歓迎されない被災地訪問
2011年05月11日 国会議員の被災地視察「国会議員はまとまって来て」
国会議員はまとまって来て…被災地から不満
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東日本大震災の被災地を国会議員が相次いで視察に訪れていることに対し、地元から、対応に追われることへの困惑や、国会議員に対する陳情の効果に疑問の声が漏れている。
国会では11日に被災地を訪れた衆院の3委員会を含め、これまでに衆院6、参院3の計9委員会が視察を行っており、今後も衆院予算委など3委員会が予定を組んでいる。個人単位でも多くの議員が被災地入りしている。
この「視察ラッシュ」に対し、宮城県の畠山和純県議会議長は6日、仙台市を訪ねた横路衆院議長に「国会議員は超党派でまとまって来るよう配慮を」と要請。被災自治体からは「大勢視察に来て要請を聞いてくれるが、その後、各省庁の担当者に確認すると全く進んでいない事例が多い」(岩手県幹部)と不満も出ている。
(2011年5月11日19時05分 読売新聞)
国会では11日に被災地を訪れた衆院の3委員会を含め、これまでに衆院6、参院3の計9委員会が視察を行っており、今後も衆院予算委など3委員会が予定を組んでいる。個人単位でも多くの議員が被災地入りしている。
この「視察ラッシュ」に対し、宮城県の畠山和純県議会議長は6日、仙台市を訪ねた横路衆院議長に「国会議員は超党派でまとまって来るよう配慮を」と要請。被災自治体からは「大勢視察に来て要請を聞いてくれるが、その後、各省庁の担当者に確認すると全く進んでいない事例が多い」(岩手県幹部)と不満も出ている。
(2011年5月11日19時05分 読売新聞)
2012年01月23日 被災地バスツアー with 福島瑞穂
震災1周年福島県バスツアー呼びかけ 福島瑞穂ツイッター批判受け「炎上」
2012/1/23 20:04
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震災1周年当日に行う福島県民集会参加のバスツアーを福島瑞穂社民党党首(56)がツイッターで呼びかけたところ、批判が相次ぐ騒ぎになっている。福島氏側は、「重く受け止めており、表現を直したい」などと説明している。
震災が2011年3月11日に起きて2万人近くの人が亡くなり、福島県郡山市にも、その遺族を含め4、5000人の人が避難してきている。
「重く受け止めており、表現を直したい」
福島瑞穂氏は、そこで開かれる集会参加を呼びかけ、2012年1月18日にツイートした。バスツアーは、福島氏の事務所が連絡先になっている「脱原発をめざす女たちの会」が企画したものだ。この会は、作家や女優など数十人が呼びかけ人になっている。
ところが、このツイートには、直後から批判が出て炎上状態になった。集会案内には、パレードの予定なども書かれてあったことから、ツイッター上では、「静かに哀悼の意を捧げるべきでしょ」「来ないでください、迷惑です!」「国民に説明する責任を果たしてください」などと不満が相次いだのだ。
同調する著名人も出て、作家の柳美里さんはツイッターで19日、「私は賛同ではなく反対を表明する」と発言した。福島で暮らす人の心を踏みにじるべきではないとし、「電気使いまくってる東京でやりやがれ!」と怒りを露わにした。
もっとも、ネット上では、「なにが問題なん?」「これはいいだろ別に。津波による被災者とはまた別の話だし」「生きてる人間の為に行動するのも大事だよ」といった声もある。しかし、批判はなお強いようだ。
福島氏の事務所では、抗議の電話も何本か受けたことを明らかにしたうえで、秘書が次のように説明した。
「私たちは、集会に参加するだけで、それと違う行動をするわけではありません。1人で行くよりも、バスがあった方がいいと考えて企画しました。『バスツアー』の表現が悪いと思いますので、『バスで行きましょう』に直すつもりです。意見は重く受け止めており、事務局で会議をして見解をまとめ、『女たちの会』のホームページに近日中に載せる予定です」
県内外から2万人以上が参加見込み
福島瑞穂氏が参加を呼びかけた福島県民集会は、県教職員組合などでつくる県平和フォーラムが事務局となり、実行委員会方式で行われる。
県教職員組合によると、集会の目的は、原発中止や事故の影響除去、賠償などの実現だという。呼びかけ人として現在、著名な作家ら7人が名を連ねている。2012年3月11日の集会当日は、県内外から2万人以上が参加する見込みだといい、脱原発宣言を出すほか、郡山市内を30分ほどいくつかのコースに分かれてパレードを行う予定だ。
書記次長は、取材に対し、批判などはまだ聞いていないとし、「あくまでも県民の集会です。震災で亡くなられた方々への黙とうの時間もありますし、騒ぐのが目的ではありません」と理解を求めている。
連動している全国的な運動の「さようなら原発1000万人アクション」のサイト上でも、県民集会の紹介をしているが、そのコメント欄にも批判が相次いでいる。
その実行委員会の連絡先になっている原水爆禁止日本国民会議では、事務局次長が取材にこう答えた。
「うちでは直接的な抗議は来ていません。広島では原爆記念日にいろいろな行動もありますし、福島だけやってはいけないというのはおかしいのでは。当日は黙とうもするわけですし、応援で参加するので問題ないと考えています」
郡山市の原子力災害対策室によると、避難してきた4、5000人の半分ほどが今も仮設住宅で暮らしている。震災で直接亡くなった市民は1人だけだが、県民集会のある球場と道を挟んで向かい側にある市役所展望台にいて建物が崩れて犠牲になったという。
集会が開かれることについては、「当日はいろいろな立場の人がいろいろな活動をするわけですし、市としては特に感想などはコメントしていません」と話している。
震災が2011年3月11日に起きて2万人近くの人が亡くなり、福島県郡山市にも、その遺族を含め4、5000人の人が避難してきている。
「重く受け止めており、表現を直したい」
福島瑞穂氏は、そこで開かれる集会参加を呼びかけ、2012年1月18日にツイートした。バスツアーは、福島氏の事務所が連絡先になっている「脱原発をめざす女たちの会」が企画したものだ。この会は、作家や女優など数十人が呼びかけ人になっている。
ところが、このツイートには、直後から批判が出て炎上状態になった。集会案内には、パレードの予定なども書かれてあったことから、ツイッター上では、「静かに哀悼の意を捧げるべきでしょ」「来ないでください、迷惑です!」「国民に説明する責任を果たしてください」などと不満が相次いだのだ。
同調する著名人も出て、作家の柳美里さんはツイッターで19日、「私は賛同ではなく反対を表明する」と発言した。福島で暮らす人の心を踏みにじるべきではないとし、「電気使いまくってる東京でやりやがれ!」と怒りを露わにした。
もっとも、ネット上では、「なにが問題なん?」「これはいいだろ別に。津波による被災者とはまた別の話だし」「生きてる人間の為に行動するのも大事だよ」といった声もある。しかし、批判はなお強いようだ。
福島氏の事務所では、抗議の電話も何本か受けたことを明らかにしたうえで、秘書が次のように説明した。
「私たちは、集会に参加するだけで、それと違う行動をするわけではありません。1人で行くよりも、バスがあった方がいいと考えて企画しました。『バスツアー』の表現が悪いと思いますので、『バスで行きましょう』に直すつもりです。意見は重く受け止めており、事務局で会議をして見解をまとめ、『女たちの会』のホームページに近日中に載せる予定です」
県内外から2万人以上が参加見込み
福島瑞穂氏が参加を呼びかけた福島県民集会は、県教職員組合などでつくる県平和フォーラムが事務局となり、実行委員会方式で行われる。
県教職員組合によると、集会の目的は、原発中止や事故の影響除去、賠償などの実現だという。呼びかけ人として現在、著名な作家ら7人が名を連ねている。2012年3月11日の集会当日は、県内外から2万人以上が参加する見込みだといい、脱原発宣言を出すほか、郡山市内を30分ほどいくつかのコースに分かれてパレードを行う予定だ。
書記次長は、取材に対し、批判などはまだ聞いていないとし、「あくまでも県民の集会です。震災で亡くなられた方々への黙とうの時間もありますし、騒ぐのが目的ではありません」と理解を求めている。
連動している全国的な運動の「さようなら原発1000万人アクション」のサイト上でも、県民集会の紹介をしているが、そのコメント欄にも批判が相次いでいる。
その実行委員会の連絡先になっている原水爆禁止日本国民会議では、事務局次長が取材にこう答えた。
「うちでは直接的な抗議は来ていません。広島では原爆記念日にいろいろな行動もありますし、福島だけやってはいけないというのはおかしいのでは。当日は黙とうもするわけですし、応援で参加するので問題ないと考えています」
郡山市の原子力災害対策室によると、避難してきた4、5000人の半分ほどが今も仮設住宅で暮らしている。震災で直接亡くなった市民は1人だけだが、県民集会のある球場と道を挟んで向かい側にある市役所展望台にいて建物が崩れて犠牲になったという。
集会が開かれることについては、「当日はいろいろな立場の人がいろいろな活動をするわけですし、市としては特に感想などはコメントしていません」と話している。
2013年03月11日 AKB48
AKB48、被災地での追悼ライブに賛否 「自分の家族の命日に庭でコンサートされたら……」
2013年3月12日(火) 16時12分
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東日本大震災から2年となった3月11日、アイドルグループ・AKB48は被災した東北の10ヵ所を訪問し、復興支援ライブを行った。人気グループの来訪に盛り上がる現地の様子が各メディアによって伝えられたが、その一方で、訪問地の一部では拒否反応もあったという。
2011年3月11日に起きた東日本大震災以降、募金活動や現地でのミニライブなどを通じて被災地の復興を支援する「『誰かのために』プロジェクト」としての活動を行なってきたAKB48。震災から丸2年となった今年、そのプロジェクトの一環として、岩手・宮城・福島の東北3県10市町を訪問。数名ずつのチームにわかれたAKBメンバーが各地でライブを行った。
その訪問先のひとつ、宮城県・女川町には渡辺麻友や島崎遥香ら6名が訪れ、ミニライブを敢行。同地域の臨時災害放送局「女川さいがいFM」は、その様子について公式Twitterを通じて、「2年前を思わせるような寒さの中、町内や石巻など周辺を中心に300人以上が集まりました。特に小学生中学生のお子さんやお子さん連れのファミリーも多く、中には『実際に逢えた』と感激で泣き出す子もいました」と、伝えた。
しかし、その一方、多くの犠牲者の“命日”にアイドルグループによるイベントが開催されることに対し、一部の住民から不満の声があがっていたことも明かす。「3月11日が多くの町民にとっては命日であること、町主催の追悼式典の直後の開催であること、ここも多くの方が犠牲になった場所であることなどから、町内から不満の声もあがっていた事実もあります」とツイート。また、同地域のボランティア支援団体「女川町復興サポートREALeYE」も、Twitterを通じて、「命日…三回忌は喪に服す方が多く、アイドルでなくともコンサートを聞く余裕があった方は少ないのでは…。個人的には3月11日は静かにして欲しかったです。支援の気持ちは有り難いが、支援も時と場所を間違えば違うものになりますから…」「自分の家族の命日に、庭でコンサートされてキャアキャアされたら…嫌でしょう?好きだから喜ぶ人もいるだろうけど、命日ですから、優先して考えるのはファンより御遺族の心のはず。ここが被災地域でなければよかったのでしょうが…」と、複雑な思いを吐露。こうしたツイートが発せられると、ネット上でも話題となり、今回のイベントに対する賛否両論が巻き起こっていた。なお、同FM局のTwitterでは、今回のAKB48の慰問ライブについて、「日が違えば問題ないわけで趣旨や来て頂いたことには異論もなく感謝しています」としている。
もっとも、そうした地元の拒否反応があろうことはAKB48メンバーらもあらかじめ予想していたのだろう。陸前高田市を訪れた篠田麻里子は、同地でのイベント後にTwitterで、「今日という日に私たちが行っていいのだろうか、迷惑にならないだろうか不安でしたが、私たちを呼んでいただき快く受け入れていただきありがとうございました!」と、訪問前に不安を抱いていたことを明かしている。
《花》
2011年3月11日に起きた東日本大震災以降、募金活動や現地でのミニライブなどを通じて被災地の復興を支援する「『誰かのために』プロジェクト」としての活動を行なってきたAKB48。震災から丸2年となった今年、そのプロジェクトの一環として、岩手・宮城・福島の東北3県10市町を訪問。数名ずつのチームにわかれたAKBメンバーが各地でライブを行った。
その訪問先のひとつ、宮城県・女川町には渡辺麻友や島崎遥香ら6名が訪れ、ミニライブを敢行。同地域の臨時災害放送局「女川さいがいFM」は、その様子について公式Twitterを通じて、「2年前を思わせるような寒さの中、町内や石巻など周辺を中心に300人以上が集まりました。特に小学生中学生のお子さんやお子さん連れのファミリーも多く、中には『実際に逢えた』と感激で泣き出す子もいました」と、伝えた。
しかし、その一方、多くの犠牲者の“命日”にアイドルグループによるイベントが開催されることに対し、一部の住民から不満の声があがっていたことも明かす。「3月11日が多くの町民にとっては命日であること、町主催の追悼式典の直後の開催であること、ここも多くの方が犠牲になった場所であることなどから、町内から不満の声もあがっていた事実もあります」とツイート。また、同地域のボランティア支援団体「女川町復興サポートREALeYE」も、Twitterを通じて、「命日…三回忌は喪に服す方が多く、アイドルでなくともコンサートを聞く余裕があった方は少ないのでは…。個人的には3月11日は静かにして欲しかったです。支援の気持ちは有り難いが、支援も時と場所を間違えば違うものになりますから…」「自分の家族の命日に、庭でコンサートされてキャアキャアされたら…嫌でしょう?好きだから喜ぶ人もいるだろうけど、命日ですから、優先して考えるのはファンより御遺族の心のはず。ここが被災地域でなければよかったのでしょうが…」と、複雑な思いを吐露。こうしたツイートが発せられると、ネット上でも話題となり、今回のイベントに対する賛否両論が巻き起こっていた。なお、同FM局のTwitterでは、今回のAKB48の慰問ライブについて、「日が違えば問題ないわけで趣旨や来て頂いたことには異論もなく感謝しています」としている。
もっとも、そうした地元の拒否反応があろうことはAKB48メンバーらもあらかじめ予想していたのだろう。陸前高田市を訪れた篠田麻里子は、同地でのイベント後にTwitterで、「今日という日に私たちが行っていいのだろうか、迷惑にならないだろうか不安でしたが、私たちを呼んでいただき快く受け入れていただきありがとうございました!」と、訪問前に不安を抱いていたことを明かしている。
《花》
実は歓迎されていなかった? AKB48の復興訪問ライブ
メンズサイゾー
2013年03月13日18時00分
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さる3月11日、AKB48グループは「誰かのためにプロジェクト」の一環として、東北の被災地10カ所と、さらに各劇場で東日本大震災復興支援特別公演を行った。2011年の震災以降、AKBによる震災の復興ライブは、月に一度定期的に行われ、被災地の子どもたちを中心に喜ばれてきた。その模様は、音楽番組『MUSIC JAPAN』(NHK)でもたびたび伝えられており、被災地の人々から好意的に受け止められ、心温まる交流をしていることがうかがえた。
しかし、この日の宮城県女川町のライブには、「亡くなった被災者の命日でもあり、追悼を静かに行いたい」とする市民や支援団体の一部からのクレームがあったようだ。女川でAKBが行ったミニコンサートの模様を放送した女川さいがいエフエムは、一部で「ラジオ局が主催して大切な日にAKBなんかを呼んでライブをやっている」と誤解した声があったため、Twitterで『言っときますが、うちも反対しましたからね。街がゲストとしてお迎えする判断をしたので、それに合わせてご協力するだけですから…、あと実際に来る娘さんたちはいろんな思惑はわかってないでしょうから、あまり責めるのもどうかと… 』と事情を説明していた。
女川さいがいエフエムとしては、この3月11日は平日で小中学校が休校になっているわけでもなく、仮設住宅に住み近隣の学校に通っている子どもたちが公演を見に行けない可能性があることや、命日を静かに送りたいとする被災者の声があることを伝え、可能であれば、別の日に来てほしかったという意図であったことを説明しているのだが、言葉の揚げ足だけを取りたがる一部の悪意ある人々にとって、前記の発言は格好の火種となり、秋元康氏に対して「被災地商法だ」「売名だ」「被災地も迷惑しているんだ」という暴言がネット上で飛び交う事態になった。
実際にAKBの復興訪問ライブはどのように受け止められているのか、筆者が被災地の知人に聞いたところ、多くの人が歓迎、もしくは有難いと思っているという。この日も、彼女たちのライブを訪れることができた子どもたちの表情は笑顔があふれ、握手のときには「ありがとう」といって、うれし泣きする女の子の姿もあった。
だが一部には、この支援ライブに必ずついてくるテレビカメラの存在に不快感をもっていたり、さらに熱狂的なファンが被災地のライブ会場に現れて大声を出したり踊ったりして地元の人たちに恐怖心を与えたりということもあるようだ。特に今回は、秋元康氏が女川町の商店街のプロデュースを引き受けたというニュースが同日に伝えられたこともあり、善意の裏を深読みするものもいるという。
3月11日に被災地に行くことに関しては、メンバーの間にも不安があったようで、総監督の高橋みなみも「このタイミングに被災地に来るのは申し訳ない気がした」とのことだったが、秋元氏に「偽善者と思われても、何もやらないよりはいい」と言われて、気持ちが楽になったそうである。良くも悪くも人気のあるグループで、何をやっても賛否両論あるだろうが、少なくともメンバーたちの善意…被災地を元気づけたいという意識は本物である。
HKT48のメンバーである渕上舞は、Google+で、あの日に思いを馳せコメントを書いている。2年前のこの日、彼女の通う地元・福岡の中学校では卒業式が催され、彼女は在校生として中庭で先輩を見送っていた。見上げた青い空に真っ白な飛行機雲が浮かび、「綺麗だね」と友人と話していたという。
『同じ空の下で、まさかあの震災が起きているとは思ってもなかった』
テレビで災害を知り、思わず目を背けたくなるような自然の脅威に震えながらも、「ここで目をそらしちゃいけない」とメディアを通して被災地の姿を見聞きし、たとえ小さなことでもアクションを起こしていきたいと学校の募金活動に参加したという彼女。そして今、HKT48の一員となり、『誰かのためにプロジェクト』にも参加、この日、特別公演を行うこととなった。渕上は次のように決意を語る。
『私たちの声が被災地へ届くように。
みんなで心を一つに、歌に想いをのせてパフォーマンスします。
これからも何事にも感謝の気持ちを持って、
なにが出来るのかを、考え、実行していきたいです。
そして、誰かに笑顔を届けよう。
笑顔の和を広げていこう。
この大空の下で』
48グループに入ることで、自分に出来ることがある喜びを感じている子もいる。ただの偽善と斬り捨てたり、秋元康の商業主義を非難する人間がいることは事実だが、個々のメンバーまで十把一絡げに責めていいというものではない。彼女のようなメンバーがいるということは、深く心に刻んでおきたいものだ。
(文=潜水亭沈没)
しかし、この日の宮城県女川町のライブには、「亡くなった被災者の命日でもあり、追悼を静かに行いたい」とする市民や支援団体の一部からのクレームがあったようだ。女川でAKBが行ったミニコンサートの模様を放送した女川さいがいエフエムは、一部で「ラジオ局が主催して大切な日にAKBなんかを呼んでライブをやっている」と誤解した声があったため、Twitterで『言っときますが、うちも反対しましたからね。街がゲストとしてお迎えする判断をしたので、それに合わせてご協力するだけですから…、あと実際に来る娘さんたちはいろんな思惑はわかってないでしょうから、あまり責めるのもどうかと… 』と事情を説明していた。
女川さいがいエフエムとしては、この3月11日は平日で小中学校が休校になっているわけでもなく、仮設住宅に住み近隣の学校に通っている子どもたちが公演を見に行けない可能性があることや、命日を静かに送りたいとする被災者の声があることを伝え、可能であれば、別の日に来てほしかったという意図であったことを説明しているのだが、言葉の揚げ足だけを取りたがる一部の悪意ある人々にとって、前記の発言は格好の火種となり、秋元康氏に対して「被災地商法だ」「売名だ」「被災地も迷惑しているんだ」という暴言がネット上で飛び交う事態になった。
実際にAKBの復興訪問ライブはどのように受け止められているのか、筆者が被災地の知人に聞いたところ、多くの人が歓迎、もしくは有難いと思っているという。この日も、彼女たちのライブを訪れることができた子どもたちの表情は笑顔があふれ、握手のときには「ありがとう」といって、うれし泣きする女の子の姿もあった。
だが一部には、この支援ライブに必ずついてくるテレビカメラの存在に不快感をもっていたり、さらに熱狂的なファンが被災地のライブ会場に現れて大声を出したり踊ったりして地元の人たちに恐怖心を与えたりということもあるようだ。特に今回は、秋元康氏が女川町の商店街のプロデュースを引き受けたというニュースが同日に伝えられたこともあり、善意の裏を深読みするものもいるという。
3月11日に被災地に行くことに関しては、メンバーの間にも不安があったようで、総監督の高橋みなみも「このタイミングに被災地に来るのは申し訳ない気がした」とのことだったが、秋元氏に「偽善者と思われても、何もやらないよりはいい」と言われて、気持ちが楽になったそうである。良くも悪くも人気のあるグループで、何をやっても賛否両論あるだろうが、少なくともメンバーたちの善意…被災地を元気づけたいという意識は本物である。
HKT48のメンバーである渕上舞は、Google+で、あの日に思いを馳せコメントを書いている。2年前のこの日、彼女の通う地元・福岡の中学校では卒業式が催され、彼女は在校生として中庭で先輩を見送っていた。見上げた青い空に真っ白な飛行機雲が浮かび、「綺麗だね」と友人と話していたという。
『同じ空の下で、まさかあの震災が起きているとは思ってもなかった』
テレビで災害を知り、思わず目を背けたくなるような自然の脅威に震えながらも、「ここで目をそらしちゃいけない」とメディアを通して被災地の姿を見聞きし、たとえ小さなことでもアクションを起こしていきたいと学校の募金活動に参加したという彼女。そして今、HKT48の一員となり、『誰かのためにプロジェクト』にも参加、この日、特別公演を行うこととなった。渕上は次のように決意を語る。
『私たちの声が被災地へ届くように。
みんなで心を一つに、歌に想いをのせてパフォーマンスします。
これからも何事にも感謝の気持ちを持って、
なにが出来るのかを、考え、実行していきたいです。
そして、誰かに笑顔を届けよう。
笑顔の和を広げていこう。
この大空の下で』
48グループに入ることで、自分に出来ることがある喜びを感じている子もいる。ただの偽善と斬り捨てたり、秋元康の商業主義を非難する人間がいることは事実だが、個々のメンバーまで十把一絡げに責めていいというものではない。彼女のようなメンバーがいるということは、深く心に刻んでおきたいものだ。
(文=潜水亭沈没)
↑最終的にAKB擁護している件について。
- 最終更新:2013-07-12 23:22:04