2011年03月 東京 買い溜め主婦
【地震】都内のスーパーからカップラーメンや牛乳などが消える – ロケットニュース24(β)
asahi.com(朝日新聞社):水やガソリン…首都圏で買いだめ 被災地に届かぬ恐れ - 社会
2011年04月15日 東京ナンバーの車、被災地で法外な値段で生活物資を売る
災害派遣、現場自衛官から上がる悲痛な声
なぜ政府は現場が活動しやすいように手を打たないのか
2011.04.14(木)
より一部抜粋
被災者に生活物資を法外な値段で売りつける輩
また、地元住民ではない人たちが自警団の目や警察の巡回をかいくぐって窃盗行為を行ったり、東京ナンバーの車両が、避難所周辺でロウソクやガスコンロ・ボンベなどの生活物資を法外な値段で売るような人もいます。
出荷制限に従わない農家
2011年04月 千葉県旭市の青果物出荷卸売会社「グリーンファーム」
出荷自粛のサンチュ、東京の店頭に 出荷停止前に供給
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2011年4月13日5時1分
福島第一原発事故による食品の放射能汚染問題で、千葉県から出荷自粛を指示されていた同県旭市産の葉物野菜のサンチュが今月上旬、東京都品川区内の大手スーパーで販売されていたことがわかった。政府は「出荷を自粛していて流通しない」としていたが、実際には出回っていた。
農林水産省と千葉県によると、このサンチュは4月7日、同省が店頭での食品表示の監視を依頼している「食品表示ウオッチャー」がスーパーの店頭で見つけた。表示は「千葉産」だったが、裏面に記載された集配業者の所在地が旭市で、同省に通報があった。
同省や千葉県が調べたところ、集配業者は旭市内の複数の農家からサンチュを仕入れていた。いずれもハウス栽培だったという。
旭市では3月22日に採取したサンチュやシュンギクなど5品目から基準を超えた放射性ヨウ素が検出されたことが同25日に発表され、同市が出荷自粛を決定。同県は同29日に旭市や農協に対し、出荷自粛を指示した。政府はこの指示に基づき「基準を超えた地域の該当農産物は流通しない」と説明。今月4日に出荷停止を指示した。
ところが、旭市は3月28日に独自にサンチュの検査を実施。ヨウ素が1キロあたり1700ベクレルで、基準(同2千ベクレル)を下回ったとして、出荷を止めていた集配業者はスーパー側と話し合い、「基準以下になったので出荷を控える必要はない」と判断。翌29日から、出荷停止が指示された今月4日まで出荷を続けていたという。
福島県などの野菜で基準を超えた際、政府は2日後に出荷停止を指示した。その後、政府は全県でなく地域を限定して停止できるようルールを変更し、旭市などに停止が指示されたのは検査から10日後になった。千葉県は首都圏への野菜の一大供給地になっている。
スーパー側は「詳しい流通経路は調査中」としている。千葉県は「出荷自粛に法的拘束力はなく、出荷を止められなかった」と釈明。農水省は「流通したサンチュを食べても直ちに健康に影響が出るわけではない。出荷停止になっていない野菜を流通させても原子力災害対策特別措置法には違反しない」と説明している。(大谷聡)
自粛指示のサンチュ都内で販売 千葉県「止められなかった」
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2011.4.13 12:27
暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、千葉県が出荷自粛を指示した同県旭市のサンチュが業者の判断で出荷され、東京都品川区の大手スーパーで4月上旬に販売されたことが、同県などの調べで分かった。県は「法的拘束力はなく、出荷は止められなかった」としている。
県によると、旭市の集配業者が、複数の農家からハウス栽培のサンチュを仕入れ、3月29日から4月4日まで大手スーパーの系列業者に出荷。7日に店頭で販売されているのが見つかった。旭市のサンチュは地元JAが3月20日から出荷を自粛し、県も同29日に自粛指示。今月4日から国の出荷停止の対象となった。
集配業者は、旭市が3月28日に行った検査で暫定基準値を下回ったため、スーパー側の了解を得て独自に出荷を決めたと説明。出荷が停止されたため、5日以降は出荷を取りやめたとしている。
イオンが出荷自粛期間内に千葉県産サンチュを販売
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2011.4.13 22:15
暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、千葉県が出荷自粛を指示した同県旭市のサンチュが業者の判断で出荷されていたことが13日、県などの調査で分かった。また、 流通大手のイオンは同日、このサンチュが3月30日~4月7日、1都6県のグループ店舗57店で販売されていたことを明らかにした。
県は「法的拘束力はなく、出荷は止められなかった」としている。
県によると、旭市の集配業者が、複数の農家からハウス栽培のサンチュを仕入れ、3月29日から4月4日までイオンの系列業者に出荷。7日に店頭で販売されているのが見つかった。
旭市のサンチュは地元JAが3月20日から出荷を自粛し、県も同29日に自粛を指示。今月4日から国の出荷停止の対象になった。
集配業者は、旭市が3月28日に行った検査で暫定基準値を下回ったため、スーパー側の了解を得て独自に出荷を決めたという。
一方、イオンの説明によると、3月25日以降、旭市産のサンチュの販売を自粛していたが、担当バイヤーが29日、出荷業者から「放射性物質の濃度が基準値以下になった」との連絡を受け、自身の判断で仕入れを再開。4月7日までに10枚入りパック(128円)で、2200パックを販売したという。
同社は自治体の自粛要請が続く間は、取り扱いを見合わせる社内ルールを決めていたが、徹底されていなかった。また、56店は6日で販売を終了したが、品川区の1店舗では廃棄処分が徹底されず、7日にも店頭に出す人為ミスも重なった。
出荷自粛サンチュ、十数社に 千葉の業者「自ら判断」
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2011年4月14日3時18分
基準を超える放射性物質が検出され「出荷自粛」とされていた千葉県旭市産の葉物野菜サンチュが、大手スーパー「イオン」(千葉市)のほか、全国の小売店などに出荷されていた。旭市の集荷業者「グリーンファーム」が13日、東京、大阪、三重、広島、島根の各都府県の計十数社に出荷したと明かした。
グリーンファームの杉藤和夫社長は朝日新聞の取材に、「あくまで自粛で、出荷が禁止されていたわけではない。自分で問題ないと判断した」と説明。一方で出荷先の詳細は明らかにしなかった。枝野幸男官房長官は同日の記者会見で「千葉県に適切な管理をするよう要請した」と述べた。
出荷先のうち、唯一、記者会見したイオンは、自粛期間に首都圏の57店舗で計約2200パックを販売していたと発表した。販売した「サンチュ(つつみな)」は1パック10枚入りで128円。3月30日から4月7日にかけて東京都と神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、山梨の各県の店舗で販売した。
グリーンファームから3月29日、「28日の市の独自検査で基準を下回ったので出荷を再開したい」と要請があった。グリーンファームとの取引は20年以上続いているという。イオンは「国や自治体のルールに従うべきだった。お客様にご迷惑、ご心配をかけおわび申し上げる」としている。
農林水産省は13日、イオンに経緯の説明を求め、出荷自粛品を販売しないよう求めた。イオンは今後、サンチュ購入者に店頭で返品や返金に応じる。
農水省はまた、小売り・流通の各団体に対しても、出荷停止や自粛をしている農林水産物を仕入れることがないよう周知・徹底を求める通知を出した。また原子力災害対策特別措置法で出荷停止が指示されている福島、茨城、栃木、千葉の各県に、徹底を求める通知も出した。
旭市産の葉物野菜を巡っては、東京都が3月20日、都内で流通していたシュンギクから基準(1キロあたり2千ベクレル)を超える同4300ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表。旭市は翌21日に葉物野菜の出荷を自粛した。
千葉県は25日、県の検査でサンチュから同2800ベクレルが検出されたと発表し、29日に同市などに出荷自粛を要請。政府は4月4日になって原子力災害対策特別措置法に基づき出荷停止を指示した。
出荷自粛サンチュ、1都6県で販売…イオン発表
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農作物の放射能汚染問題で、大手スーパー「イオン」は13日、千葉県が出荷自粛を要請していた同県旭市産のサンチュ約2200パックを3月30日から4月7日にかけ、首都圏など1都6県の57店舗で販売したと発表した。
同社は「仕入れ担当者が誤って入荷してしまった。お客様に迷惑をかけ、おわびしたい」としており、購入客に返金する。
一方、イオンにサンチュを出荷した旭市の青果物出荷卸売会社「グリーンファーム」の社長(75)は取材に対し、「イオンのほかにスーパーなど6、7社、焼き肉店5、6店にも出荷した」と話し、具体的な社名については、「相手に迷惑がかかる」として明らかにしなかった。政府が4月4日、出荷を制限してからは出荷していないという。
県は独自の検査結果をもとに、3月29日に旭市産のサンチュなどについて出荷自粛を求めていた。
社長は、県に対し、「自粛要請は知っていたが、旭市が独自に実施した検査では規制値を下回っていたため、出荷を再開した。取引先にも了解を得ていた」と説明。奥倉努・県安全農業推進課長は「客観的データを基にした行動。取引先を欺いたわけでもなく、理解できないことではない」としている。
(2011年4月14日03時13分 読売新聞)
出荷自粛サンチュの流通先、全国団体に調査要請へ
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2011年4月15日7時37分
基準を超える放射性物質が検出され、千葉県が出荷自粛を要請していた同県旭市産の葉物野菜サンチュを同市の集荷業者「グリーンファーム」が出荷していたことについて、農林水産省は14日、流通・小売りの全国団体に対し、傘下会社が同社のサンチュを仕入れていなかったか調べるよう求めることを決めた。
農水省は、仕入れていた会社がまだ販売していなかった場合、店頭に並べないように要請。また同様に出荷制限や出荷自粛がかけられた農林水産物を扱わないように求める。
グリーンファームは取材に対し、大手スーパー「イオン」(千葉市)や大阪府、広島県など各地の小売店など計十数社に出荷したと明かした。だが、出荷自粛を要請していた千葉県の聴取に対しては、出荷先の説明を拒んだという。
2011年04月 千葉県多古町のホウレンソウ農家
出荷制限のホウレンソウ宅配…暫定規制値以下
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原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限の対象になっている千葉県多古町産のホウレンソウ380束がパルシステム生活協同組合連合会(東京都)に納品され、うち74束が埼玉、群馬、千葉3県の70世帯に宅配されていたことが21日、分かった。
千葉県によると、生産者は同県芝山町の「北総ベジタブル」で、商品名は「コア・フード ホウレンソウ」。10日に生協に納品され、生協が11日に商品内容を同社に確認したところ、多古町内のほ場で生産していたことが分かった。74束は組合員に宅配され、うち36束は消費されていた。
生協が14日に回収したホウレンソウを検査したところ、放射性ヨウ素は1キロ・グラム当たり70ベクレル(暫定規制値同2000ベクレル)、放射性セシウムは28ベクレル(同500ベクレル)で、いずれも暫定規制値を下回った。
(2011年4月21日11時53分 読売新聞)
出荷停止ホウレンソウ、70人に販売 パルシステム生協
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2011年4月21日12時10分
千葉県は21日、パルシステム生活協同組合連合会(東京都文京区)が、出荷停止になっている千葉県多古町産のホウレンソウを、千葉、埼玉、群馬3県の組合員70人に販売した、と発表した。
千葉県によると、同県芝山町の生産者が10日、同生協に380束のホウレンソウを納入した。翌日に多古町産と判明。廃棄するなどしたが、74束は販売した。14、15の両日に同生協が販売した70人に廃棄を求める電話とはがきを出したが、36束は購入者が食べたという。生協は県に連絡したが、県は「販売先が特定されている」として公表していなかった。
生産者は県に対し、「急な注文が入って出荷してしまった。認識が甘かった」と話しているという。
同生協広報部は「安心安全な商品を届けるはずが、心配をかけて申し訳ない」とコメントした。
農林水産省によると、同県旭市の集荷業者が出荷自粛の同市産のサンチュを出荷していたことが判明した際、今回の事案が判明したという。農水省は県に対し、農家の出荷状況などを適切に調査、把握するよう指導した。
2011年04月 千葉県香取市のホウレンソウ農家10戸
香取市の農家、制限従わずにホウレンソウ出荷
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千葉県は26日、同県香取市の農家10戸が、ホウレンソウの出荷制限に従わず、7885束を同県匝瑳(そうさ)市の八日市場青果地方卸売市場に出荷していたと発表した。
ホウレンソウは首都圏の小売店を通じて販売されたとみられ、農家と同市場に回収を求め、厳重注意した。
県によると、政府の原子力災害対策本部の指示で、4日~22日の間に出荷を制限しており、農家と市場はそのことを分かった上で取引していた。県に26日、関係者からメールで情報が寄せられ、発覚した。
(2011年4月26日23時06分 読売新聞)
千葉で出荷停止ホウレンソウ7900束販売
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2011.4.27 05:03
千葉県は26日、国が出荷停止を要請するなどしていた同県香取市産のホウレンソウについて、一部の農家が要請に従わず、同県匝瑳(そうさ)市の八日市場青果地方卸売市場に出荷していたと発表した。
県によると、伝票から確認された出荷元の農家は10軒で、4月1~22日に計約7900束を市場に販売した。流通先は確認中だが、多くは既に消費されたとみられる。
県は出荷した農家と市場関係者を厳重注意し、聞き取り調査して流通経路を調べるとともに商品の回収を要請した。10軒中、連絡のついた9軒は「出荷停止を知っていた」と話しているという。
市場への出荷数は最も多い農家で10日間で計約2200束、最少は1日で10束。26日に県のホームページに「出荷停止期間中に香取市のホウレンソウが出荷されている」という情報が寄せられ、調査した。香取市産のホウレンソウは普段は東京の市場に出荷され、首都圏のスーパーなどに流通することが多いという。
香取市産のホウレンソウは、県が3月31日、一部から暫定基準値を上回る放射性ヨウ素が検出されたとして出荷自粛を要請。国が今月4日に出荷停止対象とした。出荷停止は22日に解除されていた。
(紙面から)
【栃木】2011年07月 那須の牛農家
栃木県「屋外に出しっぱの稲わらを牛に与えてないか?」
牛農家「与えてません」
↓
出荷した牛肉から基準を超えるセシウムが検出
↓
栃木県「立ち入り調査だ」
栃木県「与えてんじゃねーか」
那須の牛農家 稲わらから14万ベクレル 基準値110倍超、肉都内へ
(2011年7月31日 朝刊)
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県農政部は30日、那須町の和牛繁殖農家が19日に出荷した肉牛1頭に与えていた稲わらから、1キロ当たり14万7千ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。水分補正値は3万3485ベクレルで国の暫定基準値(1キロ当たり300ベクレル)の110倍以上となる。この牛の肉は東京都中央卸売市場を通じ、業者に販売された。県内農家が肉牛に与えていた稲わらから、基準を超えるセシウムが検出されたのは那須塩原、日光の両市に続き3例目。
同部によると同日までに、稲わら利用についての県の追加調査で、不適切に使用した疑いのある農家が新たに複数確認されている。県は当該農家に出荷自粛を要請するとともに、放射性物質検査を急いでいる。
同部によると、那須町の農家は福島第1原発事故後の3月19~28日、同町内の複数の農家の田んぼに置いてあった稲わらを集め、68個のロールに加工。うち6個を3月20日~4月10日に飼養する繁殖牛、子牛計22頭に与えた。
このうち繁殖牛1頭が今月19日に那須地区食肉センター(大田原市)で食肉加工され、翌20日に東京都中央卸売市場から業者に販売された。県は国と東京都に通知するとともに、追跡調査を実施している。残り21頭は出荷されていない。
県が今月16~21日に実施した稲わら使用の聞き取り調査では、この農家は「与えていない」と回答。当初、不適切な使用の疑いがあるとされた38戸には含まれていなかった。
しかし27日の追加の立ち入り調査で、不適切な給餌が判明。農家は原発事故後の給餌についての設問に、「調査時点のことだと思った」と話しているという。農家は4月11日以降、稲わらを与えていないという。
【福島】2011年07月 南相馬市の牛農家
地域限定で全頭検査 福島産肉牛 「飼料不足やむなく」
2011.7.12 01:08
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福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛11頭から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は11日、計画的避難区域と緊急時避難準備区域から出荷する牛の枝肉を全頭検査し、他地域の牛も農家1軒につき1頭を出荷前に枝肉にして検査する方針を決めた。
国は3月19日、屋外保管していた飼料を家畜に与えないよう通達。しかし、農家では稲わらは昨秋の収穫後から水田に保管、牧草は原発事故後に刈り取り牛に与えていた。県には「事故前に収穫した餌を与えた」と申告、外での保管も伝えていなかった。県の聴取に「震災後に配合飼料が不足し、やむなく与えた」と虚偽申告を認めた。
一方、この農家が5~6月に出荷した別の6頭のうち、4頭分の肉が少なくとも計10都道府県に流通していた問題で、東京都は11日夜、該当の肉が中央区と荒川区で計57・5キロ販売され、府中市でも一部販売されていたことを明らかにした。府中市の肉からは1キロ当たり3400ベクレルの放射性セシウムが検出された。
静岡市で14・8キロ、横浜市でも静岡市と同じ牛の肉52・2キロを消費者に販売。この肉からも1998ベクレルの放射性セシウムが検出された。川崎市では38・8キロが都内の業者に販売され、徳島県阿南市でも8・8キロが販売された。
6頭のうち5頭は都内で処理、1頭は栃木県内で処理され東京に運ばれ、いずれも東京都中央卸売市場でせりにかけられ流通した。
◇
問題の牛を飼育していた福島県南相馬市の農家は国の指導に反する飼育を行っていたが、県などの調査を完全にすり抜けていた。
「自己申告を信用したが甘かった。検査を強化したい」。福島県の鈴木義仁農林水産部長は、今回の事態を受け、こう語った。肉牛の出荷に際し、県はこれまで体表面に付着した放射線を検査するスクリーニングを全頭を対象に実施。内部被曝(ひばく)については、飼育状況や餌の保管方法を聞き取り調査していたが、この農家は問題なしとされていた。
「ちゃんと指導を守った餌を与えていたら、放射性物質が検出されるはずがない」。こう憤るのは、チェルノブイリの原発事故でも汚染された飼料を食べた牛から放射性セシウムが検出されていたとして、農林水産省や県に検査強化を訴えていた厚生労働省幹部だ。
検査強化策が打ち出される中、枝野幸男官房長官は11日午後の会見で「関係省庁がどういうことが可能か、より安心感を高めるため、全頭検査を検討している」と述べた。ただ現実は厳しい。厚労省幹部は「国内で一日に流通する枝肉は数千本。すべての検査が不可能なことは、長官も理解している」と指摘した。
実際に検査を行う自治体からは「『全頭』と軽々しく口にしてほしくない」との声も。今回11頭の牛肉を調べた東京都は「ひとつの検体を調べるのに1時間はかかる。チェックも徹夜作業だった」と振り返る。
南相馬市の畜産関係者からは、牛を出荷した農家に対して同情の声が漏れた。JAグループ福島肉牛振興協議会の和田山孝明副会長(60)は「東電、原発のせいだ」と語気を強め、「稲が取れず、輸入の稲わらも配合肥料も高騰している。餌代の補償や支援もない中、畜産家は報われない」と支援を訴えた。
教員
【秋田】2011年05月 大館市立第一中学校の教師2人
募金しない生徒名黒板に掲示、大館一中 苦情受け撤去
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20110520d (リンク切れ)
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大館市立第一中学校(菊地俊策校長)2年生の二つの学級の担任が、東日本大震災の義援金を納めない生徒の名前を数日間にわたり教室内の黒板に張り出し、保護者からの苦情を受けて外していたことが19日分かった。
同校によると、義援金は被災地支援のために生徒会が自主的に企画。全生徒の協力を目標に、11日から17日まで1人200円以上を任意で募った。学校側も学年通信で呼び掛けるなど協力した。締め切りが近づいた16日ごろ、担任2人は個々に、募金していない生徒の名前を書いた紙を黒板に張り、掲示後に募金した生徒の名前にはチェックを入れていた。名前が張り出された生徒は合わせて約20人。
同校は18日午後に保護者からの苦情を受けて、すぐに掲示をやめさせた。菊地校長は「(全員協力という)生徒会の気持ちに応えようとしたもの。普段から忘れ物をした生徒の名前を張り出しており、担任はそれと同じ感覚で掲示したようだ。今後このようなことがないようにしたい」としている。
秋田魁新報(2011/05/20 09:35 更新)
2012年03月 老害どもが物見遊山気分で被災地観光していることが明らかになる
「がれき持ってピース」に葛藤――“被災地観光”の現実
より一部抜粋
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――個人の方は。
立原:少なかったですね。ただ「がれきが見たい」とカメラを提げて来る方はいらっしゃいました。
――えっ? それは若者が興味本位で、という感じなのでしょうか。
立原:若い方は案内所に来ないんです。自分たちで調べて直接現場へ行くんですよ。案内所に立ち寄られるのはどちらかといえば中年以上、年配の方たちですね。「被災地を見たいから案内して」という相談が何件もあるんです。
当然来るだろうなとは思っていたんですけど、最初はやっぱり受け入れられなかったですね。直接の友人・知人に亡くなった方はいませんが、友達の友達、友達の親戚というと亡くなっている人もいるんです。知り合いで家を流された方もいますし。自分でも現場で被害の状況を目にして、「海は怖い」って初めて思いました。
そういう気持ちがあったので、「近くに旅行に来たついでに見に来た」ってカメラを持ってニコニコしていらっしゃると、もう何と言っていいかわからなかった。震災直後は被災現場への立ち入りができない状況だったのでその旨を伝えても、「じゃあ見られるところはどこなの?」「遠くからわざわざ来たんだから、見に行ったっていいでしょ」って。「人が亡くなっている場所ですので、今は遠慮していただけないですか」とはっきり言う場合もありましたが、対応が難しかったですね。
聞いた話では、がれきを持ってピースして記念写真を撮る観光客の方もいたそうです。「土日には被災地を見るためにクルマが並んだ」というような話を聞くと辛かったですね。
ただ、時間がたつにつれて、「見たい」と言って来られる方の質がだんだん変わってきたんです。例えば、夏休みに「九州の子供たちは震災のことをもう口にもしない、自分の目で見て子供たちにしっかり伝えなくては」と宮崎県から若い小学校の先生が来ましたし、東京から来た年配の女性は「東京の孫たちにこれを教えなくてはいけないから」って。物見遊山的な方たちから、信念を持った方たちに変わっていったのは感じました。本当に少しずつ、ゆっくりのペースではありましたが。
2011年09月07日 「夜は合コン」「被災者に舌打ち」身勝手なボランティアが被災地で暴走中
2011年09月07日13時26分
「夜は合コン」「被災者に舌打ち」身勝手なボランティアが被災地で暴走中
...
震災から半年を迎えようとする現在も、被災地では多くのボランティアが活動している。一日でも早く日常を取り戻すため、被災地ではこれまでと同様ボランティアの力が必要とされており、額に汗して活動する彼らには心より敬服するほかない。
だが、残念ながらそうしたボランティアの崇高な精神に泥を塗るような不届き者が続出しているという。JR石巻駅から続く商店街の居酒屋では、今や客のほとんどがボランティア。居酒屋の元常連客がこう語る。
「いつ行っても、若いボランティアたちが合コン状態で大騒ぎしているんだよ(苦笑)。なかには、(ボランティア団体の)ビブス着たままのヤツも。せっかく来てくれたのはありがたいけど、ハメを外しすぎじゃねえかな。おまえらは合コンしに石巻に来たのかって言いたいよ」
昼は無償で働き、夜は被災地にお金を落としているのだから、このくらいは大目に見るべきなのかもしれない。ただ、被災者の神経を刺激しない飲み方は、さすがに必要だ。だが、ボランティア活動それ自体が被災者のためになっていないケースもある。宮城県内のある避難所で生活する40代の男性がこう話す。
「あれはまだそこらじゅうに集めたヘドロの山があって、それが乾いて春の風で吹き飛ばされていたような時期のこと。ある有名なボランティア団体が炊き出しに来たんです。本来なら事前に連絡があるのですが、彼らは突然来て用意を始めた。そして、ヘドロの山の脇で炊き出しの準備を始めたので、『ヘドロはいろいろな化学物質も含んでいるし、感染症の原因にもなるから建物の向こう側でやってほしい』とお願いしたのですが、『自分たちはここでやるように言われていますから』と耳を貸さないんです」
その後も、「食器を用意してくれ」と被災者に注文してきたり、足が不自由なお年寄りと自分の分の2食分をまとめてお願いした人に向かって舌打ちしたりと、目に余る態度だったという。彼らのように、被災者がどういう状況にあるのか想像することなく、自分たちの満足や成果ばかり優先するケースは後を絶たない。
石巻市で避難所のひとつになっている小学校で夏祭りが行なわれた際、ドレッドヘアに上半身裸で真っ黒に日焼けしているボランティアがいた。彼はこう言った。
「いや~、俺はまだ(石巻に)来て3日目なんだけどさ、ここって面白い人が多いし、街を歩いていてもなんか楽しいよね。ちょっと長めにいようかな」
いかにも世界中を旅している“自分探し”中といった雰囲気。こうしたボランティアは、ほんの一部だ。だが彼らによってボランティア全体の評価が下がってしまうのだとすれば、それほど残念なことはない。
(取材/頓所直人、写真/井上賀津也)