サイトで女性を「放射性物質」
▼2012年06月05日
問題のページを削除し、「お詫びと訂正」をUP
平成24年6月5日
広報部長
お詫びと訂正
リスクコミュニケーション活動の紹介において、「放射線・放射能を夫婦げんかに例えた場合」とのホームページの内容に関して、昨日より、多くの方々から「不適切な表現である」などのご指摘・ご批判をいただきました。
この内容を閲覧された方々に、ご不快の念を抱かせたことなどに対しまして、心からお詫びを申し上げます。
当該ホームページの内容は、現在、見直し・訂正を行っております。
当該内容を掲載するに至った経緯などは、以下の通りです。
原子力機構といたしましては、原子力・放射線に関する情報を専門家とは異なる一般の方々からの視点で分かりやすく作成、発信することを目的に、核燃料サイクル工学研究所において、一般の方々にも参画いただき「メッセージ作成ワーキンググループ」を組織して、2004年8月から活動を継続しております。
掲載しておりました内容は、2010年度の活動において作成したものの一つです。
また、これらの活動にあたり「社会調査」も行っており、2008年に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県及び茨城県在住の、16歳以上で原子力関係者以外の方々を対象に、原子力の専門用語についてご存じか否か、用語の意味するところについてよく理解をしていただいているか否か、さらに原子力利用に対するご意見などを調査(有効回答数1,190人;男性603人、女性587人)したものも参考にしています。
この度のご指摘などを踏まえ、今後とも、ホームページの内容につきましては、より良い内容になるよう改善に努めて参ります。
以上
参考
原子力機構、HPで女性を「放射性物質」…削除
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120605-OYT1T00448.htm
...
独立行政法人「日本原子力研究開発機構」(茨城県東海村)の東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所のホームページに、「放射性物質」などの用語を女性が怒る様子に例える記述があり、苦情が相次いでいたことがわかった。
ホームページを運営する機構は4日、「誤解を招く表現があった」として該当部分を削除した。
削除されたのは、原子力に関する専門用語を分かりやすく説明するために開設しているコーナー。夫婦げんかをしている女性の様子のイラストを掲げ、「奥さんの“怒鳴どなり声”が『放射線』」「怒鳴り声を上げてしまうような奥さんの“興奮している状態”が『放射能』」「怒って興奮している奥さんそのものが『放射性物質』」と記述していた。
(2012年6月5日11時40分 読売新聞)
原子力機構:HPで女性を「放射性物質」 市民から指摘受け削除 /茨城
毎日新聞 2012年06月05日 地方版
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20120605ddlk08040256000c.html
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独立行政法人「日本原子力研究開発機構」が核燃料サイクル工学研究所のホームページ(HP)上で、放射線・放射能を夫婦げんかに例えて女性を「放射性物質」と表現していたことが4日、分かった。機構は市民から「例えが適切ではない」との指摘が電話で多数寄せられたことから同日、ホームページ上から資料を削除した。
削除された資料はイラスト付きで、怒りをあらわにする女性に吹き出しを付け、「奥さんの怒鳴り声が『放射線』」「怒鳴り声を上げてしまうような奥さんの興奮している状態が『放射能』」「怒って興奮している奥さんそのものが『放射性物質』」と表現していた。
機構によると、08年に市民を対象に原子力専門用語の理解度調査を実施した結果、「若年層や女性の理解度が低い」として、夫婦げんかの例えを用いるに至ったとみられるという。今後、資料が作成された経緯の詳細について聞き取り調査を行う。【杣谷健太】
原子力機構:サイトで「奥さんは放射性物質」 指摘で削除
毎日新聞 2012年06月05日 10時56分(最終更新 06月05日 11時26分)
http://mainichi.jp/select/news/20120605k0000e040142000c.html
...
「奥さんは『放射性物質』」。独立行政法人・日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の核燃料サイクル工学研究所のウェブサイト上で、放射線・放射能を夫婦げんかに例えて説明し、女性を「放射性物質」と表現していたことが分かった。市民から「例えが適切ではない」との指摘が電話で多数寄せられ、同機構は4日、ウェブサイト上から説明資料を削除。今後、資料が作成された経緯の詳細について聞き取り調査を行うという。
削除された資料はイラスト付き。「放射線・放射能を夫婦げんかに例えた場合」として、夫に対し怒りをあらわにする女性に吹き出しを付け、「奥さんの怒鳴り声が『放射線』」「怒鳴り声を上げてしまうような奥さんの興奮している状態が『放射能』」「怒って興奮している奥さんそのものが『放射性物質』」と表現していた。
機構によると、08年に東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城の16歳以上の市民を対象に原子力専門用語の理解度調査を実施した結果、「若年層や女性の理解度が低い」として、夫婦げんかの例えを用いるに至ったとみられるという。【杣谷健太】
「奥さんの怒鳴り声が放射線」は主婦の意見
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120605-962651.html
...
日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)がウェブサイトで、放射性物質などの用語を夫婦げんか中の女性に例えて説明していた問題で、サイトは主婦などの意見を基に作成されていたことが5日、分かった。
現在、このページは「工事中」として閲覧できなくなっており「不快の念を抱かせ心からおわびする」などの文章が掲載されている。
原子力機構によると、原子力の専門用語を一般向けに分かりやすく解説するため、2004年に主婦らを集めた「メッセージ作成ワーキンググループ」を立ち上げた。主婦ら6人が参加した2010年の活動で、夫婦げんかに例えるアイデアが出た。これを基に「住民視点のわかりやすいメッセージ発信を目指して」と題したページに「奥さんの“怒鳴り声”が『放射線』」などと書かれたイラストを掲載した。
グループは月2回開催され、参加者には1時間1000円の謝礼金が支払われていた。(共同)
[2012年6月5日17時50分]