日本の劇作家、演出家。内閣官房参与。
「米政府からの強い要請で汚染水を海に流した」と発言
時系列
▼2011年05月17日
ソウル市内で「震災と日本再生」との題目で講演を行う。
比較的低濃度の汚染水を海に放出したことについて「米国からの強い要請で(海に)流れた」と述べた。
▼2011年05月18日
発言を撤回、枝野幸男官房長官に陳謝。
参考
原発、汚染水放出は「米の要請」 平田参与ソウルで発言 - 47NEWS(よんななニュース)
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【ソウル共同】内閣官房参与で劇作家の平田オリザ氏(48)が17日、ソウル市内で講演し、福島第1原発の事故で放射性物質を含む比較的低濃度の汚染水を海に放出したことについて「米国からの強い要請で(海に)流れた」と述べた。講演の出席者が18日、明らかにした。
汚染水の放出は、東京電力からの報告を受けて日本政府が容認したとされる。放出が日本政府独自の判断ではなく、米国の要請に基づくものと受け取られかねない発言で、論議を呼びそうだ。
韓国政府は事前通報がなかったとして不快感を示していた。
平田氏は「震災と日本再生」との題目で講演を行い、会場の質問に答える形で、事前通報がなかったことをコミュニケーションのミスだったと指摘。韓国に迷惑をかけたとした上で「流された水は非常に低濃度で量も少ない」と釈明した。
2011/05/18 13:12 【共同通信】
平田オリザ氏の米要請発言、細野補佐官は否定 政治 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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東京電力が4月に福島第一原子力発電所から低濃度の放射性物質を含む汚染水を海に放出したことについて、細野豪志首相補佐官は18日、政府・東電統合対策室の記者会見で、「日本側の判断で行ったもので、米国からの要請は一切ない」と話した。
内閣官房参与で劇作家の平田オリザ氏が17日にソウルで「米政府からの強い要請で(海に)流れた」と述べたことを明確に否定。細野補佐官は「米国との窓口である私がいちばん事実を把握している」と強調した。
(2011年5月18日22時30分 読売新聞)
平田氏が官房長官に陳謝=「米要請で汚染水放出」発言 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com
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2011年 5月 19日 14:10 JST
枝野幸男官房長官は19日午前の記者会見で、内閣官房参与の平田オリザ氏が、東京電力による放射能汚染水の海への放出は米国の要請によると発言したことに関し「(平田氏から)不用意に誤った発言をして申し訳なく思っている、という旨の連絡があった」と述べ、平田氏が発言を陳謝したことを明らかにした。
その上で、枝野長官は「経緯などはしっかり報告いただかないといけない」と指摘し、平田氏から詳しい事情を聴く考えを重ねて示した。
[時事通信社]
平田参与、また韓国で発言 日本の教科書 竹島記述は「過激」 - MSN産経ニュース
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2011.5.20 18:27
【ソウル=黒田勝弘】韓国を訪れた平田オリザ内閣官房参与は19日付の東亜日報とのインタビューで、日本の教科書の竹島関連の記述について「過激」と発言し、文部科学省による中学教科書の検定結果を間接的に批判した。
東亜日報によると、平田氏は日本の震災に対する韓国の支援に「感動した」と述べた後、日本の安全を強調し日本への観光や日本食品の購入をPRした。
しかし「(韓国の)対日感情は教科書問題でまた悪化した」との質問に対し「独島(竹島)問題について“過激に”記述した本は日本の学校ではほとんど使われない。影響力は微々たるものだ」と述べている。
在ソウル日本大使館によると、この発言は「政府の立場ではないが」と注釈付きだったというが、新聞報道では伝えられていない。
平田氏がいう「過激な記述」がどの教科書の、どの部分を指すのかは明らかでない。政府中枢にいる人物の検定批判として問題が残る。
ただ、発言の後半では「領土問題では両国の考えが異ならざるをえない。お互い相手がどんな考えを持っているのか生徒に教えることが重要だ」と教科書での記述の必要性は認めている。平田氏は知韓派の劇作家として韓国でも知られている。
◇
平田氏は、17日にソウル市内で行った講演で、東京電力福島第1原発事故の汚染水の海洋放出は「米国からの要請」とした自らの発言について、「他の事柄と混同したもので、事実ではない。撤回して謝罪する。関係各位に、ご迷惑をかけたことをおわびいたします」とのコメントを所属事務所を通じて発表した。