元外交官。日本野球機構のコミッショナー。69歳(2011年03月時点)。
ナイター開催自粛要請に「SMAPだって何だって、仕事をするんだ」発言
時系列
▼2011年03月17日
文部省からのナイター開催自粛要請があったにもかかわらず、渡辺恒雄がセ・リーグは予定通り2011年03月25日に開幕することを発表
加藤「批判は覚悟の上。その批判を甘んじて受けるのが私の責任」
▼2011年3月22日
加藤は労組プロ野球選手会の阪神新井貴浩内野手らと3省庁を訪問。
東京電力と東北電力管内でのナイター自粛を要請される。
訪問後、加藤が発言。
「私は野球に誇りを持っている。今の時期に野球をやることは不謹慎だとは思わない。SMAPだって何だって、仕事をするんだと言っていた。野球が仕事なんだ」
参考
加藤良三コミッショナーの声明(要旨)
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2011.3.18 05:02
未曾有の困難を克服し、復興を軌道に乗せるための責務を一人ひとりの国民が負っていると思います。そういう状況のなか、プロ野球の果たすべき役割は何なのでしょうか。被災地が復興することを祈り、復興にメドがつくまで、公式戦を行わず、練習だけを行い、ただじっと待っているだけでいいのでしょうか。
私は、私たちプロ野球界、球団、野球を職業とするプロ野球選手にとっては、この困難な状況においてこそ、気力を振り絞って、真剣勝負をお見せすることこそが、プロ野球に期待される社会的責務であり、そこでプロフェッショナリズムを発揮することによって、被災者、被災地そして日本のために貢献できるのではないかと考えます。
12球団の現状を踏まえた上で、文化的公共財としての日本のプロ野球が果たしてきた歴史的な役割を考えると、苦しいときにこそ、必死でプレーする姿勢をお見せすることが、プロ野球界に求められている使命であり、責務ではないかと確信するに至りました。
プロ野球は被災地の人々にできる限りの勇気を届け、日本国全体に夢と希望を伝え、海外に対しても「日本は野球がやれる位落ち着いているではないか」「日本全体にはまだまだ底力があるではないか」との正確な事実認識を持っていただくための発信を行う役割を担うべきものであると、私は思います。プロ野球は、プロ野球の世界のためだけのものではありません。それは、日本国及び日本社会と共にあるべきものです。
加藤氏、文科省要請に取材対応せず
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2011.3.18 23:38
プロ野球の加藤良三コミッショナーは18日、文部科学省からナイター開催を慎むように要請を受けた件について、取材対応をせず、コメントも出さなかった。
セ・リーグが17日に予定通り開幕することを発表した記者会見の席で、加藤コミッショナーは政府や監督官庁から受ける指示に従う意向を示していた。また、その席上で「批判は覚悟の上。その批判を甘んじて受けるのが私の責任」と話していた。(共同)
加藤コミッショナー「SMAPだって仕事」
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セ・リーグが3月29日に延期した今季開幕日、および4月中の東京ドーム、神宮、横浜でのナイター開催について、再考する可能性が出てきた。日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナー、労組プロ野球選手会の阪神新井貴浩内野手らが22日、都内に高木義明文部科学相、蓮舫節電啓発担当相らを訪ね、東京電力と東北電力管内でのナイター自粛を要請された。さらに選手会との協調も重ねて指導され、選手会が要望する4月12日のセ、パ同時開幕の可能性も出てきた。セは明日24日に緊急理事会を開き、対応を協議する。
加藤コミッショナーが開き直った。3省庁を訪問後「国難の中で野球がどういう責任を果たすべきか。狭い利益ではなく、選手会を含めた野球世界全体として考えるべき」と話した。コミッショナーの責任について問われると「私は野球に誇りを持っている。今の時期に野球をやることは不謹慎だとは思わない。SMAPだって何だって、仕事をするんだと言っていた。野球が仕事なんだ」と頬を紅潮させた。
[2011年3月23日8時3分 紙面から]