東電社長「福島第1原発事故では、中越沖地震の教訓のかなりの部分が生かされた」
2012年07月16日 新潟県中越沖地震 追悼式 @新潟県柏崎市
中越沖地震の教訓生かされた=福島第1原発事故で-東電社長
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新潟県中越沖地震から5年となる16日、同県柏崎市で行われた追悼式に、東京電力の広瀬直己社長も出席した。式典終了後、記者団に「5年の間に地震の教訓を生かし、対策を取ってきた。議論はあるが、福島第1原発事故ではかなりの部分が生かされた」と話した。
中越沖地震では、7基ある東京電力柏崎刈羽原発が被災し、全基停止した。その後、運転を再開したが、福島第1原発事故の影響で、現在は再び全基停止している。(2012/07/16-17:14)
2013年11月15日 元東電社員「作業員の防寒着のために募金してクレクレ」
東電に言って払わせろ。
作業員にカイロ、肌着を 原発勤務の東電元社員 募金呼び掛け
2013年11月15日 13時54分
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福島県内に住む東京電力の元社員らが、東電福島第一原発事故で汚染水対策などに当たる作業員を冬の寒さから守ろうと、防寒用品を贈るための募金活動を今月から始めた。集めた募金で肌着や使い捨てカイロを順次購入する。今月下旬、手始めにカイロ三万個を作業員の拠点、Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)に届ける予定だ。 (妹尾聡太)
この元東電社員は、福島県いわき市に住む吉川彰浩さん(33)。福島第一原発に十年間、第二原発に四年間勤務し、原発の保全業務などを担当。原発事故発生直後は、第二原発の冷却水確保に当たった。二〇一二年六月に退社。その後、過酷な現場の労働環境や廃炉作業の問題点を広く知ってもらおうと、東京都内や宮城、福井県など各地で講演活動をしている。
社員時代、原発の知識や技術などの多くを、関連企業の熟練作業員から教わった。しかし原発事故後は、経験が浅いまま汚染水処理や核燃料取り出しの関連作業に従事する作業員が多いという。
最近、福島第一で働いている元同僚から、「防寒肌着や使い捨てカイロの支給がない」と聞いた。福島の冬は寒い。放射線防護服の下は、あまり厚着はできない。体は冷えて動きにくくなると、けがやトラブルにつながる。過酷な現場なのだから、ある程度の補助はあってもいいのでは-。そう思い、自分も経験した危険を少しでも減らそうと支援を思い付いた。
講演会で募金をお願いするほか、周辺自治体の復興支援などに取り組もうと友人四人とつくった支援グループ「アプリシエイト・フクシマ・ワーカーズ」の公式ホームページやフェイスブックに趣旨を掲載して募金を呼び掛けている。目標は一千万円。これで防寒肌着上下三千着、使い捨てカイロ三十万個を贈れる。東電側にも了解を得ているという。
原発事故を防げなかった自身や東電への批判は当然とした上で、「社会が作業員に目を向け、世界一危険な場所で働く意義のある仕事だと思って支えなければ数十年続く廃炉作業を次世代に引き継げない」と訴える。
(東京新聞)