合で好セーブをした日本代表GK川島永嗣選手と福島第1原発事故を結びつけてやゆした番組を放送したことから、日本政府は16日、在フランス日本大使館を通じて抗議文を送った。これに対し、テレビ局の社長が16日、謝罪を表明した。
日本政府が抗議文を送ったことは、フランスの各メディアでも取り上げられている。仏フィガロ紙は、フランス2の番組で福島第1原発事故と、サッカーの試合で数々のセーブを見せた川島永嗣選手を結びつけ、川島選手から4本の腕が出ている合成写真を見せながら「フクシマの影響か?」と発言したことが、今回の抗議の内容だと紹介。福島第1原発事故を含む東日本大震災は、マグニチュード9で死亡や行方不明者が多数発生した大きな自然災害だったと改めて説明した。
記事に寄せられたコメントには、番組や番組のプレゼンターに対して厳しい意見が上がっている。「日本はもともと資源に欠け、また位置的にも自然災害が多い国。また東日本大震災では、多くの人が最愛の人をなくしたり、住居もなくなったりした。このような状況の日本をやゆするのは不適切。他者の不幸をネタにするジョークはよくない」といった意見が上がっている。
一方で、「宗教など、ほかにもタブー視されている話題はたくさんある。これらの話題をやゆしても問題がないのに、フクシマはどうしてだめなのか」といった、ジョークに対して今回は騒ぎが大きくなりすぎているとの考えを示すコメントも見られる。
しかし、「福島第1での事故、それによって被害を受けている人々がおり、現在も放射能漏れにおびえて生活をしている人もいることも考えれば、このようなジョークはよくないとすぐ分かるはず」とのコメントもある。
ほかの人の被害をやゆするのは敬意に欠けているなど、今回のジョークに対して厳しい意見が多く見られる。(編集担当:山下千名美・山口幸治)
川島選手合成写真、仏放送局と外相が謝罪
2012/10/17 10:21
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【パリ=竹内康雄】フランス国営テレビ「フランス2」がサッカー仏代表と対戦した日本代表のゴールキーパー(GK)、川島永嗣選手の腕が4本ある合成写真を放映し、司会者が「福島(第1原子力発電所の事故)の影響ではないか」とやゆする発言をした問題で、同テレビは16日、ジャン・レベイヨン社長名の文書で日本側に謝罪した。
文書は訪仏中の玄葉光一郎外相と在仏日本大使館宛て。「日本の皆様の心情を傷つけたことを深くおわび申し上げます」と謝罪。司会者は仏代表チームをからかう意図だったとした上で「日本と、原発事故の被害者に失礼なことをするつもりはなかった」と釈明した。
玄葉外相は16日にパリで開かれた日仏外相戦略対話でこの問題に言及。ファビウス仏外相は「気分を害された方には申し訳ない」と話したという。
2012年10月17日10時28分
川島選手の合成写真、仏外相が陳謝 玄葉氏との会談で
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【パリ=二階堂勇】仏国営テレビ「フランス2」が、サッカー日本代表のGK川島永嗣選手の腕が4本ある合成写真を流し、福島第一原発事故と結びつけて紹介した問題で、訪仏中の玄葉光一郎外相は16日午後(日本時間17日未明)、ファビウス外相との会談で「不適切な表現があった」と抗議した。
ファビウス氏は「気分を害された方に対し、大変残念で申し訳ない」と陳謝したという。玄葉氏が会談後に記者団に明らかにし、「私も福島出身。驚き、非常に残念だ」と述べた。
日本外務省によると、フランス2のジャン・レベイヨン社長は16日、「日本のみなさまの心情を傷つけ深くおわびする」とする文書を、玄葉氏と在仏日本大使館あてに送った。「決して日本と福島第一原発事故の被害者に失礼なことをするつもりはなかった。(日本に敗れた)仏代表チームをからかう意図だった」と釈明しているという。
仏国営TVがおわび サッカー選手腕4本合成写真と「福島原発影響」発言で
2012.10.17 12:34
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フランス国営テレビの番組でサッカー日本代表のGK、川島永嗣選手に腕が4本ある合成写真を映し、司会者が「(東京電力)福島(第1原発事故)の影響ではないか」と発言した問題で、テレビ局側がパリの日本大使館におわびを表明した。玄葉光一郎外相が16日夜(日本時間17日未明)、訪問先のパリ市内で記者団に明らかにした。
玄葉氏は同日行われた日仏外相会談でもこの問題に言及。「残念な報道だ」と遺憾の意を示した。ファビウス外相は「申し訳ない」と述べた。国営テレビ「フランス2」の情報バラエティー番組が13日夜に放送した。日本大使館によると、テレビ局側は「日本の皆さまの心情を傷つけたことに関し、深くおわび申し上げます」と言明。「失礼なことをするつもりはなかった」と釈明した。日本大使館は放送後に同テレビに「被災者の心情を傷つけるもので遺憾」との抗議文書を送っていた。(共同)
川島写真謝罪 司会者が「ばかげた議論」
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フランス国営テレビの番組で、サッカー日本代表のGK川島永嗣選手に腕が4本ある合成写真を映し「(東京電力)福島(第1原発事故)の影響」などと発言した司会者のローラン・リュキエ氏は16日、日本側が抗議しフランス側が謝罪したことについて「ばかげた議論だ」と語った。17日付のパリジャン紙が報じた。
リュキエ氏は同紙に「私の冗談の対象は2つ。日本に負けたフランス代表と、原子力災害が引き起こす結果だ」と述べ「私は福島の被災者に敬意を持っており、被災者については何も言っていない」と主張した。
13日夜に放送された同氏の発言について、在フランス日本大使館が16日未明にテレビ局に抗議。同日のパリでの会談でファビウス外相が玄葉光一郎外相に「申し訳ない」と陳謝。テレビ局も「日本の皆さまの心情を傷つけたことに関し、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
[2012年10月17日22時43分]
仏司会者また暴言“川島問題”は「コップの中の津波」
スポニチアネックス 10月20日(土)7時1分配信
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問題のフランス人司会者がまたも被災地の心情を逆撫でする発言を行った。
フランス国営テレビ「フランス2」の番組で、サッカー日本代表のGK川島永嗣に腕が4本ある合成写真を映し「(東京電力)福島(第1原発事故)の影響ではないか」と発言したローラン・リュキエ氏(49)が一連の騒動について言及。
フランスのラジオ局「Europe 1」の17日の番組の中で「私は日本で(シャンソン歌手の)ミレイユ・マチューより有名になったようだね」とジョークを飛ばした上で、「コップの中の嵐」をもじって「コップの中の津波のようなもの。フランスのテレビが何をするかを決めるのは日本じゃない」と日本側の抗議を取るに足りないものと切り捨てた。
テレビ局側はパリの日本大使館に謝罪を表明しているが、当の本人は謝罪を拒否した上に問題発言を繰り返しており、波紋はさらに広がりそうだ。