参考
復興庁 水野靖久参事官の主なツイート - Togetter
暴言:復興庁幹部、ツイッターで 支援策先送り示唆 事情聴取、近く処分へ
2013年06月13日06時01分
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◇懸案「白黒つけず曖昧に」/「左翼のクソから罵声」
復興庁で福島県の被災者支援を担当する幹部職員が個人のツイッター上で「国家公務員」を名乗り、課題の先送りにより「懸案が一つ解決」と言ったり、職務上関係する国会議員や市民団体を中傷したりするツイートを繰り返していたことが分かった。政府の復興への取り組み姿勢を疑われかねないとして、同庁はこの職員から事情を聴いており、近く処分する方針。
この職員は総務省キャリアの水野靖久・復興庁参事官(45)。千葉県船橋市の副市長を経て昨年8月同庁に出向し、東京電力福島第1原発事故で約15万人が避難する福島県の支援を担当。超党派の議員立法で昨年6月に成立した「子ども・被災者生活支援法」に基づき、具体的な支援策を定める基本方針のとりまとめに当たっている。
水野氏は今年3月7日、衆院議員会館で市民団体が開いた集会で、同庁側の責任者としてとりまとめ状況を説明。同日「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とツイートした。翌8日には「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意」と、課題の先送りを歓迎するかのような内容をツイートしていた。
ツイートは水野氏が現職に就いて以降、分かっただけで計約600回に上る。以前は本名でツイートしていたが、昨年10月からは匿名に切り替えた。
実際に同法を巡っては、支援の対象とする地域の放射線量の基準が決まらないことから、成立からほぼ1年がたっても基本方針がまとまっていない。根本匠復興相は3月15日、基本方針と別に同法の趣旨を踏まえた支援策「被災者支援施策パッケージ」を発表したが、成立に関わった国会議員や期待していた市民団体は、内容が当初の想定から後退しているとして「骨抜きだ」と批判していた。
水野氏はこれらの国会議員や閣僚に対しても文脈から相手がほぼ特定できる形で「ドラえもん似」「虚言癖」などと中傷していた。
水野氏はツイートの真意をただした毎日新聞の取材に「個人でやっている」「記憶にない」とだけ繰り返し、コメントを拒否。その直後、ツイッターのアカウントを削除した。復興庁は重大な事案だとして事実を確認中で、「結果などを踏まえて適切に対処したい」としている。【日野行介、袴田貴行】
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■ことば
◇子ども・被災者生活支援法
東京電力福島第1原発事故に伴う放射線量が一定基準値以上の地域の子どもをはじめとする住民や避難者に対し、国が健康調査や医療・生活支援を行うと定めた法律。議員立法で提案され、昨年6月の衆院本会議で、全会一致で可決、成立した。避難区域指定の有無によらず、自主的に避難した住民への支援も理念として打ち出している。
暴言:復興庁幹部がツイッターで 見識疑う、つぶやき 関係者「本気で取り組んでるのか」
2013年06月13日06時09分
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◇国会議員の質問通告受け「4問被弾。あー面倒」
◇自治体議会「余りのアレ具合に吹き出しそう」
国会議員から国会での質問通告が多数寄せられると、ツイッターで「今日も大量被弾なう」""。福島県の被災者支援を担当する復興庁幹部の見識を疑うツイート内容が判明した。原発事故で多数の住民が故郷を追われ、今も将来を描けずにいる。「本気で支援に取り組んでいるのか」。関係者から怒りの声が上がった。【日野行介、袴田貴行】
ツイートの主、同庁の水野靖久参事官(45)は11日夜、毎日新聞の取材を受け、翌12日に同庁から事情を聴かれた。自身がつづったものと認めた模様だ。
水野氏は昨年成立した「子ども・被災者生活支援法」の基本方針のとりまとめ役で、国会議員の質問通告を受け大臣などの答弁を作成する立場にある。その質問通告が来るたび、「4問被弾。あー面倒」(昨年11月1日)などとふざけた調子でつぶやいていた。
「労働者の党が(質問)通告を出さないため、多数の労働者が深夜残業なう」(同10月31日)と、特定政党への不満をつづることもあった。
水野氏は福島県に頻繁に出張。同県のある自治体の議会について「田舎の町議会をじっくり見て、余りのアレ具合に吹き出しそうになりつつ我慢」(同11月15日)と小ばかにしていた。
同10月4日に「そろそろツイッターで本名さらすのは止(や)めようかな。今さら遅いかな」。以前は実名でつぶやいていたが、これ以降は「ninja rider」という仮名を使用。約1300人のフォロワーがついていた。
水野氏について、今年1月に参院議員会館で開かれた同法を巡る集会の参加者の一人は「腰が低く、丁寧に説明する人物だと思っていた」と驚きを隠さない。同法は与野党全会一致で成立したにもかかわらず、宙に浮いた格好となっている。水野氏は「政権交代で法律の中身の検討がストップしたが、改めて検討します」などと説明したという。
同法は国による住民の健康調査など幅広い被災者支援を求めている。具体的な支援策が一向にまとまらないことに疑問を呈する声が、県内外の住民団体から上がっていた。
集会で水野氏に会ったことがあるという島薗進・上智大神学部教授(宗教学)は「被ばく被害をないことにしたい一部の政治家や科学者にとって、この法律は邪魔。成立に尽力した議員や市民団体を攻撃しているのを見ると、復興庁自体がこの法律を骨抜きにしたい立場に立っているのでは、と疑いたくなる」と不信感をあらわにした。
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◇水野氏の主なツイート内容
2012年
10月 4日 そろそろツイッターで本名さらすのは止めようかな。今さら遅いかな
31日 労働者の党が通告を出さないため、多数の労働者が深夜残業なう
11月16日 釣銭詐欺(タクシー運転手から余分な釣り銭を受け取ったとする女性国会議員のツイートを引用して論評)
2013年
1月 9日 皆で福島に行ってしまえば、議員対応も法制局対応も主計対応もできなくなるから、楽になりそうだ
21日 某党本部内でビールを飲むなど
2月 6日 我が社の大臣の功績を平然と「自分の手柄」としてしまう某大臣の虚言癖に頭がクラクラ
3月 7日 左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。不思議と反発は感じない。感じるのは相手の知性の欠如に対する哀れみのみ
8日 今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意しただけなんだけど、こんな解決策もあるということ
13日 今日の最も重要なお仕事は某党本部の冷蔵庫に缶ビールを補充するなど。その大半は自分で消費するんですが…
19日 国会議員相手に失礼なことを言い過ぎたとちょっと反省。まあ、いいか…
4月 2日 ドラえもんの通告が遅い件
復興庁:幹部ツイッター暴言 「左翼クソ」「懸案曖昧に」
毎日新聞 2013年06月13日 07時00分(最終更新 06月13日 12時17分)
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復興庁で福島県の被災者支援を担当する幹部職員が個人のツイッター上で「国家公務員」を名乗り、課題の先送りにより「懸案が一つ解決」と言ったり、職務上関係する国会議員や市民団体を中傷したりするツイートを繰り返していたことが分かった。政府の復興への取り組み姿勢を疑われかねないとして、同庁はこの職員から事情を聴いており、近く処分する方針。
この職員は総務省キャリアの水野靖久・復興庁参事官(45)。千葉県船橋市の副市長を経て昨年8月同庁に出向し、東京電力福島第1原発事故で約15万人が避難する福島県の支援を担当。超党派の議員立法で昨年6月に成立した「子ども・被災者生活支援法」に基づき、具体的な支援策を定める基本方針のとりまとめに当たっている。
水野氏は今年3月7日、衆院議員会館で市民団体が開いた集会で、同庁側の責任者としてとりまとめ状況を説明。同日「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とツイートした。翌8日には「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意」と、課題の先送りを歓迎するかのような内容をツイートしていた。
ツイートは水野氏が現職に就いて以降、分かっただけで計約600回に上る。以前は本名でツイートしていたが、昨年10月からは匿名に切り替えた。
実際に同法を巡っては、支援の対象とする地域の放射線量の基準が決まらないことから、成立からほぼ1年がたっても基本方針がまとまっていない。根本匠復興相は3月15日、基本方針と別に同法の趣旨を踏まえた支援策「被災者支援施策パッケージ」を発表したが、成立に関わった国会議員や期待していた市民団体は、内容が当初の想定から後退しているとして「骨抜きだ」と批判していた。
水野氏はこれらの国会議員や閣僚に対しても文脈から相手がほぼ特定できる形で「ドラえもん似」「虚言癖」などと中傷していた。
水野氏はツイートの真意をただした毎日新聞の取材に「個人でやっている」「記憶にない」とだけ繰り返し、コメントを拒否。その直後、ツイッターのアカウントを削除した。復興庁は重大な事案だとして事実を確認中で、「結果などを踏まえて適切に対処したい」としている。【日野行介、袴田貴行】
復興庁幹部ツイッターで暴言、市民団体に「左翼のクソども」 処分検討
2013.6.13 09:41
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復興庁で福島県の被災者支援を担当する水野靖久参事官(45)が、個人の短文投稿サイト、ツイッター上で「左翼のクソども」などと市民団体などへの中傷を繰り返していたことが分かった。同庁は「事実関係を調査し、適切に対応する」としており、処分を含め対応を検討している。
同庁によると、水野氏は総務省出身のキャリア官僚。千葉県船橋市の副市長を経て昨年8月、同庁へ出向し、法制班の課長級として「子ども・被災者支援法」に基づく東京電力福島第1原発事故の被災者支援を担当。3月に市民団体が開いた集会に出席後、「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」と書き込むなどしたという。
根本匠復興相は13日の衆院特別委員会で「事実とすればいささか不適切な発言だ。不快な思いをさせたのであれば率直におわびしたい」と述べた。
幹部がツイッターで暴言=福島支援担当、近く処分へ-復興庁
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復興庁の幹部職員が個人のツイッター上で、職務上関係した市民団体や国会議員をやゆしたり、中傷したりする発言を繰り返していたことが13日、分かった。同庁は「公務員として不適切で、復興への取り組みが疑われる」(幹部)として、この職員から事情を聴いており、事実関係を確認次第、処分する方針。
この職員は総務省出身で、千葉県船橋市副市長を務めた後、昨年8月から同庁に出向している水野靖久参事官(45)。東京電力福島第1原発事故からの復興施策を担当する法制班に所属し、昨年6月に成立した「子ども・被災者支援法」に基づく具体策の検討に当たっている。
同庁によると、水野氏は今年3月、都内で開かれた福島復興をテーマにした市民団体の会合に出席。その後、ツイッター上で、この団体を誹謗(ひぼう)したり、同法制定に関わった国会議員を「虚言癖」と中傷したりした。
水野氏のコメントは計数百件に上るとみられるが、ツイッターのアカウントは現在削除されているという。
根本匠復興相は13日の衆院東日本大震災復興特別委員会で「発言が事実であれば不適切でおわびしたい。処分については調査結果を踏まえて適切に対処したい」と述べた。(2013/06/13-11:05)
復興庁幹部暴言ツイート:復興相が謝罪 国の姿勢疑う声も
毎日新聞 2013年06月13日 11時45分(最終更新 06月13日 12時45分)
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復興庁で福島県の被災者支援を担当する水野靖久参事官(45)がツイッターで暴言を繰り返していた問題は、13日の衆院東日本大震災復興特別委員会で根本匠復興相が謝罪。同県の地元自治体などからは「国は腹の中でどう思っているのか」と国の姿勢を疑う声も上がるなど波紋が広がった。
◇復興相「深くおわび」
「発言が事実とすれば国家公務員として不適切で、関係者に不快な思いをさせたのなら率直におわびしたい」。根本復興相は復興特別委で、沈痛な表情で頭を下げた。現在事実を確認中として「結果を踏まえ、この職員への指導を含め適切に対処したい」と述べた。
質問に立った委員からは再発防止を求める声が上がった。小林鷹之衆院議員(自民)は「多くの尊いものを失った人たちが明日をつかもうと頑張っており、懸命に支援している関係者にも極めて失礼。厳しい対応を取ってほしい」と要望した。【袴田貴行】
◇福島・川俣町「残念」
「田舎の町議会をじっくり見て、余りのアレ具合に吹き出しそうになりつつ我慢」とツイートした昨年11月15日、水野氏は避難区域が残る福島県川俣町の町議会全員協議会に出席していた。佐藤喜三郎議長は「我々は避難住民のために何をすべきか真剣に議論している。声が高くなったり議論の内容が幼稚に見えたかもしれないが、そういう目で見られたのは残念」と悔しがる。さらに「国の担当者が来ては『迷惑をかける』と頭を下げるが、腹の中ではどう思っているのか」といぶかった。
水野氏が担当する「子ども・被災者生活支援法」による具体的な支援を待ち切れず、山形市での母子避難を断念して4月に同県二本松市に戻った主婦、安斎牧子さん(36)は、課題の先送りを「懸案が解決」としたツイートについて「昨年6月に決まった法律がいまだ活用されない。発言はきっちり決めるつもりがない国の姿勢の表れ」と失望を隠さない。「個人を処分して終わりでなく、政府全体の姿勢を見直してほしい」と求めた。【乾達】
◇悲しい気持ち
同法の発議者の一人、川田龍平参院議員(みんな)は「原発事故から2年がたち、官庁にはああいう人が多いのではないか」と、霞が関全体の空気を推し量った。質問通告が遅いなどとして不満をツイートされた高橋千鶴子衆院議員(共産)は「委員会(の日程)が立て込んでいる中で最大協力し、寝ないでやっているのに」。水野氏が「左翼のクソどもから罵声を浴びせられた」とツイートした集会を主催したNGO「FoEジャパン」の満田夏花(かんな)理事は「実際には罵声などなかった。とても悲しい気持ち」とため息をついた。【青島顕、日野行介】
暴言ツイッターの復興庁幹部「復興相が処分する」 菅長官
2013.6.13 12:36
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菅義偉官房長官は13日午前の記者会見で、復興庁幹部のツイッターでの暴言について「根本匠復興相のところで処分するだろう。公務員法に抵触するようなところが何点かある」と述べ、事実関係を調査した上で懲戒処分を含めて適切に対処する考えを示した。
復興庁幹部ネットで暴言「クソどもから」
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復興庁で東日本大震災の被災者支援に当たる幹部職員が、短文投稿サイトのツイッター上で特定の国会議員や市民団体を中傷する内容の書き込みを繰り返していたことが13日、分かった。この幹部職員は調査に書き込みの事実を認めており、復興庁は近く処分する方針。被災者支援対策の遅れが指摘される中、政府の姿勢が問われそうだ。
菅義偉官房長官は記者会見で「根本匠復興相のところで処分するだろう。公務員法に抵触するようなことがある」と指摘した。
根本氏は同日の衆院東日本大震災復興特別委員会で「事実とすれば国家公務員としていささか不適切な発言だ。不快な思いをさせたのであれば率直におわびしたい」と述べた。
幹部職員は水野靖久復興庁参事官(45)。今年3月に被災者を支援する市民団体が開いた集会に参加した後、「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」などと書き込んだ。
また複数の国会議員に対し、実名を出さずに「某大臣の虚言癖に頭がクラクラ」「ドラえもんの通告が遅い」などと書き込みをしていた。
水野氏は調査に対し、復興庁の端末からはツイッターに書き込みができないため、自分の携帯電話などを使っていたと説明しているという。書き込みは既に、自ら削除している。
水野氏は千葉県船橋市副市長を経て昨年8月に復興庁に出向し、同6月に成立した「子ども・被災者支援法」に基づく東京電力福島第1原発事故の被災者支援を担当。同法は約1年たっても、運用の基本方針が示されない状態が続いている。(共同)
[2013年6月13日13時25分]
「クソ左翼」の復興庁幹部、そこまで悪いか 憂鬱なる官僚の「本音暴言」に同情の声も
2013/6/13 17:27
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復興庁の水野靖久参事官(45)が、ツイッター上で市民団体や国会議員に対し「暴言」を吐いていたことが問題化している。報道を受け、菅義偉官房長官は2013年6月13日の記者会見で、事実確認の上で処分を行うとの見解を示した。
特に批判が多いのは、「左翼のクソども」「虚言癖」といった中傷めいた発言だ。一方でつぶやき全体を通してみると、官僚としての率直な「愚痴」も多く、同情論も出ている。
根本復興相謝罪、処分の方針示す
水野参事官は総務省出身、千葉県船橋市の副市長を経て、2012年8月から復興庁に出向している。原発事故からの復興施策を担当する法制班所属で、被災地復興に関する法整備などの担当者だ。国会質問に対する答弁作成や、被災者・自治体からの聞き取りなどに当たっていた。
水野参事官は復興庁出向以前から、実名でツイッターを利用していた。その後、2012年10月にアカウント名を「ninja rider」という仮名に変更し、所属官庁や役職も伏せたが、「国家公務員」であることは隠していなかった。
この水野参事官の「問題発言」を大々的に報じたのは、独立系メディアの「OurPlanetTV」と毎日新聞だ。特にOurPlanetTVはツイッターでの発言や復興庁への情報請求、また当人への取材などを元に、「被災者や議員へ中傷ツイート」を連発していた、と批判した。水野参事官は11日夜にアカウントを削除していたが、毎日新聞が13日朝刊で「復興庁幹部ツイッター暴言」と一面トップで報道、根本匠復興相が同日の衆院特別委員会で「発言が事実であれば不適切」と謝罪し、なんらかの処分を明言する事態に至った。民主党の高木義明・国会対策委員長も、「行政の責任者も含めて厳しく追及していかなければ」などと息巻く。
いったい水野参事官はどのような「暴言」を吐いていたのか。元ツイートは削除されたものの、OurPlanetTVが発言記録を保存して公開している。
被災地議会を「余りのアレ具合」と嘲笑
「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。不思議と反発は感じない。感じるのは相手の知性の欠除に対する哀れみのみ」
報道で特にクローズアップされたのは、2013年3月7日のこの発言だ。この日、水野参事官は「放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会」主催の集会に出席、政府側の代表として参加者から、市民の被ばく問題への対策を急ぐよう要求されていた。その直後に相手を裏で「左翼のクソども」と呼んでいたことになる。
ほかにも、
「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意しただけなんだけど、こんな解決策もあるということ」(13年3月8日)
というような問題の先送りを歓迎するとも取れるつぶやき、あるいは福島県川俣町に出張した直後の、
「今日は、田舎の町議会をじっくり見て、余りのアレ具合に吹き出しそうになりつつも我慢w」(12年11月15日)
といった発言が確認できる。
また、答弁作成が回ってくるたびに「被弾なう」とつぶやいており、質問を行う議員に対しては辛辣な発言が目立つ。特に議員側からの質問通告の遅れに対しては、
「労働者の党が通告を出さないため、多数の労働者が深夜残業なう」(12年10月31日)
「20分の質問時間しかないのに29問も通告してくる某党代表の見識を問う」(13年2月6日)
などの皮肉が並び、中には「ドラえもん似の議員」(2013年3月12日)というような発言も。また安倍政権の現職大臣に対しても、「我が社の大臣の功績を平然と『自分の手柄』としてしまう某大臣の虚言癖に頭がクラクラ」(2013年2月6日)なるかなり際どい論評も見られる。
集会では参加者からヤジが飛ぶ
「中傷」「暴言」などと大手メディアから一斉に叩かれた水野参事官の発言だが、一方でツイッターなどでは同情の声もある。たとえば「左翼のクソども」発言があった集会では、健康調査の対象となる放射線量の早期決定を参加者から求められ、
「決めなさいよ早く! 何ぐずぐずしてんのよ!」
とヤジられる場面がOurPlanetTV公開の動画から確認できる。また、「ふざけた調子」(毎日)などと批判されている国会質問への態度についても、
「公務員の給与を引き下げろと主張する某党の代表が本会議の通告を出さないため、退庁できない職員多数。今日だけで数千万円の残業代が浪費されたものと推測」(13年1月30日)
「部下の送別会だったのに、被弾して行けなかったよん」(13年3月23日)
といったつぶやきを見ていると、それが仕事とはいえ激務に追われる官僚の悲哀を感じさせる。ちなみに発言時間を見れば、朝は7時から、夜も9~10時、遅い日は11時ごろまで勤務していることもざら。休日を含め、多いときは週3回もの出張もこなしている。かなりの疲労やストレスが積み重なっていたであろうことがうかがえる。
脳科学者の茂木健一郎さんもツイッターで、このように提言する。
「水野靖久参事官のツイッターの言葉は不適切だが、そこから見える、国会や国会議員と霞ヶ関との関係は、改善すべき点も多い。たとえば国会の質問の答弁を官僚が用意すること。ある程度は必要だろうけれども、現状は行きすぎ。もっと実質的な意味のある、建設的な仕事に霞ヶ関のリソースを振り向けるべき」
新藤総務相が「ゆゆしき事態」 ツイッター暴言官僚は総務省からの出向
2013.6.13 17:35
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新藤義孝総務相は13日の参院総務委員会で、総務省から出向中の復興庁幹部によるツイッターでの暴言について「報道内容をみる限り、ゆゆしき事態だ」と批判した。
同時に「公務員は全体の奉仕者。自分たちの行動が大きな影響を与えるということを肝に銘じて働いてほしい」と述べた。
幹部は旧総務庁の採用。処分権限は出向先の復興庁にあり、新藤氏は「事実関係は復興庁が確認している。詳細が判明次第、適切な対処があると思う」とした。自民党の藤川政人氏への答弁。
復興庁幹部暴言、与野党が批判=「被災地の信頼揺るがす」
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復興庁の水野靖久参事官がツイッターで市民団体や国会議員を中傷する発信をしていた問題で、与野党から13日、批判が相次いだ。
自民党の小泉進次郎青年局長は国会内で記者団に対し、「被災地の復興に欠かせない信頼を大きく揺るがしかねない。厳しい処分を下すべきだ」と強調。民主党の細野豪志幹事長も記者会見で、「被災地にしっかりと寄り添ってもらわないといけない人だ。極めて問題がある」と述べた。(2013/06/13-19:26)
「福島支援担当」外す=ツイッター暴言の参事官-復興庁
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復興庁は13日、個人のツイッター上で、職務上関係した市民団体や国会議員を中傷するなどの発言を繰り返していた水野靖久参事官(45)について、同日付で福島の復興支援担当の業務から外したと発表した。記者会見した谷公一副大臣は「私からこの職員を厳しく叱責、指導した。全職員に対し、改めて被災地に寄り添って仕事に打ち込むよう指示した」と述べた。
同庁の事情聴取に対し、水野参事官は事実関係を認め「ご迷惑を掛けて申し訳ない」と謝罪したという。今後の処分に関して谷副大臣は「できる限り早く行いたい」との意向を示した。(2013/06/13-20:37)
復興庁暴言ツイート:水野参事官を更迭 処分は検討中
毎日新聞 2013年06月13日 21時01分(最終更新 06月13日 21時33分)
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谷公一副復興相は13日、ツイッターで暴言を繰り返していた復興庁の水野靖久参事官(45)を福島県の被災者支援の担当から外したことを明らかにした。「引き続き任せられない」として実質的な更迭と認めた。復興庁は今後、事実を確認した上で法に基づく処分を検討する。谷副復興相は「幹部としてあるまじき内容。被災者に深くおわびしたい」と謝罪した。
東京都の復興庁で谷副復興相と岡本全勝(まさかつ)統括官が記者会見して明らかにした。同庁の調査に対し、水野氏は一連のツイートを認めた上で「大変な迷惑をかけて申し訳ない」と反省を述べているという。
谷副復興相は「(被災者に)不快な思いをさせただけではなく、本気で取り組む姿勢があるのかと疑いを生じさせかねない。できるだけ早く適切に対処したい」と述べた。【日野行介】
復興庁暴言ツイート:船橋時代は快活だったが……
毎日新聞 2013年06月13日 21時40分(最終更新 06月14日 10時43分)
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復興庁で福島県の被災者支援を担当していた水野靖久参事官(45)がツイッターで暴言を繰り返していた問題は、復興相をはじめ同庁幹部が次々に謝罪する事態となった。「今日、船橋駅に降り立った瞬間、何もかもが懐かしく、泣きそうになりました」。水野参事官は昨年8月24日、ツイッターでこうつぶやいていた。千葉県船橋市の副市長から国家公務員に戻って1週間目。快活だった船橋時代のツイートが少しずつ荒れていく経過を追った。【日野行介、袴田貴行】
水野参事官は2010年8月から2年間、副市長を務めた。「おはようございます。『宿酔』と書いて『ふつかよい』と読ませる。そんな朝です」(昨年1月28日)。当時は仕事や趣味、自身の日常を淡々とつづっていた。昨年1月、市立船橋高サッカー部が全国制覇すると大喜びし、船橋を特集するテレビ番組があると宣伝した。暴言は見当たらない。
「手堅い仕事ぶりだった」と市幹部は振り返る。東日本大震災では帰宅困難者対策で、市内のビル開放を求めるようテキパキ指示。同8月、退任前の送別会で「市長から温かいお言葉を頂き、危うく涙腺が決壊するところでしたが、なんとか踏みとどまりました」。16日の退任式では、あふれるほどの花束を抱え、職員に見送られて市役所を後にした。
翌17日の復興庁勤務初日。「長い1日がやっと終了。先が思いやられそうな」。その1週間後に「被弾」という言葉が初めて登場する。国会での答弁作りを強いられる議員の質問通告を指す。
同9月、私用のため飛行機で羽田を離陸した際、眼下に船橋市内の競馬場や海浜公園が見えた。「すべてが懐かしく、涙が出そうになりました」
福島県の被災者支援を担当し、ツイートは徐々に業務で塗りつぶされていく。「議員に罵倒されるのを楽しむ余裕も出てきた」(10月11日)▽「あしき政治主導の尻ぬぐい的な仕事が多くてイラッと……」(同16日)▽「割り振りで揉(も)めたり、合議をつけるかどうかで揉めたり、全く不毛な時間が過ぎる」(同30日)▽「最近、夢に福島が出てくるんですけど……」(11月7日)
近づく総選挙への不安も吐露した。「新政権に更に無茶言われるんだろうな」(同14日)▽「選挙後はボロボロにこき使われそう」(12月12日)
今年3月、市民団体主催の集会に出席し、「左翼のクソどもから罵声を浴びせられる」と激しい書き込みをした日から半月後。こうつぶやいた。「偉い人が自分を呼んでいると聞いて、ちょっとだけ内示かなと期待しつつ部屋に行ってみたら、面倒な仕事が降ってきただけだった」
◇SNS利用に注意喚起の省庁も
国家公務員のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)利用については、一定の注意喚起を促している省庁もあるが、最終的には個人の見識に委ねられているのが実情だ。
警察庁はSNSへの書き込みによる服務規律違反をしないよう通達。昨年2月に山梨県警幹部がフェイスブックに火災現場の情報を書き込んだことが発覚し、全国の警察職員に注意を徹底した。通達は「内輪話をしているような錯覚から、軽率に職務に関連する不適切な書き込みをすることもあり得る」などと、「留意点」を列挙している。
防衛省は「私権の制限になる」としてSNS利用を禁止しておらず、「自衛官」と名乗って書き込むこともできる。しかし、昨年12月に海上自衛隊員が北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験に対処中の護衛艦の動きをツイッターに書き込んだため、業務用データをSNSで扱わないことなどを記した通知を出した。
国土交通省にも同様に禁止規定はなく「(公人ではなく)あくまで一個人として勤務外に行うもので規制の必要はない」との見解。厚生労働省は昨年5月ごろに各局幹部が集まる会議で「SNSを利用する場合は、国家公務員としての良識の範囲で行うように」とだけ伝えたという。【鮎川耕史、鈴木泰広、松谷譲二、桐野耕一】
暴言ツイッター官僚、降格され大阪に異動 総務省「本省のままでは無理」
2013.7.24 13:45
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総務省は24日、復興庁出向中に短文投稿サイトのツイッターで暴言を繰り返したとして停職30日の懲戒処分を受けた水野靖久氏(45)を、近畿管区行政評価局(大阪市)の第一部次長に異動させる人事を発令した。停職が明けて22日に課長級の同省官房付に復帰したが、本省企画官クラスへの降格となる。
総務省によると、懲戒処分後にさらに降格する例は少ないが、「社会的な影響を考えると本省で引き続き課長級にとどまるのは理解を得られない」としている。水野氏の同意を得ており、本人の同意を得ない分限処分とは異なる。異動とは別に給与(俸給)を2段階引き下げた。
水野氏は復興庁参事官として出向中、市民団体の集会に出席後、「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とツイッター上で書き込むなど、東日本大震災の被災者支援団体や被災自治体への暴言を繰り返した。復興庁は6月、水野氏を停職処分とし、総務省に異動させていた。