フランスの有料民間テレビ局。
「復興に向けた努力をしていない」と震災被害をちゃかす
時系列
▼2011年03月中旬
03月14~17日放映分の人形劇形式の風刺番組「レ・ギニョル・ド・ランフォ」
- 日の丸に放射能標識のマークをあしらう
- 福島第一原発事故の対応にあたる作業員をゲームのキャラクター(スーパーマリオ)にたとえる
- 原爆投下直後の広島と今回の震災後の仙台の写真を比較して「日本は(何十年も)復興に向けた努力をしていない」としたコメント
▼~2011年03月21日
在フランス日本大使館は「カナル・プリュス」に書簡と口頭で2度抗議。
局側は「番組は何でも批判するのが趣旨。報道は客観的に行っている」と謝罪を拒否。
▼2011年04月29日
在フランス日本大使館は「カナル・プリュス」に「被災者感情を傷つけるような表現があった」として抗議を行っていたことを明らかにした。
参考
「復興努力してない」と仏TV、日本大使館抗議
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【パリ=三井美奈】在フランス日本大使館は29日、仏民間テレビ局「カナル・プリュス」が東日本大震災の直後に放映した番組で「被災者感情を傷つけるような表現があった」として抗議を行っていたことを明らかにした。
大使館によると、3月中旬に放映された同局の人形劇形式の風刺番組で、原爆投下直後の広島と今回の震災後の仙台の写真を比較して「日本は(何十年も)復興に向けた努力をしていない」としたコメントがあったほか、福島第一原発事故の対応にあたる作業員をゲームのキャラクターにたとえる場面などもあった。
大使館は3月21日までに書簡と口頭で2度抗議したが、局側は「番組は何でも批判するのが趣旨。報道は客観的に行っている」と応じたという。
(2011年4月30日11時01分 読売新聞)
仏テレビ、震災被害ちゃかす=日本大使館が抗議
時事通信 4月30日(土)19時16分配信
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【パリ時事】仏テレビ局「カナル・プリュス」の風刺番組で3月、東日本大震災後の仙台と原爆投下後の広島の映像を並べて「日本は50年間も復興の努力をしていない」とコメントするなど、震災被害をちゃかす表現があったとして、在パリ日本大使館が抗議したことが30日までに分かった。
問題となったのは、人形劇仕立てで時事問題を面白おかしく取り上げる人気番組「レ・ギニョル・ド・ランフォ」の3月14~17日放映分。日の丸に放射能標識のマークをあしらったり、福島第1原発周辺の復旧作業員をテレビゲームのキャラクターに見立てたりする表現もあった。
「原爆から復興の努力ない」 大震災ちゃかす寸劇
2011年4月30日
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【パリ=清水俊郎】フランスのケーブルテレビ局「カナル・プリュス」の人気番組「レ・ギニョル・ド・ランフォ」(ニュース人形劇)が東日本大震災の直後、被災地の写真と第二次大戦の原爆で破壊された広島の写真を比べて「日本は五十年以上、復興の努力をしていない」とちゃかす寸劇を放映していたことが二十九日分かった。
在仏日本大使館は「被災者の感情を傷つける内容」として同局に文書で抗議した。
実在の政治家や有名人そっくりの人形を使ってニュースを面白おかしく伝える番組で、問題の寸劇は三月十四日に放映。被災地の支援に入ったという設定の外国人兵士の人形が二枚の写真を示し「日本がこんな国とは知らなかった」ととぼけてみせる筋立てだった。
この番組は、「新しい日本国旗」として日の丸に放射能標識の三つ葉をあしらった旗も“発表”。いずれもインターネットの同局のサイトから既に削除されているが、別の動画収集サイトなどに映像が残っている。
同局は、日本大使館の抗議に「レ・ギニョル・ド・ランフォは風刺番組。ニュースでは震災をきちんと報じている」と釈明したという。
東日本大震災をめぐっては、国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが日本産食品を放射線入りの毒リンゴになぞらえた漫画を掲載し、謝罪した。
Canal+ - Wikipedia
より、[トラブル]の項目
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2011年4月、時事問題を風刺する番組の中で、東日本大震災の被災地と原爆が投下された直後の広島の写真を並べて、「60年たっても変わらない」と伝えたり、日の丸の上に放射能のマークを描いたり、復旧作業に当たる作業員をテレビゲームのキャラクターに見立てたりするなど、日本大使館では「被災者感情を著しく傷つける内容だ」として書簡などで強く抗議したが、「表現の自由がある」とし、謝罪は一切しなかった。