宮城県石巻市長
津波被害の大川小児童について「宿命」と発言
時系列
前提
東日本大震災で宮城県石巻市大川小の児童・教職員計84人が死亡・行方不明(全校児童の約7割)
▼2011年06月
市教委が開いた遺族らへの説明会で
「もし自分の子どもが亡くなったら、思いを償っていくという、自分自身に問うということしかない。これが自然災害における宿命だと思っております」
と述べた。
▼2011年09月&12月
議員数人に発言の真意を求められ、発言の受け止め方に遺族と食い違いがあると説明。
「自然災害で自分の子どもが亡くなった場合、自分の心をどう処理するかという観点で答えた」
謝罪等はなし。
▼2012年03月19日
市議会一般質問の答弁で初めて遺族に謝罪。
「私自身のとらえ方として、自然災害のやむを得ない事情があったということで『宿命』という言葉を使った。言葉が足りなかったところはある」
「遺族が傷付いたならば、率直におわび申し上げたい」
参考
石巻・大川小被害 「宿命」発言、市長が陳謝
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東日本大震災で全校児童の約7割に当たる74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の被害に関し、亀山紘市長は19日、昨年6月の保護者説明会で「自然災害の宿命」と述べたことについて「遺族が傷付いたならば、率直におわび申し上げたい」と初めて陳謝した。市議会定例会の一般質問で、森山行輝議員の質問に対して答弁した。
森山議員は「市長の気持ちを素直に出すのはいいが、それによって(遺族は)心を痛めた。釈明し、わびるべきでは」と質問。亀山市長は「言葉が足りなかったところがあると思う」と答えた。
亀山市長の発言をめぐっては、昨年9、12月、市議会定例会の一般質問で、議員数人が真意を追究。亀山市長は「自然災害で自分の子どもが亡くなった場合、自分の心をどう処理するかという観点で答えた」とし、発言の受け止め方に遺族と食い違いがあると説明してきた。議会終了後、亀山市長は「ご遺族につらい思いをさせているとすれば、本意ではない。今の気持ちをあらためて説明した」と述べた。
3年生だった息子を亡くした母親は「なぜ、もっと早く謝れなかったのか。市長は『自分の子どもが犠牲になったら』という前提だと強調していたが、学校管理下で子どもを亡くした私たちを前にして言うべきことではなかった」と話した。
この日の一般質問では、阿部和芳議員とも同様の質疑があった。
2012年03月20日火曜日
石巻市長、「宿命」発言を謝罪 大川小惨事で
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2012年3月20日6時1分
東日本大震災で児童・教職員計84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市の大川小学校の惨事について、昨年6月の遺族らへの説明会で「自然災害における宿命」と発言した亀山紘市長は19日、市議会で「遺族の方が傷ついたということであれば率直におわび申し上げたい」と謝罪した。
市議会での質問に答え、「私自身のとらえ方として、自然災害のやむを得ない事情があったということで『宿命』という言葉を使った。言葉が足りなかったところはある」と述べた。市教委は今年1月の説明会で学校側の落ち度を認め、人災の面があったとして謝罪している。
亀山市長は昨年6月、市教委が開いた保護者への説明会で「もし自分の子どもが亡くなったら、思いを償っていくという、自分自身に問うということしかない。これが自然災害における宿命だと思っております」と述べ、遺族から批判を受けた。
津波で児童犠牲を「宿命」発言、石巻市長が謝罪
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津波で全校児童の約7割にあたる74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小学校について、同市の亀山紘市長が、昨年6月に開かれた保護者説明会で、多数の児童が犠牲になったことを「自然災害における宿命だと思っている」と発言したことを巡り、19日の市議会一般質問の答弁で遺族に謝罪した。
亀山市長は「自然災害のやむを得ない事情があったとして『宿命』という言葉を使ったが、言葉が足りなかったところがあると思う。それで遺族が傷ついたなら率直におわびしたい」と述べた。
(2012年3月21日11時56分 読売新聞)