2011年03月23日 阿部亮太容疑者(20)と無職少年(19)
車で遊びに行きたい…ガソリン抜き取る
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福島県警須賀川署は21日、住所不定、無職阿部亮太容疑者(20)と郡山市の無職少年(19)を盗みの疑いで逮捕した。
発表によると、2人は同日午前3時10分頃、須賀川市の団地に駐車していた軽トラックからガソリン約10リットル(1530円相当)を抜き取って盗んだ疑い。同署の調べに対し、2人は「車で遊びに行きたかったが、ガソリンの入手が困難だった」と供述している。
一方、郡山署は同日、自称、伊達市梁川町の無職男(52)を盗みの疑いで逮捕した。発表によると、郡山市三穂田町の作業場内からガソリン8リットルが入ったポリタンクなど2点(2300円相当)を盗んだ疑い。男は容疑を認めている。
(2011年3月23日09時54分 読売新聞)
2011年03月30日 伊奈龍哉容疑者(22)ら男3人
元ホークス選手、原発30キロ圏で電線窃盗容疑 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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福島県警南相馬署は30日、福島第一原発から30キロ圏内で屋内退避指示区域となっている南相馬市原町区で電線10メートルを盗んだとして、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの元選手で、住所不定、無職伊奈龍哉容疑者(22)ら男3人を現行犯逮捕した。
発表によると、逮捕されたのは、ほかに兵庫県洲本市、無職渡辺武志(44)、同市、リサイクル業岩田紘明(29)の2容疑者。3人は同日午後、南相馬市原町区金沢で、電柱から垂れ下がった状態の電線約10メートル(9330円相当)を切断して盗んだ疑い。3人は「兵庫県からレンタカーの2トントラックに乗って来た。盗むつもりで来た」と容疑を認めているという。同市の火力発電所の職員が、3人が盗んでいるところを目撃し、警察に通報した。
(2011年4月1日00時07分 読売新聞
元ホークス選手に有罪判決、福島で電線窃盗
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読売新聞 - 2011年6月26日
福島第一原発から半径30キロ圏内にあり、屋内退避区域となっていた福島県南相馬市で3月、電柱から電線を盗んだとして、窃盗罪に問われたプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの元選手で、宮崎市の廃品回収業伊奈龍哉被告(23)ら2人の判決が27日、福島地裁であった。
加藤亮裁判官は「震災の混乱に乗じて被災地に対して傷口に塩を塗りこむようなものだ」と述べ、両被告に懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)を言い渡した。
判決を受けたのはほかに、兵庫県洲本市、無職渡辺武志被告(44)。
判決によると、伊奈被告らは東日本大震災発生後の3月30日、南相馬市原町区の道路脇の電柱から電線約36メートル(時価計3万4000円相当)を切断して盗んだ。
2011年04月05日 山口淳子容疑者(38)
震災で釈放のコンビニ窃盗女、またコンビニ侵入
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東日本大震災の後、福島地検が福島県内の警察署で勾留していた容疑者31人を処分保留で釈放した問題で、このうちの1人が釈放後に建造物侵入容疑で逮捕されていたことが福島県警への取材でわかった。
逮捕されたのは、福島市渡利、無職山口淳子容疑者(38)。福島署によると、山口容疑者は2日午後4時頃、同市内のコンビニエンスストアの事務室に侵入、経営者に見つかり建造物侵入容疑で現行犯逮捕された。山口容疑者は震災前の3月10日、同市内のコンビニで店員の財布を盗んだとして窃盗容疑で逮捕されたが、震災後の14日に福島地検が処分保留で釈放した。
福島地検は、釈放について「容疑者の身の安全が求められていた」などと説明しているが、同県警幹部は「釈放する必要があったかどうか疑問」としている。
(2011年4月5日12時27分 読売新聞)
2011年04月11日 福島県いわき市平の19歳の少年3人
【放射能漏れ】店主避難の酒店で缶ビールなど盗む 福島で少年3人逮捕 - MSN産経ニュース
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2011.4.13 00:12
福島県警いわき中央署は12日、震災の影響で店主が避難していた同県楢葉町の酒店から商品を盗んだとして、窃盗の疑いで、同県いわき市平の少年3人=いずれも(19)=を再逮捕した。楢葉町は大半が福島第1原発の避難指示区域。
3人の再逮捕容疑は、10日午後10時ごろ、酒店に侵入し、缶ビールやたばこなど7万円を超える商品を盗んだ疑い。周辺の住民もほとんどが避難している。
同署は11日、乗用車の中にバール2本を持っていたとして、ピッキング防止法違反容疑で少年らを逮捕していた。
【埼玉】2011年04月17日~22日 小林昌平容疑者(20)と同市の無職少年(19)
時事ドットコム:屋内退避区域で空き巣容疑=大学生ら2人逮捕-埼玉県警
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福島第1原発から20~30キロ圏で、屋内退避区域に指定されていた福島県広野町の民家に侵入し、現金127万円を盗んだとして、埼玉県警川越署は20日、窃盗容疑で同県川越市的場、東京国際大3年小林昌平容疑者(20)と同市の無職少年(19)を逮捕した。同署によると、2人は「みんな避難して誰もいないから、盗みやすいと思った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は4月17日~22日、広野町上北迫の民家に侵入し、現金127万円と金庫などを盗んだ疑い。
同署は4月27日、川越市内の小畔川で福島県内の農協の書類が入った耐火金庫を発見。30日に特殊開錠用具所持禁止法違反容疑で逮捕された少年を追及したところ、小林容疑者と一緒に空き巣に入ったと認めたという。
小林容疑者らは4月中旬から下旬にかけ、空き巣目的で福島県を数回訪れたと供述しているという。(2011/05/20-19:07)
2011年04月19日 陸上自衛隊 前床祥一郎容疑者(32)
原発派遣の自衛官を逮捕 窃盗容疑「事故怖くて逃げた」
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陸上自衛隊の警務隊は19日までに、福島第1原発事故の災害派遣先からトラックを盗んで逃走したとして、窃盗容疑で第1特殊武器防護隊(東京都練馬区)の3等陸曹前床祥一郎容疑者(32)を逮捕した。陸自は同日付で懲戒免職処分とした。「原発事故に対する恐怖心から、パニックになって逃げた」と供述しているという。
前床容疑者は3月13日から陸自郡山駐屯地(福島県郡山市)に派遣され、除染作業をする各部隊の連絡役だった。
逮捕容疑は同14日午後10時ごろ、駐屯地のトラックを盗んだ疑い。前床容疑者はそのまま逃走、同19日夕、自分で防護隊に連絡し、JR池袋駅(東京都豊島区)近くで保護され、翌日に逮捕された。
その後、乗り換えるために民間の車も盗んだとして、今月10日に窃盗容疑で再逮捕された。
中川義章第1師団長は「多数の隊員が大震災に全力で立ち向かっている最中、職場を無断で離れ、窃盗を重ねた容疑で逮捕されたことはあってはならない事案で、誠に遺憾」とのコメントを出した。
2011/04/19 19:28 【共同通信】
2011年04月28日 いわき市在住の無職の男(23)と弟(19)
無職の男(23)=小田泰久
原発避難で無人の民家から現金盗む…兄弟逮捕
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東京電力福島第一原子力発電所の20~30キロ圏内で、避難して無人になった福島県いわき市の民家から現金などを盗んだとして、警視庁麻布署は28日、同市在住の無職の男(23)と弟(18)を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕したと発表した。
2人の自宅からは、盗品とみられる家電製品などが複数見つかっており、同署は余罪を調べている。
発表によると、2人は3月26日~4月4日、同市内の会社員男性(48)宅に侵入し、現金約1万円と高級腕時計など計11点(時価58万円相当)を盗んだ疑い。容疑を認めているという。
男性が4月4日に一時帰宅した際、被害に気づいた。2人が盗品を東京都港区内の質屋に質入れしたため、犯行が発覚した。
(2011年4月28日22時23分 読売新聞)
東日本大震災:被災地での盗品、都内質店で売却 - 毎日jp(毎日新聞)
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東日本大震災で住民が避難していた福島県いわき市の民家から現金などを盗んだとして、警視庁麻布署は28日、同市内に住む無職の男(23)と弟で無職の少年(18)を窃盗などの容疑で逮捕したと発表した。2人は「お金が欲しかった」と容疑を認めているという。盗んだ腕時計などを換金しようと東京都内の質店に持ち込んだことが逮捕のきっかけとなった。2人の自宅からは他にも持ち主不明のテレビなどが見つかり余罪があるとみて追及する。逮捕容疑は3月26日~4月4日の間、会社員(48)方に侵入し、現金約1万円と腕時計や指輪など11点(計58万円相当)を盗んだとしている。【前谷宏】
毎日新聞 2011年4月28日 22時54分
原発30キロ圏内で空き巣の疑い いわきの兄弟を逮捕
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2011年4月28日23時6分
福島第一原発から半径30キロ圏内の福島県いわき市の民家に侵入し、現金や貴金属などを盗んだとして、警視庁はいずれも同市内に住む無職の23歳と18歳の兄弟を窃盗と住居侵入の疑いで逮捕し、28日発表した。2人は「金が欲しかった」と供述しているという。
麻布署によると、2人は3月26日から4月4日の間、同市内の男性会社員(48)宅に侵入し、現金1万円と腕時計や指輪など計11点(約58万円相当)を盗んだ疑いがある。当時、30キロ圏内は屋内退避指示が出ており、男性は家族とともに避難していたという。
2人が東京都内の質店に腕時計などを質入れし、盗品だと発覚したという。同署は2人の自宅から複数の薄型テレビやバッグなどを押収しており、余罪を調べている。
避難で無人の家からテレビ盗んだ疑い 兄弟を再逮捕 福島 地域 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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東京電力福島第一原発の30キロ圏内の広野町で、住民が避難した民家からテレビなどを盗んだとして、警視庁麻布署は19日、いわき市在住の無職の男(23)(窃盗罪などで起訴)と弟(19)を住居侵入と窃盗の疑いで再逮捕したと発表した。
同署幹部によると、2人は今年4月7~8日、住人が避難し、無人になっていた広野町の会社役員男性(60)宅に侵入し、テレビや貴金属など計42点(計68万円相当)を盗んだ疑い。容疑を認め、「小遣いがほしかった」などと供述しているという。
その後、盗んだテレビなどを東京都港区内の質店に持ち込み、事件が発覚。いわき市の無人の民家から現金などを盗んだ疑いで、4月27~28日に同署に逮捕されていた。2人は以前、東京電力の関連会社に勤務したことがあったという。
(2011年5月20日 読売新聞)
「福島では盗品高く売れない」…原発避難家屋窃盗で元東電関連社員ら再逮捕 20キロ圏内でも犯行 - MSN産経ニュース
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2011.5.19 12:41
東京電力福島第1原発の事故により住人が避難した民家での窃盗事件で、警視庁麻布署は同容疑などで、福島県いわき市の元東電関連社員の兄(23)と無職の弟(19)を再逮捕した。
同署によると、2人は容疑を認め「福島では高く売れなかった。東京の質屋は夜遅くまでやっているから持ってきた」と供述。「ほかに10件やった」とも説明しており、自宅の家宅捜索で盗品とみられる電化製品が見つかったことから、同署で裏付けを進めている。
逮捕容疑は4月7日昼から翌8日朝、双葉町の男性会社役員(60)宅に侵入し、テレビ1台や貴金属など42点(時価計68万円相当)を盗んだとしている。
同署によると、被害者宅は原発から20キロ圏内で、男性は避難していたが、大きな余震で自宅の様子を見に帰ったところ、盗難に気づいた。兄弟は盗んだ腕時計などをワゴン車に積んで東京まで運び、質店で換金していた。
兄については、最初に逮捕された窃盗事件で起訴されている。
被災地の住宅で盗みの被告に実刑判決
2012年10月13日
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震災後に盗み目的でいわき市や富岡町の住宅に侵入したとして、窃盗や邸宅侵入などの罪に問われた住所不定、無職小田泰久被告(23)の判決公判が12日、福島地裁であった。加藤亮裁判官は懲役2年10カ月(求刑懲役3年6カ月)の有罪判決を言い渡した。
判決によると、小田被告は仲間と共謀し、昨年4月にいわき市の住宅に侵入し現金や指輪など計約150万円相当を盗んだほか、富岡町では盗み目的で住宅に侵入。JAふたば富岡支店の現金自動出入機(ATM)を壊し、現金を盗もうとした。加藤裁判官は「東日本大震災と原発事故の後、バールと懐中電灯も準備して福島まで赴いている。計画的で悪質な犯行だ」と述べた。
2011年05月22日 一時帰宅の福島・田村市
【放射能漏れ】仏像、草刈り機…避難中に窃盗被害か 一時帰宅の福島・田村市 - MSN産経ニュース
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2011.5.22 20:43
福島県警は22日、福島第1原発事故で警戒区域に指定され、全世帯が避難している同県田村市で、一時帰宅した住民から窃盗の被害とみられる訴えが2件寄せられたことを明らかにした。
県警によると、警戒区域の住民から留守宅の窃盗被害の申し出があったのは初めて。県警は被害届の提出を求め、窃盗事件として捜査する。
22日の一時帰宅の際、自宅に戻った女性(57)が、勝手口のガラス戸が割られ、仏像など2点が盗まれているのを発見。別の男性(54)は自宅近くの倉庫脇に置いてあった草刈り機がなくなっているのに気付いた。
2011年06月13日
ATM窃盗、被災地で32件=被害数億円か-福島県警
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福島県警は13日、東日本大震災の発生後、福島第1原発のある県東部の被災地で現金自動預払機(ATM)を狙った窃盗事件が32件あったと発表した。停電や避難などで警備が手薄になった震災直後を狙われたとみられ、被害総額は数億円に達する可能性があるという。
被害が集中したのは、原発事故で警戒区域などに指定され住民の大半が避難を余儀なくされた双葉署管内で、23件を占めた。被害に遭ったATMの設置場所は、コンビニが29件、銀行など金融機関が3件だった。(2011/06/13-21:42)
避難区域の窃盗多発 ATM被害は数億円
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東日本大震災発生後、東京電力福島第1原発事故による避難区域を抱える地域を中心に、現金自動預払機(ATM)を狙った窃盗被害が32件あり、被害額は億単位に上るとみられることが13日、県警の調べで分かった。また、津波や原発事故の影響が大きい浜通りでは震災後、空き巣被害が大幅に増えていることも分かった。
県警が同日、発表した5月末までの県内の刑法犯の発生状況によると、震災が発生した3~5月の3カ月間の統計で、ATMの被害は双葉署管内の23件が最も多く、いわき中央、南相馬両署管内が各3件、いわき東署管内で2件、相馬署管内で1件だった。
県警によると、ATMを狙った盗難被害は、大半が無人となったコンビニエンスストアに設置されたATMが狙われたもので、現金が盗まれていた。避難で店舗が無人となった上、震災で停電となった地区が多く、防犯システムも作動しなかったとみられる。
(2011年6月14日 福島民友ニュース)
2011年07月02日 松本直樹容疑者(21)、波大樹容疑者(21)、いわき市の無職男(20)、無職少年(18)、電気工少年(17)
原発事故の留守宅で窃盗 容疑の少年ら5人逮捕
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2011.7.2 13:32
福島第1原発事故で避難している留守宅から電化製品などを盗んだとして、福島県警は窃盗などの疑いで、同県いわき市平中神谷、無職松本直樹容疑者(21)や、いわき市の無職少年(18)ら計5人を逮捕した。
県警は松本容疑者らが被災地の留守宅で同様の窃盗を20件は繰り返していたとみて調べている。
県警は5人の自宅などを家宅捜索し、DVDレコーダーやテレビなど約100点を押収した。一部はリサイクルショップに売却されており、5人は県警の調べに「遊興費に使った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は今年4月下旬ごろ、緊急時避難準備区域に指定され、留守宅となっていた福島県広野町の民家の窓ガラスを割って侵入。現金3万5000円のほか、商品券や電化製品など57点(時価74万円相当)を盗んだなどとしている。
東日本大震災:避難区域で空き巣、容疑の少年ら逮捕 広野町の住民、不安の声 /福島
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◇避難区域の広野で空き巣相次ぐ 町がパトロール強化へ
福島第1原発事故で大半の住民が避難した広野町で空き巣を繰り返したとして、少年3人を含む計5人が逮捕された窃盗事件。県警によると、5人は町内だけで約20件の余罪を自供し、多くは夜無人の民家の窓ガラスを割って忍び込んだとみられる。町はパトロールを強化する方針だが、町民は「何より住民が戻るのが防犯になる」と口々に語った。【和泉清充、蓬田正志】
避難先から片付けのため自宅に戻った同町上浅見川、理容業、新妻龍治さん(66)は「近所の家もガラスを割られて不安。24時間態勢で見守ってもらいたい」と話す。同町上北迫(かみきたば)の主婦(64)は「週に1度自宅に戻るが、いろいろな人が出入りをしている」と不安がる。
この事態に、自衛に取り組む町民もいる。週に数回自宅に戻るという同町下北迫(しもきたば)の自営業男性(65)は、野球のバットを枕元に置いて寝るという。「夜になって静かな上、明かりがついているのがうちだけとなると、男でも怖い。住民が戻って住むのが一番の自衛策になる」と話す。近くの主婦(64)は「見慣れない車を見かけたらナンバーを記録している」と話した。
同町は震災直後、一部が避難指示区域に指定されたため、全町避難を決定。4月22日には全域が緊急時に屋内退避や避難が求められる「緊急時避難準備区域」に指定された。それでも、町は「原発事故が収束せず町民の安全を確保できない」として役場機能を隣接のいわき市に移したままだ。避難先から帰宅する住民は増えたが、4月末現在の人口5370人のうち、町内で生活している住民は約6%の約320人にとどまるという。
町によると、把握している空き巣被害件数は5月末現在で59件。町民からは「避難を指示されて被害に遭った。責任を取って」などの意見が寄せられた。県警や消防団が巡回を実施しているが、町は防犯体制の強化のため新たに約40人を雇用し、パトロール隊を編成する。
毎日新聞 2011年7月3日 地方版
広野の民家で家電盗む 避難準備区域 容疑者5人逮捕
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東日本大震災と福島第一原発事故の被災地を狙った窃盗事件を捜査していた、いわき中央署と双葉署は県警捜査3課、県警機動捜査隊の応援を受け2日までに、緊急時避難準備区域に指定されている広野町の民家から家電製品などを盗んだ窃盗などの疑いで、いわき市平中神谷字北鳥沼、無職松本直樹容疑者(21)ら少年を含む5人を逮捕した。両署は20件を超える窃盗を繰り返していた疑いがあるとして追及する。
松本容疑者のほかに逮捕されたのは、いわき市平上片寄字藤倉、とび職菅波大樹容疑者(21)、同市の無職男(20)=犯行当時(19)=と無職少年(18)、電気工少年(17)の4人。
両署の調べでは、松本容疑者と無職少年、電気工少年は4月下旬、広野町の男性(45)宅から現金3万5千円、商品券や家電製品など57点(計73万7千円相当)を盗んだ疑い。無職男と無職少年は5月下旬ごろ、同町の男性(46)宅からビデオレコーダー一台(3万円相当)を盗み菅波容疑者に売却を依頼。菅波容疑者はいわき市のリサイクルショップに持ち込み1万円で売った盗品等処分あっせんの疑い。5人は遊び仲間で、調べに対し「遊ぶ金が欲しかった」といずれも容疑を認めているという。
両署によると、5人は自家用車数台に分乗するなどして現場に向かい、いずれも留守宅の窓ガラスを割って室内に侵入。盗んだ高級ブランド品のバッグや貴金属など数10点を売却していた。
広野町は4月22日に避難指示区域から緊急時避難準備区域に変更され、6号国道や県道いわき浪江線の検問がなくなった。松本容疑者らは立ち入りが比較的容易になったのを狙い、犯行を繰り返していたとみられる。また、室内の照明で留守かどうかを確認できる午後6時から午後10時ごろの間に犯行を重ねていたとみられる。
両署は容疑者宅などから大型テレビ、ゲーム機、DVDレコーダー、DVDソフトなど100点以上を押収した。
(2011/07/03 09:51)
東日本大震災:避難区域で空き巣、容疑の少年ら逮捕 広野町の住民、不安の声 /福島
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◇避難区域の広野で空き巣相次ぐ 町がパトロール強化へ
福島第1原発事故で大半の住民が避難した広野町で空き巣を繰り返したとして、少年3人を含む計5人が逮捕された窃盗事件。県警によると、5人は町内だけで約20件の余罪を自供し、多くは夜無人の民家の窓ガラスを割って忍び込んだとみられる。町はパトロールを強化する方針だが、町民は「何より住民が戻るのが防犯になる」と口々に語った。【和泉清充、蓬田正志】
避難先から片付けのため自宅に戻った同町上浅見川、理容業、新妻龍治さん(66)は「近所の家もガラスを割られて不安。24時間態勢で見守ってもらいたい」と話す。同町上北迫(かみきたば)の主婦(64)は「週に1度自宅に戻るが、いろいろな人が出入りをしている」と不安がる。
この事態に、自衛に取り組む町民もいる。週に数回自宅に戻るという同町下北迫(しもきたば)の自営業男性(65)は、野球のバットを枕元に置いて寝るという。「夜になって静かな上、明かりがついているのがうちだけとなると、男でも怖い。住民が戻って住むのが一番の自衛策になる」と話す。近くの主婦(64)は「見慣れない車を見かけたらナンバーを記録している」と話した。
同町は震災直後、一部が避難指示区域に指定されたため、全町避難を決定。4月22日には全域が緊急時に屋内退避や避難が求められる「緊急時避難準備区域」に指定された。それでも、町は「原発事故が収束せず町民の安全を確保できない」として役場機能を隣接のいわき市に移したままだ。避難先から帰宅する住民は増えたが、4月末現在の人口5370人のうち、町内で生活している住民は約6%の約320人にとどまるという。
町によると、把握している空き巣被害件数は5月末現在で59件。町民からは「避難を指示されて被害に遭った。責任を取って」などの意見が寄せられた。県警や消防団が巡回を実施しているが、町は防犯体制の強化のため新たに約40人を雇用し、パトロール隊を編成する。
毎日新聞 2011年7月3日 地方版
【神奈川】2011年07月13日 尾形寛行容疑者(38)と栗原芳昭容疑者(46)
窃盗:容疑で平塚の男2人逮捕 避難の無人住宅に侵入
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福島第1原発事故で避難して無人になっていた住宅に盗みに入ったとして神奈川県警は12日、平塚市田村9の自称自動車ブローカー、尾形寛行容疑者(38)と同市大神、無職、栗原芳昭容疑者(46)を窃盗と住居侵入容疑で逮捕した。栗原容疑者は容疑を認め、尾形容疑者は否認しているという。逮捕容疑は5月8日午前11時半から9日午前11時ごろの間、福島県広野町の無職男性(74)方に侵入し現金1万3000円と高級腕時計2点(計10万円相当)などを盗んだとしている。【中島和哉】
毎日新聞 2011年7月13日 0時16分
2011年07月15日
時事ドットコム:ATM窃盗の被害7億円=空き巣も急増、原発周辺に集中-大震災の被災3県・警察庁
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東日本大震災の発生から6月末までの間、岩手、宮城、福島3県でコンビニや金融機関の現金自動預払機(ATM)を狙った窃盗事件が56件(うち未遂7件)あり、被害総額が約6億8440万円に上ることが14日、警察庁のまとめで分かった。件数、金額ともに6割以上が福島県に集中。福島第1原発事故の影響で、ATMからの現金回収に時間がかかり、被害が拡大したとみられる。
昨年3~6月の同様被害はなく、震災後に急増したが、同庁は「現在、治安は落ち着いている」と強調。パトロールや検問をする警察官約750人を原発周辺地域に投入し、安全・安心の確保に力を入れている。
ATMを狙った窃盗事件のうち、福島県の被害は34件、4億7700万円。8割以上は、震災直後、避難指示区域に指定された原発から20キロ圏内で発生した。
現地の安全が確認できなかったり、コンビニのオーナーと連絡が取れなかったりして現金回収が遅れたほか、停電で防犯装置が作動しなかったことで、被害が増えたとみられる。
一方、3県では、住民らが避難して、無人となった民家や商店を狙った空き巣などの被害も昨年3~6月比1.5倍の1233件と急増した。
このうち、20キロ圏内の被害は19倍以上の194件。同庁は「警戒区域に設定され、自由に出入りできなくなった4月22日までに集中した可能性がある」と指摘。今後、住民の一時帰宅が進み、さらに被害が発覚することも予想される。(2011/07/15-06:57)
2011年08月03日 折笠義樹容疑者(24)
被災高校から窃盗容疑 男逮捕 いわき
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2011年08月03日 09時34分配信
東日本大震災で被災したいわき市内の県立高校から車などを盗んだとして、いわき南署は2日午前5時10分ごろ、窃盗の疑いで同市生まれ、住所不定、無職折笠義樹容疑者(24)を逮捕した。
同署の調べでは、折笠容疑者は7月31日午前零時ごろ、同市の県立高校から同校のライトバン一台とデジタルカメラ、線量計など4点(合計16万3000円相当)を盗んだ疑い。
県警機動捜査隊浜通り分駐隊員が2日午前2時20分ごろ、同市東田町のコンビニエンスストア駐車場で、盗難車両内で眠っていた折笠容疑者を発見した。
この高校は震災で校舎などが使えなくなったため、1学期は別の高校を間借りして授業を行い、夏休み明けの2学期から仮設校舎に移る予定だった。
【広島】2011年08月30日 立川良己(35)、寄口哲朗(41)両被告
警戒区域内で空き巣容疑2人逮捕
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捜査員、防護服着用し裏付け
福島第一原子力発電所から20キロ圏内の警戒区域でネックレスや指輪を盗んだとして、県警捜査3課と広島中央署などは29日、広島市安佐南区、古物商立川良己(35)、同市西区、無職寄口哲朗(41)両被告(いずれも起訴)を窃盗容疑で再逮捕した。2人は「無人の被災者の家を狙った」と容疑を認めており、県警は7月と8月の2度、被災地で被告それぞれと捜査員ら5人が防護服姿で線量計を手に、裏付け捜査に当たった。全国初という。
発表によると、両被告は4月8日、福島県南相馬市原町区小浜の無職男性(70)方で、貴金属品3点(計約4万円相当)を盗んだ疑い。
裏付け捜査は、7月27日と8月24日に各約2時間、滞在して現場などを確認したという。男性方は東日本大震災の津波被害で無人だった。県警は男性所有と見られる記念硬貨なども大阪府吹田市の質店から押収、2人に数件の余罪があるとみて追及している。
両被告は4月中旬、広島市西区の建設現場で銅線ケーブルを盗んだとして窃盗容疑で逮捕。「震災後、被災地でも盗みを重ねた」などと自供していた。
(2011年8月30日 読売新聞)
窃盗:被災地で繰り返し 2被告に有罪判決--地裁 /広島
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東日本大震災の被災地で窃盗を繰り返したとして、常習特殊窃盗罪に問われた安佐南区の古物商、立川良己(36)▽西区の無職、寄口哲朗(41)の2被告の判決公判が14日、広島地裁であった。伊名波宏仁裁判官は「人の心情に何ら思いを致さない非道な犯行」としたが、反省していることなどを考慮し、立川被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役5年)、寄口被告に懲役2年6月、執行猶予4年(同3年6月)を言い渡した。
判決などによると、2人は昨年4月8日ごろ、福島第1原発事故の警戒区域(半径20キロ圏)内で、原発から約18キロの福島県南相馬市原町区小浜の木幡初身(こわたはつみ)さん(当時70歳)方からネックレス(約2万円)1個を盗み、同9日ごろ、仙台市宮城野区の同市鶴巻ポンプ場でケーブル約440キロ(約20万9000円相当)を盗んだ。
木幡さんは昨年7月、失意のまま亡くなった。南相馬市内の仮設住宅に暮らす長女の斎藤友子さん(47)は「2人はしっかり反省してほしい。このような悪質な犯罪は絶対に起きてほしくない」と話した。【中里顕】
毎日新聞 2012年2月15日 地方版
2011年09月
原発被災地で空き巣いまも? 警戒区域だけで600件の申告
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2011/9/ 9 14:55
東京電力福島第一原発事故で設定された警戒区域での空き巣被害の申告が後を絶たない。このため、福島県警は「現在も窃盗犯が侵入している可能性が否定できない」として、区域内で活動する摘発専門の部隊を編成した。9月8日、福島放送が伝えた。
一時帰宅などで住民が気づいて県警に申告した警戒区域での空き巣と思われる被害は、9月7日現在で599件に上っている。
これまで原発20キロ圏内は双葉署員や特別機動パトロール隊が警戒してきたが、8月からは県警本部員を投入した。地元の各警察署も署員を出して24時間体制で対応しているという。
震災半年を経た12日からは特別警備隊など他県警の部隊にも参加してもらい、さらに人員を増強する。警戒区域内の監視カメラを増やし、捜査支援の環境も強化することにしている。
【震災】福島原発の避難区域で空き巣被害4倍以上(09/10 07:30)
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福島第一原発から半径20キロ圏内の避難区域で、震災直後から8月までの空き巣被害が前の年の4倍以上になっていたことが分かりました。
警察庁によりますと、3月11日の震災直後から8月までに原発から半径20キロ圏内では空き巣などの窃盗被害が818件に上っています。前の年の同じ時期に比べて4倍以上増加しました。ほとんどは、人が避難した住宅に侵入して金品を盗むという手口でした。岩手、宮城、福島の3県では、コンビニなどに設置されているATM=現金自動預け払い機が狙われる事件も46件起きていて、被害額は約6億7000万円に上っています。また、震災で亡くなった人の9割が水死だったことも分かりました。7月以降、遺体のほとんどは海で見つかっているということです。
福島原発20キロ圏で侵入盗、27倍の722件
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3月11日の東日本大震災発生から8月末までに、福島第一原子力発電所の20キロ圏内で確認された侵入盗被害が、前年同期の27倍の722件に上ったことが、警察庁のまとめで分かった。
大半は「警戒区域」として立ち入り禁止になった4月下旬より前の発生とみられ、一時帰宅で被害が明らかになった形だ。
同庁が9日に発表した震災から約半年間の警察活動と治安の状況によると、岩手、宮城両県では刑法犯は前年より14~16%減少。福島県も19%減だが侵入窃盗だけが5割増で、大半は20キロ圏内での空き巣などの侵入盗被害だった。
同庁では、「20キロ圏の住民の一時帰宅はほぼ一巡しており、今後、大幅に被害が増えることはない」と分析している。
(2011年9月11日08時51分 読売新聞)
2011年09月26日 斎藤清晴容疑者(47)
飯舘村自警団が不審者発見 福島、窃盗未遂容疑で逮捕
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2011年9月26日 20時04分
東京電力福島第1原発事故で計画的避難区域になっている福島県飯舘村で、村の自警団「いいたて全村見守り隊」が、民家に侵入した不審な男を発見し110番した。県警南相馬署は26日、窃盗未遂容疑で福島市松川町、会社員斎藤清晴容疑者(47)を逮捕した。
逮捕容疑は25日午後11時半ごろ、飯舘村飯樋の民家に侵入し、物色していた疑い。
見守り隊は6月、村外に避難している住民らが留守宅をパトロールするために結成。これまでに12件の不審者情報を同署に報告したが、容疑者逮捕につながったのは初めて。
(共同)
2011年10月21日 陸上自衛隊第1空挺団 男性陸曹長(45)
震災派遣で遺留品盗む 自衛官を書類送検へ「小遣いほしかった」
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2011.10.21 14:57
東日本大震災で福島県南相馬市に派遣され、行方不明者の捜索中に同僚隊員が回収した遺留品の現金を盗んだとして、陸上自衛隊第1空挺団(千葉県船橋市)は21日、男性陸曹長(45)を懲戒免職処分にした。警務隊が窃盗容疑で近く書類送検する。
空挺団によると、陸曹長は5月27日、南相馬市で活動中に同僚隊員が集めて保管していた現金3万2千円を盗んだ。同僚隊員が目撃して発覚。警務隊が窃盗容疑で捜査し、9月29日に摘発した。「小遣いが欲しかった」と供述している。
第1空挺団の山之上哲郎団長は「隊員への指導を徹底したい」としている。家族への配慮などを理由に陸曹長の名前は公表していない。
asahi.com(朝日新聞社):陸曹長を懲戒免職=震災派遣先で窃盗―陸自 - 社会
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2011年10月21日14時6分
陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団は21日、東日本大震災の派遣活動中に見つけた現金を盗んだとして、同隊の男性陸曹長(45)を懲戒免職にしたと発表した。陸曹長は窃盗容疑で書類送検される予定。
同空挺団によると、陸曹長は福島県南相馬市に派遣されていた5月27日、がれきを集めている際に見つけた現金3万2000円を盗んだ疑いが持たれている。同僚が目撃し、警務隊員が調べたところ容疑を認めた。同空挺団は3月17日から7月19日まで福島県に派遣されていた。
[時事通信社]
【埼玉】2011年02月10日 原広樹被告(25)、小田泰久容疑者(23)、東京都八王子市の少年(19)
原発周辺で車盗む、男ら逮捕=「やりたい放題」と勧誘-福島県警
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東京電力福島第1原発の事故後、原発20キロ圏内の福島県富岡町で乗用車を盗んだとして、福島、埼玉両県警は10日、窃盗容疑で住所不定、無職原広樹容疑者(25)を再逮捕、無職少年(19)=東京都八王子市=を逮捕した。2人は容疑を認め「『やりたい放題だ』と仲間を誘った」と話しており、両県警は他にも10人以上と福島県内で窃盗を繰り返していたとみて調べている。
逮捕容疑は、警戒区域設定前の昨年3月12日~4月16日、富岡町内の民家に駐車していた普通乗用車1台(時価約100万円相当)を盗んだ疑い。
原容疑者は1月、富岡町内の民家に昨年4月ごろ侵入した疑いで逮捕されていた。(2012/02/10-17:58)
窃盗容疑:少年ら3人逮捕 被災地で車など「簡単だった」
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東京電力福島第1原発事故で住民が避難している区域で車や現金を盗んだとして、福島、埼玉両県警は10日、20代の男2人と19歳の少年1人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。うち2人は容疑を認め「誰もいないので簡単に盗みができた。宝の山だった」などと供述しているという。
逮捕されたのは、住所不定、無職、原広樹被告(25)=住居侵入罪で起訴▽同、小田泰久容疑者(23)▽東京都八王子市の少年(19)。原容疑者と少年の逮捕容疑は、昨年3月12日~4月16日、避難指示区域に指定されていた福島県富岡町内で乗用車1台を盗んだとしている。小田容疑者の逮捕容疑は昨年4月11~12日、津波被害のあった同県いわき市の住宅から現金2万円と指輪6個を盗んだとしている。車の所有者や住民は避難して不在だった。
両県警によると、3人は遊び仲間といい、富岡町内で盗まれた乗用車が昨年5月に埼玉県本庄市内で発生した人身事故の現場に放置されたことから発覚。3人は「福島に数回行った」とも話しているといい、両県警で調べている。【平川昌範】
毎日新聞 2012年2月10日 21時09分
余罪300件、被害1900万円超か 窃盗容疑グループ
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原発事故で警戒区域に指定された富岡町やいわき市で車や現金などを盗んだとして、無職男や少年らのグループが県警に逮捕された事件で、このグループに約300件の余罪があり、被害総額は少なくとも約1900万円に上ることが31日、複数の捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、住所不定、無職原広樹被告(26)(窃盗罪などで公判中)らは東京や埼玉、福岡県など少なくとも10都県で盗みを繰り返していた。いずれも深夜、飲食店や会社の事業所、美容室などにガラス窓を破って侵入し、現金や貴金属を盗む手口だった。未遂に終わったものも合わせると、約300件に上るという。
原被告らは原発事故後の昨年4月、富岡町にあった乗用車1台を盗んだ疑いで、今年2月に双葉署に逮捕された。その後の調べで、事故後に同町の民家に侵入し、テレビや貴金属を盗んでいたことや、他県での余罪が浮上した。原被告は調べに「生活に困っていた。盗んだ金はパチンコなどに使った」という趣旨の供述をしている。
(2012年9月1日 読売新聞)
県内被害額1300万円 警戒区域の窃盗グループ
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福島県双葉郡の警戒区域などで発生した広域窃盗事件で、双葉署などが捜査していたグループが、双葉郡といわき市で計130件の窃盗事件に関与していたことが3日、分かった。同日、双葉署が発表した。被害額は少なくとも1300万円に上る。
同署によると、本籍埼玉県川越市、住所不定、無職原広樹被告(26)=窃盗罪などで公判中=を中心とした若者のグループ。原被告らは東京電力福島第一原発事故後の昨年3月下旬以降、住民が避難した地域に入り、空き巣などの窃盗事件を繰り返したという。警戒区域内で約90件、いわき市内で約40件の犯行を裏付けた。
同署と埼玉県警の共同捜査班はグループの12人を逮捕し、少年1人を書類送検した。裏付け捜査の結果、本県を含む東北と関東、四国、九州の1都9県で約320件の窃盗を繰り返し、被害総額は1920万円に上った。
( 2012/09/04 09:23カテゴリー:主要 )
窃盗:避難区域などで 少年ら12人、容疑で逮捕""双葉署 /福島
毎日新聞 2012年09月04日 地方版
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福島第1原発事故の避難区域の無人宅を狙った窃盗事件で、双葉署は3日、8月末までに住所不定(本籍埼玉県川越市)、無職、原広樹被告(26)=窃盗罪などで公判中=ら窃盗グループ12人を窃盗容疑などで逮捕、起訴したと発表した。県内を含め10都県で323件の窃盗を繰り返し、被害総額は1920万円以上という。
逮捕容疑は、原被告らは震災直後の昨年3月12日から、原発事故で無人になった富岡町の民家に侵入、車1台を盗んだとされる。同署によると、原被告らは関東や九州でも空き巣や事務所荒らしで、液晶テレビや宝石などを盗んだという。
原被告らは「遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めているという。グループは原被告ら成人2人を中心に、10代の男女で構成されていた。【三村泰揮】
2012年02月
避難区域窃盗35人摘発 被害67件、県警捜査強化へ
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東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の住民避難地域で無人の住宅を狙って相次ぐ窃盗事件で、県警が震災後に窃盗の容疑などで摘発した人数が35人に上ることが27日、分かった。2月県議会の追加代表質問で阿部広議員(自民、いわき市)に松本光弘県警本部長が答えた。
県警はこれまでに、緊急時避難準備区域に指定されていた広野町の住宅などから現金や電化製品を盗んだいわき市の男ら5人のグループ、警戒区域に指定された富岡町の住宅から現金などを盗んだとして埼玉県内の3人のグループを逮捕。これらグループのほか、個人で犯行に及んだり、任意で捜査を行ったものも含め摘発した被害件数は67件になるという。県警は今後も避難区域で発生した窃盗被害の捜査を強化する方針。
(2012年2月28日 福島民友ニュース)
2012年03月10日
後を絶たぬ空き巣、避難区域見直しで対策急務に
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東京電力福島第一原発事故で設定された福島県内の避難区域が4月にも見直されるのに伴い、同県内の原発周辺自治体で防犯対策の強化が課題となっている。
警戒区域の再編で、立ち入り禁止が解除される区域ができる一方、直ちに帰宅できない住民も多いとみられ、空き巣被害が心配される。自治体では、住民によるパトロール隊の新設などに乗り出す。
福島第一原発から20キロ・メートル圏内の警戒区域は、災害対策基本法と原子力災害特別措置法により、立ち入りが禁止されている。県警は、境界付近で24時間態勢の警備を実施、区域内をパトロールし、許可なしに侵入した場合は逮捕するなどの対応をとっている。それでも大半が警戒区域となっている双葉郡を管轄する双葉署管内での空き巣件数は2010年の20件に対し、11年は594件と急増した。
政府は4月1日をメドに警戒区域などを解除し、放射線量が比較的低い地域は立ち入り可能となる見通しだが、住民が帰還して再び暮らし始めるには除染などが必要で、無人の建物はかなり残るとみられる。
こうした事態に備え、南相馬市は、区域再編後に34人の住民による「見守り隊」を新設する。新年度当初予算に約1億円の事業費を計上した。市の担当者は「今でも一時帰宅すると、窃盗被害の報告が後を絶たない。立ち入り禁止の解除後も人が住まない家は多いはずで、自分たちで街を守ることにした」と話す。
全域が警戒区域の富岡町は4月以降、見回り態勢を強化する。昨年9月から消防団と役場職員が週2回、車で町内を巡回しているのを週3回に増やすことを検討。楢葉町も、警戒態勢を16時間態勢から24時間態勢にする方針だ。川内村では再編後、現在のパトロール活動の範囲を広げる方向だ。嶋田賢一・地域防犯隊長(63)は「村に当分戻らないという人もおり、家が心配だとの声もある」と語る。
すでに一部地域ではパトロールの効果が表れている。葛尾村では原発事故後、警戒区域が設定された昨年4月22日までに窃盗被害は5件あったが、昨年6月に住民による24時間態勢の見回りが始まって以降、被害は確認されていない。今後も各地で、地元住民による警戒活動が注目されそうだ。
(2012年3月10日08時44分 読売新聞)
2012年04月24日
放射線測定器詐欺:無料貸し出しの3台だまし取られる
毎日新聞 2012年04月24日 20時10分(最終更新 04月24日 20時33分)
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福島県いわき地方振興局は24日、いわき市内の製造業者を名乗る男に無料で貸した放射線測定器3台(購入価格計約125万円)をだまし取られたと発表した。県警いわき中央署に被害届を提出した。期限を過ぎても返却されず連絡先に電話すると申込書の記載内容は架空だったという。
同振興局によると、男は18日に訪れ、空間放射線量を測定できるサーベイメーターやポケット線量計などを借りた。貸出期限の19日までに返却されず、申込書に記載された電話は関係のない女性につながった。住所にも該当する企業は存在しなかった。身分証の提示は貸し出し条件にしていなかった。
同振興局は昨年4月から、いわき市と双葉郡の事業所に無料で測定器を貸し出し、3月末までに約1000件の利用があった。同振興局は「チェックが甘かった。今後は身分証の確認を徹底したい」としている。【水戸健一】
2012年06月25日 鈴木幸典容疑者(52)
警戒区域の住宅侵入、現金や発泡酒・缶詰盗む
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福島県警双葉署は25日、住所不定、無職鈴木幸典容疑者(52)を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕した。
発表によると、鈴木容疑者は6月上旬~24日までの間、福島第一原発の警戒区域となっている福島県楢葉町の男性(54)方に侵入し、現金約6500円と発泡酒や缶詰など15点(1700円相当)を盗んだ疑い。鈴木容疑者は容疑を認めているという。男性方の住民はいわき市に避難しており、鈴木容疑者は1階の窓を割って侵入したという。
同日午後2時半頃、同町内を歩いていた鈴木容疑者を作業員が見つけ、不審に思い110番し、震災派遣されていた青森県警の警察官らが職務質問し、発覚した。
付近には同じような被害が数件あり、余罪についても調べている。
(2012年6月26日12時08分 読売新聞)
2014年11月06日 安納享二容疑者(57)、秋山ゆみ容疑者(46)
2014.11.6 00:46更新
トラック盗んだ疑いで2人逮捕 福島・避難区域でも窃盗
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福島県警は、会津若松市内の駐車場でトラック1台(約100万円相当)を盗んだとして、窃盗の疑いで、栃木県小山市雨ケ谷、重機オペレーター、安納享二容疑者(57)=別の窃盗罪などで起訴=を再逮捕、茨城県筑西市村田、無職、秋山ゆみ容疑者(46)を逮捕した。
逮捕容疑は、10月3日から同4日までの間、会津若松市神指町の建設会社の駐車場でトラックを盗んだとしている。県警によると、2人は容疑を認めているという。
安納容疑者は昨年9~10月、東京電力福島第1原発事故で居住制限区域となっている福島県富岡町の住宅に侵入し現金約5千円などを盗んだとして先月15日に逮捕され、今月4日、窃盗罪などで起訴された。
2015年04月28日 松崎泰弘容疑者(44)
避難区域で骨董品の窃盗繰り返す 男逮捕
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東京電力福島第1原発事故で全町避難している福島県大熊町の民家から骨董(こっとう)品を盗んだとして、福島県警双葉署は27日までに、盗みの疑いで、いわき市草木台4丁目、会社員松崎泰弘容疑者(44)を逮捕した。同署は松崎容疑者の自宅や車から骨董品や美術品約470点を押収。避難区域内で空き巣を繰り返していた疑いがあるとみて、裏付けを進めている。
逮捕容疑は3月26日午後2時ごろ、大熊町大川原の居住制限区域にある民家に侵入し、キセルや皿など4点(2万9000円相当)を盗んだ疑い。松崎容疑者は「2012年10月ごろから、大熊町で数え切れないほど盗みに入った。骨董品が好きでやめられなくなった」と供述しているという。
県警によると、松崎容疑者は住宅設備関係の会社に勤務し、大熊町から帰還困難区域への立ち入りも許可されていた。双葉署は、松崎容疑者が日中、仕事の合間に盗みを繰り返していたとみている。
押収品は皿やつぼ、絵画や掛け軸、かっちゅう、弓などで、300万円相当とされるブロンズ彫刻(高さ約1.8メートル)もあった。インターネットで何点かを売却した形跡もあるという。
避難区域では原発事故直後から、窃盗被害が多発。昨年6月には富岡町などで空き巣を重ねた男が逮捕され、約3000点が押収された。避難区域を抱える各自治体は防犯カメラを設置し、警戒体制を強化。今回の事件では、大熊町が今年1月に運用を始めた56基の防犯カメラの映像などから松崎容疑者が浮上した。