二本松市の新築マンションから放射性物質
http://www.fukushima-tv.co.jp/news/index.php?no=0195490 (リンク切れ)
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二本松市のマンションのコンクリートから比較的高い放射線が確認され環境省ではコンクリートに放射性物質が混入したまま工事が行われたと見て調べています。問題が発覚したのは二本松市で去年9月に建設されたマンションです。環境省などによりますと先月27日、マンションに住む生徒が身につけていた積算線量計が3ヶ月で1・5ミリシーベルトと高い値を示したことから二本松市が周辺の調査を行いました。
その結果マンションの基礎部分のコンクリートから毎時1・4マイクロシーベルト前後、室内からも1・2マイクロシーベルト前後が確認されたと言うことです。環境省ではコンクリート内に放射性物質が混入したまま工事が行われたと見て施工業者から事情を聞くなど確認を進めています。
更新日:2012年01月15日(日)
二本松の新築マンションで高線量 浪江で土台の材料採取
2012年1月16日3時2分
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福島県二本松市の新築マンションの工事に、東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていたことがわかった。マンション1階の床からは屋外より高い放射線量が測定された。同市と国が15日発表した。
コンクリの材料に、計画的避難区域内の砕石場の石が使われたのが原因とみられる。同じ材料が数百カ所の工事に使われたとみられ、国は石やコンクリの流通経路を調査している。
発表によると、汚染されたコンクリが使われたのは、昨年7月に完成した二本松市若宮地区の鉄筋コンクリート3階建て賃貸マンションの土台部分。1階の室内の高さ1メートルの線量が毎時1.16~1.24マイクロシーベルトで、屋外の同0.7~1.0マイクロシーベルトより高かった。2、3階の室内は同0.10~0.38マイクロシーベルトという。
コンクリの材料になった石は、計画的避難区域に入っている浪江町南津島の砕石場から搬出。コンクリ会社を通じ昨年4月11日、マンションの基礎工事に57.5立方メートルのコンクリが使われた。
砕石場では原発事故前に採取した石を砕き、事故後も屋外に置いて避難区域に指定される同月22日まで出荷を続けたという。経済産業省などによると、この砕石会社は県内の19社に計5200トンを出荷。このうち、マンションにコンクリを納入した二本松市の会社からは県内の百数十社に販売され、数百カ所の工事に使われたとみられるという。
二本松市は昨年9~11月、子どもなどの積算線量を計測。マンションに住む女子中学生の3カ月間の線量が1.62ミリシーベルトと比較的高かったため、市が調べた。マンションには12世帯が入居している。
マンション1階の室内に24時間滞在する仮定で計算すると、年間の線量は10ミリシーベルト前後になる。
汚染コンクリ、100社以上に出荷の疑い
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、原料になった同じ砕石が、県内の生コン会社2社を通じ、建設会社など100社以上にコンクリートとして出荷された疑いのあることが、経済産業省の聞き取り調査で分かった。
同省が出荷先の特定を進めている。
砕石は、富岡町の採掘会社が浪江町の阿武隈事業所の採石場で採ったもので、採掘会社の社長(50)は16日朝、郡山市内の事業所で記者会見し、生コン会社以外にも、建設会社など17社に出荷していたことを明らかにした。一部は、県内の農場やゴルフ場などで土木工事に使用されているという。昨年4月11日に計画的避難区域の設定が政府から発表された後も砕石の出荷を続けたことについて、社長は「放射能に関する知識がなく、正直『何で住んじゃいけないの』という程度の感覚だった」と釈明した。
(2012年1月16日11時26分 読売新聞)
2012年1月16日11時46分
放射能汚染石、出荷先は福島県内の19社 土木工事用に
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福島県二本松市の新築マンション工事に東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが使われたとされる問題で、コンクリ材料の石を出荷した砕石会社は16日、取材に対し、汚染の疑いがある石の出荷先を明らかにした。いずれも同県内のコンクリ会社2社、建設会社など17社の計19社と説明。大半は道路などの土木工事に使われたとみられるという。
砕石会社は、同県富岡町に本社を置く「双葉砕石工業」。猪狩満社長によると、問題の石は計画的避難区域の同県浪江町の砕石場のもので、震災3日後の昨年3月14日から、同避難区域に指定される4月22日まで計約5200トンを出荷した。
このうち、コンクリ用には、二本松市と本宮市のコンクリ会社2社に計約2千トンを出荷したという。
砕石場では、土木用は野ざらしにし、コンクリ用は品質を保つため簡易式屋根の下で山積みにしていた。
土木用の石を出荷した建設会社など17社は、二本松市や同県川俣町などの地元工事を主とする中小業者。問題の石やコンクリが県外に出た可能性は低い、と猪狩社長は説明している。
浪江町の砕石、通学路や用水路補修にも使用
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、浪江町の計画的避難区域で採取された原材料の砕石が、同市の小学校前の通学路や農業用水路の補修にも使われていたことが16日、わかった。
砕石計5280トンの販売経路は多様で特定は難航している。
砕石を購入した福島県内の建設会社などによると、東日本大震災で同市東部の小学校前の市道がひび割れ、昨年4月、3か所計約80平方メートルの表面を剥ぎ、約8トンの砕石を敷いてアスファルト舗装した。同校によると、16日、補修箇所の放射線量を測ると、周辺とほぼ同じ毎時0・4~0・5マイクロ・シーベルトだった。同校では念のため、補修箇所付近では端を歩くように児童に注意した。
(2012年1月17日03時11分 読売新聞)
2012年1月17日3時46分
汚染石材問題、17社対象に流通経路調査 経産省方針
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福島県二本松市の新築マンション工事に放射性物質で汚染されたコンクリートが使われたとされる問題で、経済産業省は、東京電力福島第一原発事故に伴う計画的避難区域と、特定避難勧奨地点周辺にある同県内の採石・砕石会社17社から出された石を対象に流通経路を調べていく方針を固めた。
一方、福島県は、東日本大震災後に県内で着工された新築の住宅を対象に屋内の放射線量測定を進めることを検討している。
経産省によると、二本松市のマンションで使われたコンクリ材料の石は、計画的避難区域の同県浪江町にある「双葉砕石工業」の砕石場のもの。同区域内には業者がほかに飯舘村などの6社ある。経産省はこれらに加え、線量が高い特定避難勧奨地点周辺に位置する10社の石も調べる必要があると判断した。
17社のうち石をコンクリ用などに砕く砕石業者は5社。いずれも原発事故後の昨年3~4月に操業していたとみられる。双葉砕石以外の4社は今も操業中で、経産省は県と連携し、これらの業者の石の線量測定を優先的に進める。高い線量が出た場合は出荷停止を求める方針だ。
ほかの12社は、採った石を切り取る採石業者で、墓石や園芸などに用途がほぼ限られるという。
一方、二本松市は17日から、双葉砕石から流通した石などを使った市発注の工事について、現場の線量調査を始める。少なくとも60件以上あるという。
砕石会社社長「影響出ると思わなかった」
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、原料となった砕石を出荷した双葉砕石工業の猪狩満社長(50)が16日、同県郡山市内の事業所で記者会見した。一問一答は次の通り。
◇
――自社の石が原料となったコンクリートから高い放射線量が検出された時の気持ちは。
「『えっ』という感じが本音。もう少し早く教えていただければ出荷はすることはなかったが、結果責任で迷惑かけたということにはおわびするしかない」
――放射性セシウムに汚染された稲わらが問題になり、砕石も汚染されているとは思わなかったか。
「砕石は食べるものではない(ので問題はない)と思っていた。そんなに影響が出るとは正直思っていなかった」
――昨年4月11日に計画的避難区域の設定が政府から発表されても認識は変わらなかったか。
「放射線量がどのくらい高いかも分からなかったし、『何で自分のいたとこに住んじゃいけないの』という感覚だった」
――経済産業省などから注意喚起がなく、逆に被害を受けたという感覚は。
「本音で言えばある。3月の時点でもっと早く立ち入りの規制が指示されていれば、我々も入らなかった」
――取引先には採石地が浪江町ということは伝えていたか。
「伝えていたし、取引先も分かっていたと思う」
(2012年1月17日07時26分 読売新聞)
汚染コンクリ、販売記録なしも…特定に時間
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福島県二本松市の新築マンションで放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、浪江町の計画的避難区域で採取された原材料の砕石を購入した業者らが販売先の特定に手間取っている。
小口販売では記録を残していないケースも多いためだ。同じ採石場からは百数十社以上の建設業者などに砂利やコンクリートなどの形で材料が流れたとみられ、全容特定には時間がかかりそうだ。
問題のマンション工事に使われた砕石を出荷したのは「双葉砕石工業」(本社・富岡町)。二本松市内の業者は昨年3月下旬~4月下旬、双葉砕石工業から浪江町で採取された砕石や砂利100トン以上を購入し、近所の知人宅に販売した。しかし業者は、領収証は要望があれば取引先に渡す形にしていたため、ほとんど記録がない状態。記憶もあいまいで販売先の特定が出来ないという。
(2012年1月17日14時32分 読売新聞)
2012年1月18日1時37分
汚染石材問題、道路100カ所超も調査 二本松市
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福島県二本松市の新築マンション工事で放射性物質に汚染されたコンクリートが使われたとされる問題で、市は17日、同じ砕石場の石が使用された市発注の公共工事の場所で放射線量測定の調査を始めた。補修工事した道路を中心に100カ所以上が対象になる。
今回汚染が明らかになったのは、東京電力福島第一原発事故による計画的避難区域の同県浪江町にある「双葉砕石工業」の砕石場から搬出された石。二本松市は、大震災後に発注した工事のうち、この砕石場の石を使った箇所すべてを対象に調査する。
この日は、市職員が2人1組で現場を回った。市立旭小学校手前の市道では、坂の上、途中、下の3カ所で地上1センチと1メートルの線量を測定。毎時0.43~0.63マイクロシーベルトで、周囲の空間線量と同じだった。
浪江の砕石入り生コン、学校など500か所に
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福島県二本松市のマンションで使用されていたコンクリートを製造した生コン会社(二本松市)のコンクリートは、学校や工事現場など約500か所で使われていたことが17日、経済産業省への取材でわかった。
同省は使用状況などを特定し、学校など人が集まる場所で使われたケースを優先して線量を調べる。
二本松市の生コン会社は、浪江町の採石場から約1070トンの砕石を3月25日~4月22日に仕入れた。約150社の取引先を通じてコンクリートとして出荷し、住宅やバス停、オフィスビルなどにも使われたという。同省は、約920トンの砕石を仕入れた本宮市の生コン会社も、少なくとも約70社の取引先を通じてコンクリートを出荷し、数百か所の現場で使われたとみている。一方、国と福島県は17日、浪江町の採石場も含め、計画的避難区域と特定避難勧奨地点の周辺にある採石場計17か所の出荷状況を調べることを決めた。
(2012年1月18日11時00分 読売新聞)
福島県、汚染砕石の使用調査…仮設住宅など
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、県は18日、東日本大震災の被災者が暮らす仮設住宅と、震災後に新設・補修した県管理の公共施設について、汚染された可能性のある砕石が使われていないかどうか調査を始めた。
県内には1万3341戸の仮設住宅があり、東京電力福島第一原発事故などに伴い、3万1773人(17日現在)が避難生活を送っている。県は、仮設住宅敷地内の通路などに敷いてある砂利を中心に調べる。
震災後に新設や補修の工事を行った県道や用水路、県立学校などについても、施工時の書類から使われた砕石やコンクリートの出荷元を割り出す。県は今週中にも調査結果をまとめる方針だ。
(2012年1月18日21時13分 読売新聞)
汚染コンクリ、公共工事の高線量は農業用水路
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使用されていた問題で、市が公共工事約150件について現場の放射線量を調査した結果、周辺よりも高い線量が計測されたのは、すでに判明した農業用水路だけだったことが、市への取材で分かった。
市は19日午後、市議会へ報告する。
市は、浪江町の計画的避難区域で採取された砕石を使ってコンクリート工事を行ったマンションや農業用水路から、周辺より高い線量が検知されたことを受け、道路舗装や小学校の耐震工事など震災後に行った全ての市の公共工事現場で放射線量を調べていた。
問題の農業用水路は、昨年4月に補修工事が行われた。今回の問題を受けて線量を調べたところ、周辺より高い毎時1・62~1・97マイクロ・シーベルトが計測されていた。
(2012年1月19日15時40分 読売新聞)
汚染コンクリ、福島の河川護岸工事でも高線量
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、県は19日、コンクリート材料を供給した「双葉砕石工業」(本社・富岡町)の砕石を使った県発注の河川護岸工事1か所で、周辺より高い放射線量が検出されたことを明らかにした。
県によると、本宮市内を流れる五百川の護岸工事で、コンクリートから1メートル離れた地点で測った線量が毎時1・0マイクロ・シーベルトと、周辺(毎時0・3~0・4マイクロ・シーベルト)に比べて高かった。県はこれまで、震災後に工事が行われた護岸や県道、県営住宅など計10か所を調べたが、他に線量が高い場所はなかったという。
また、県は、浪江町の同社採石場など、警戒区域や計画的避難区域内などにある採石場25か所と、砂利の採取場所3か所で20日以降現地調査を行うことを決めた。職員が砕石を採取して放射性物質を分析したり、現場の空間線量を測定したりする。
(2012年1月19日20時54分 読売新聞)
2012年1月20日1時46分
28の採石・砕石場調査へ 福島県、資材汚染状況を特定
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東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが福島県二本松市の新築マンションに使われていた問題で、県は19日、避難区域内を中心とした28カ所の採石・砕石場や砂利の採取場で現地調査することを決めた。石のサンプル調査や放射線量の測定で汚染状況を特定し、汚染の可能性がある資材が使われた建物について線量を調べていく。
一方、二本松市は19日、市内の建設会社が、福島市内で建てた住宅の線量を測定した結果、1階の室内で毎時0.85~0.80マイクロシーベルトを記録し、屋外の毎時0.2マイクロシーベルトより高かったとの連絡を受けたことを明らかにした。最初に高線量が分かったマンションと同じ会社のコンクリが使われていた。二本松市はまた、最初に発覚したマンションを、借り上げ型の市営住宅にすることを決めた。
現地調査は、県と国が20日、二本松市のマンション工事に使われたコンクリの材料の石が搬出された浪江町の「双葉砕石工業」の砕石場で始める。敷地内の線量測定や採取した石や表土に含まれる放射性物質を分析し、高線量の石が搬出された時期の特定などを図る。
汚染コンクリ、国と県が採石場の現地調査
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、国と県は20日午前、コンクリート材料の砕石を出荷した計画的避難区域内の採石場「双葉砕石工業阿武隈事業所」(福島県浪江町下津島)の現地調査を始めた。
環境省や県の職員計11人が、同社の猪狩満社長の案内で採石現場や出荷前の石の保管場所などを確認し、3班態勢で場内の空間放射線量を測定した。付近は東京電力福島第一原発の事故の影響で放射線量が高く、職員は防護服姿で作業にあたった。
同社は昨年3月の原発事故後、約1か月にわたって県内の生コン会社2社と、建設関連17社に砕石を出荷した。生コンは、二本松市のマンションの基礎部分や同県本宮市の河川の護岸工事などに、砕石は、二本松市内の小学校通学路などにそれぞれ使用されており、経済産業省などが流通先を調査している。
(2012年1月20日11時34分 読売新聞)
2012年1月22日11時53分
住宅49カ所で同じ業者の石 福島・汚染コンクリ
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東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが、福島県二本松市のマンション工事に使われた問題で、同じ業者の石を使ったコンクリが同県内の計49カ所の住宅に使用されていたことがわかった。
発端となった二本松市の新築マンションには「双葉砕石工業」の石を材料とするコンクリが使用された。関係者によると、石が出荷された生コン会社2社のコンクリは昨年3月下旬~4月中旬、戸建て工事39カ所、集合住宅工事10カ所で使用されていた。このうち福島市の住宅の駐車場で、高めの放射線量が測定されたことが新たに判明した。
2012年1月23日5時0分
汚染コンクリ問題、瓦や畳など住宅建材も調査へ 経産省
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東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが福島県二本松市のマンション工事に使われた問題をふまえ、経済産業省は、ブロックなどのコンクリ製品や住宅建材などについても汚染が疑われる状況がないか調査する方針を決めた。近く、各業界団体に対し、業者の製造や保管の状況を確認するよう要請する。
今回の問題では、原発事故の計画的避難区域である福島県浪江町の砕石場の石が事故後、区域設定まで、同県内の生コン会社や建設会社などに出荷されていた。
経産省と県は、避難区域などで事故後に操業していた採石・砕石業者の石や砂利の流通状況を調査している。これに加えて、コンクリ製品や建材についても汚染の恐れがないか調べることにした。
対象は、ブロックや土管、壁などに使うボードなどのコンクリ製品のほか、瓦や畳などの住宅建材で、関係する業界団体に調査を要請する。各避難区域やその周辺の工場、倉庫などの稼働状況▽事故以降、原材料・製品を屋外に保管していなかったか▽各避難区域などの業者から原材料・製品を購入していないか――などを確認してもらう。
汚染疑いコンクリ、病院など6か所で使用 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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福島県二本松市の新築賃貸マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、同県浪江町の計画的避難区域内の採石場から砕石を仕入れた2社のコンクリートが、県内の民間病院や老人ホーム計6か所でも使われていたことが22日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、県内の生コン会社2社は昨年3月下旬~4月中旬、「双葉砕石工業」(本社・富岡町)から砕石を仕入れていた。コンクリートは、二本松市のマンションに使われたものとほぼ同時期につくられたものだった。
さらに、この時期の2社のコンクリートが、県内の一戸建てや集合住宅など、少なくとも計約60戸にも使われていたことが、関係者への取材でわかった。これらは二本松市や福島市などで工事に使用され、このうち福島市の民家の駐車場では、周辺よりも高い放射線量が測定されたという。
(2012年1月23日08時41分 読売新聞)
福島県、採石・砂利採取場所27か所の調査開始
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福島県は23日、二本松市のマンションのコンクリートに使われた砕石を供給した「双葉砕石工業」の浪江町内の採石場に続き、警戒区域や計画的避難区域などにある計27か所の採石場や砂利採取場所の現地調査を始めた。
週内には終える予定。
27か所は、同社を含む25社が所有し、このうち16か所は現在も操業中。県は2班体制で毎日5、6か所ずつ立ち入り、砕石の管理や出荷状況を聞き取るほか、場内の空間放射線量の測定、砕石の採取・分析などを行う。
23日は、伊達市の特定避難勧奨地点付近にある採石場など6か所を調べ、場内の空間線量は毎時0・15~1・1マイクロ・シーベルトだった。県が20日に、浪江町にある双葉砕石工業の採石場を調査した際、最高で同40マイクロ・シーベルトを記録している。
(2012年1月23日20時31分 読売新聞)
2012年1月24日0時5分
汚染コンクリ問題、60カ所の測定開始 福島県
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放射性物質に汚染されたコンクリートが福島県二本松市の新築マンションに使われていた問題で、県は23日、同じ流通経路のコンクリが使われた住宅など60カ所を対象とした放射線量の測定を始めた。
発端となったマンションは、「双葉砕石工業」の石を材料とするコンクリを使用。経済産業省などによると、生コン会社2社が建設会社などに販売し、県内の計約1千カ所に使われたとみられる。戸建て住宅37カ所、集合住宅13カ所、病院など6カ所、学校など4カ所が含まれ、県はこれらを優先的に調査する。
23日は福島市の介護施設の屋外と住宅の駐車場2カ所で線量を測った。介護施設は周辺と同程度だったが、駐車場は毎時の線量が最大0.5マイクロシーベルトの差があり、コンクリが原因と県はみている。24日以降は態勢を増強し、1日あたり約10件を測定する。
汚染コンクリ、二本松の新築住宅でも使用判明
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福島県は24日、浪江町の計画的避難区域にある採石場の石から生産されたコンクリートが二本松市の新築住宅で使われていることが新たに判明したと発表した。
周辺の空間線量よりも高い線量を示しているという。
発表によると、この住宅の基礎部分に汚染されたコンクリートが使われていた。周囲の空間線量が毎時0・18マイクロ・シーベルトだったのに対し、コンクリート表面では同0・85マイクロ・シーベルト、1階の床表面が同0・58マイクロ・シーベルトだった。
また、本宮市の病院敷地内のマンホールにも、同じ採石場の石が使われていたことも分かった。県によると、周囲の線量と比べ高い数値は出なかった。
(2012年1月25日14時54分 読売新聞)
2012年1月25日1時42分
福島県、震災後の公共工事を全調査へ 汚染コンクリ問題
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放射性物質に汚染されたコンクリートが福島県二本松市のマンション工事に使われた問題で、福島県は24日までに、県内で東日本大震災以降に施工した公共工事について、使用された石などの搬出元を調べる方針を固め、全59市町村に調査を要請した。
対象は、震災翌日から昨年6月末までに施工期間がかかるすべての公共工事。市町村立の学校や医療施設も含まれる。二本松市のマンション工事に使われたコンクリの材料を搬出した「双葉砕石工業」の砕石場を含め、避難区域などにある28カ所の採石・砕石場などから出た資材が使われていないか調べる。
一方、政府の原子力災害対策本部と経済産業省は24日、記者会見。砕石などに放射線量の出荷基準を設けることについて「調査や原因分析を進めながら検討していきたい」と述べた。
また、経産省は同日、コンクリ製品や建材など25の業界団体に、震災以降に各避難区域から出荷された原材料の使用状況などの調査を要請した。
汚染石、仮設住宅で使用か 3カ所、福島県が確認へ
2012.1.25 14:32
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福島県浪江町の砕石場の放射性物質に汚染されたとみられる石がマンションなどに使われた問題で、この砕石場の石が県内の仮設住宅3カ所で使用された可能性があり、福島県が実際に使われたか確認する方針であることが25日、分かった。
出荷したのは双葉砕石工業。経済産業省が石の流通ルートを調査する中、同社の石を購入した生コン会社2社が出荷したコンクリートが仮設住宅の工事に使用された可能性が出ているという。
県はこれまで仮設住宅の工事の受注業者に問い合わせた結果、県内179カ所でこの砕石場の石は使われていないと説明していたが「使用されたとの情報があるので、慎重に調査を進める」と話している。
2012年2月7日11時12分
砕石・砂利に放射線出荷基準を設定へ 経産省方針
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放射性物質で汚染されたコンクリートが福島県二本松市のマンション工事に使われた問題で、経済産業省は、砕石や砂利について放射性物質に関する出荷基準を設ける方針を固めた。業界関係者や放射線の専門家らで構成する検討会を15日に発足させ、年度内の基準設定をめざす。
汚染コンクリの材料の石は、東京電力福島第一原発事故の計画的避難区域にあたる福島県浪江町の砕石場から出荷されていた。このため経産省は、避難区域やその周辺などに所在する採石・砕石場の石を出荷基準の対象とすることを検討している。
これまでの福島県の調査などによると、浪江町のこの砕石場の複数の石からは、1キロあたり数万ベクレル以上の放射性セシウムが検出された。ほかの採石・砕石場の石は高くても同数千ベクレル程度という。
砕石や砂利の規制値設定へ…汚染コンクリ問題
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福島県二本松市の新築マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、経済産業省は7日、コンクリートに混ぜる砕石や砂利について、放射性物質の規制値を定める方針を明らかにした。
汚染コンクリートの原料の砕石は、東京電力福島第一原子力発電所事故の計画的避難区域にあたる同県浪江町から出荷されていたが規制値はなく、砕石業者から規制値を設定するよう要望が出ていた。15日に学識経験者や業界関係者による検討会を設置し、3月末までに規制値を決める。
(2012年2月7日13時21分 読売新聞)
汚染コンクリの材料規制、対象は高線量地域のみ
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福島県二本松市の新築マンションで放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題を巡り、コンクリートに混ぜる砕石や砂利について放射性物質の規制値(出荷基準)を決める検討会が15日、経済産業省で初会合を開き、規制値の対象となるのは福島県の放射線量の高い地域とすることで合意した。
対象の自治体は今後決める。福島県以外の都道府県の砕石や砂利は、規制値の対象外となる。規制値をいくつにするかは、3月中旬までに取りまとめる。
同県浪江町の採石場から出荷された砕石が、コンクリート汚染の原因とみられている。同省が同日公表した流通状況の中間結果によると、この採石場から出荷された砕石は、県内約1100か所で使用され、このうち5市町の27か所で周囲より放射線量が高かった。最高は二本松市の用水路で毎時1・97マイクロ・シーベルトだった。
(2012年2月15日19時32分 読売新聞)
2012年2月15日21時6分
汚染コンクリ、周囲より高線量27カ所 150カ所調査
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放射性物質で汚染されたコンクリートなどが福島県内の工事に使われた問題で、県と経済産業省は15日、これまでに約150カ所を調べ、うち27カ所で周辺より高い放射線量が測定されたと発表した。県などは今年度中にさらに約950カ所を調査する。同県二本松市のマンションで問題が最初に発覚してから1カ月が経った。
このマンション工事に使われたコンクリは、原発事故に伴う計画的避難区域の同県浪江町の「双葉砕石工業」の砕石場から出荷された石が材料だった。このため県などは、昨年3月中旬から4月下旬にかけこの砕石場から出荷された石が使われた工事約1100カ所を重点調査。これまでに、福島市、郡山市、二本松市、本宮市、川俣町の27カ所で周辺より高い線量が測定された。屋内や駐車場など住宅関係が22カ所、事務所や道路などが5カ所。いずれも毎時2マイクロシーベルト未満で、すぐに避難する必要はないとしている。
県などは、双葉砕石工業の砕石場で採取した石の調査結果も発表。放射性セシウムは1キロあたり100ベクレル程度から約21万4千ベクレルと、保管場所の屋根の有無などにより幅があった。
砕石のセシウム基準、1キロ100ベクレルに
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福島県二本松市の新築マンションで放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題をめぐり、経済産業省の検討会は28日、コンクリートに混ぜる砕石や砂利の放射性セシウムの出荷基準値を、1キロ・グラム当たり100ベクレルとした原案を了承した。
3月中に正式に決定する。
(2012年2月29日14時44分 読売新聞)