2012年04月10日 稲川会系暴力団
原発復旧に組長関連社員、工事費を資金源か
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稲川会系暴力団の組長が実質的に経営する新潟県内の建設会社が、東京電力福島第一原子力発電所事故の復旧工事に作業員を派遣し、利益を得ていたことが、捜査関係者らへの取材でわかった。
何段階にもわたる下請けルートの末端に入り込み、東電の復旧工事費の一部を資金源にしていたとみられる。警察庁も暴力団の復興事業への介入を警戒している。
新潟県警の捜査関係者らによると、この組長は、昨年春から秋までの約半年間、社員2人を同原発の復旧工事に派遣。日当1万6000円のうち、社員には半額しか渡さず、計百数十万円の利益を得ていたとみられる。作業員は、高濃度の放射性物質が残る原子炉建屋周辺で、足場組みなどをしたという。
派遣していた建設会社は組長の息子が社長を務めていたが、県警は今年1月、労働者派遣法で認められていない危険業務に当たることを知りながら、社員3人を別の建設会社に派遣し、上越市内のJR北陸新幹線の建設工事現場で働かせていた実質的経営者として、組長を同法違反容疑で逮捕。罰金刑が確定した。この捜査の過程で押収資料などを分析したところ、原発事故現場への派遣などの実態が判明した。
(2012年4月10日07時33分 読売新聞)
2011年06月17日
原発作業員 暴力団系派遣会社が超ピンハネで集めるケースも
2011.06.17 07:00
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福島第一原発の事故処理は、それ自体が、“巨大ビジネス”になろうしている。誰がどのように動き始めているのか、ジャーナリストの伊藤博敏氏がレポートする。
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原発の事故処理にいち早く反応したのはゼネコンだった。なかでも大成建設は、東京電力からの要請を受けて、震災直後に130人を福島第一へ送り込んだ。がれき処理を中心とした復旧作業にあたっている。
その後、他のゼネコンも続き、無線遠隔操作の重機なども使いながら事故対策に奔走。マリコン(海上土木業者)も、港湾の補修、汚染水の海洋流出に対応している。
とはいえ、「怖がって作業員が集まらない」という現実の前で、怪しい影も見え隠れする。激しいピンハネの末に、作業員を集めてくるのは暴力団系派遣会社、というケースがある。
また、暴力団系業者のなかには、混乱に乗じて被災地の土建会社を資金力で企業買収し、チェック体制が緩んでいるのをいいことに、東電からの特命発注、随意契約で儲けを目論むところもある。
事故処理のための、「なんでもあり」の総力戦は今後も続くが、東電がカネを吐き出していくのはこれからだ。
事故後、三井住友銀行などメガバンクから2兆円を調達、当面の費用はそれで賄ったが、これから「汚染水処理」と1号機から4号機の「廃炉」へ向けた作業が始まる。費用は数兆円単位とも言われる。
普通なら倒産だが、原発賠償機構を設立のうえ、政府が交付国債で資金繰りを支えることになった。
※SAPIO 2011年6月29日号
【福島】2012年05月22日 指定暴力団住吉会系組幹部、大和田誠容疑者(33)
原発復旧に組員派遣容疑、住吉会系幹部逮捕 危険手当を資金源に 福島
2012.5.22 13:21
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東京電力福島第1原発の収束作業現場に暴力団組員を派遣していたとして福島県警郡山署などは22日、労働者派遣法違反(建設業務への労働者は派遣)容疑で福島県二本松市成田町の指定暴力団住吉会系組幹部、大和田誠容疑者(33)を逮捕した。同署は収束作業の危険手当などをピンハネして暴力団の資金源としていたとみている。
県警によると、原発事故の復旧作業への暴力団派遣で検挙されたのは初めて。
逮捕容疑は昨年5~7月、栃木県の建設会社が請け負って指揮していた東電福島第1原発の災害復旧工事現場で、配下の組員の男ら数名を禁止されている建設業務に派遣し、作業に従事させたとしている。
同署によると、大和田容疑者は震災前から福島県以外にも全国の原発に労働者を派遣していた形跡があるという。原発の定期検査が短期的に人員を膨大に必要とするのを逆手にとっていた疑いがあり、同署で全容解明を進めている。
大和田容疑者は、自分の人材派遣会社に登録し、同県郡山市に避難していた男性から仮払い補償金を脅し取ったとして今年1月に逮捕されていた。
安定したシノギ「上納してもカネ余る」 組員、孫請けにも接触 原発違法派遣事件
2012.5.28 11:17
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東京電力福島第1原発の事故収束作業に作業員を違法派遣した容疑で暴力団組員が逮捕された事件で、組員が直接取引した「ひ孫請け」の会社だけでなく、その上の「孫請け」の建設会社にも取引を求める連絡を取っていたことが27日、福島県警への取材で分かった。暴力団と、下請け構造が重層的につながる建設業界との癒着の根深さが浮かび上がった形だ。
捜査幹部「氷山の一角」
福島県警の捜査関係者によると、労働者派遣法違反(建設業務への労働者派遣)容疑で逮捕された指定暴力団住吉会系4次団体幹部、大和田誠容疑者(33)が連絡を取ったのは、栃木県の孫請け会社。
第1原発の事故が起きた昨年3月以降、大和田容疑者は電話で全国の建設会社に「俺のところを使ってくれ」と求めたところ、応じた同社が作業員の派遣を要請。ひ孫請けにあたる建設会社(福島県いわき市)の所属と偽装した組員らを派遣したという。
県警の調べに、大和田容疑者は「(利益は上部組織への)上納金を払っても余った。遊びに使った」と供述。ひ孫請け会社を通して受け取った1人あたり1万7千円の日当から7千円をピンハネし、2カ月半で百数十万円の利益を得ていたとみられている。
大和田容疑者は平成19年から、宮城県の女川原発や新潟県の柏崎刈羽原発などに作業員を違法派遣。捜査関係者によると、他の暴力団関係企業も事故収束作業に従事している疑いがあるといい、捜査幹部は「電力会社からの豊富な発注がある安定したシノギ。事件は氷山の一角」と指摘する。
原発は13カ月に1回の定期検査で、普段の10倍にあたる数千人の作業員が必要になる。複数の地元建設業者によると、建設会社は作業員を求めて時には8次、9次まで下請けを重ねる。労働者の違法派遣は事故前から横行し、所属が不明な作業員もいたという。
捜査幹部は「下請けが重なる構造が暴力団の関与を見えにくくし、発注する電力会社の責任逃れにつながっている」とみている。
福島第1原発の事故収束現場で作業員として働き、「ヤクザと原発」の著書があるフリーライター、鈴木智彦氏は「本気で取り締まれば排除は可能」とした上で「(今回の逮捕だけでは)堅気を社長に据えて新会社を立ち上げるなど、(実態が)見えなくなるだけ」と警鐘を鳴らしている。
2014年11月16日 指定暴力団山口組直系「細川組」組長、細川幹雄(69)と同組員の武田直樹(44)
2014.11.16 19:45
犯罪収益から「みかじめ料」 山口組直系「細川組」組長を逮捕
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東京電力福島第1原発事故の除染作業に労働者を違法派遣していた男から、利益の一部を受け取ったとして、兵庫県警は16日、組織犯罪処罰法違反容疑で、指定暴力団山口組直系「細川組」組長、細川幹雄(69)=尼崎市南清水=と同組員の武田直樹(44)=大阪府寝屋川市郡元町=の両容疑者を逮捕した。県警によると、細川容疑者は容疑を認め、武田容疑者は「心当たりがない」と否認している。
逮捕容疑は7月上旬、香川県で人材派遣会社を経営する男(62)=労働者派遣法違反罪で起訴=が原発事故の除染作業現場に労働者を違法派遣して得た犯罪収益の一部と知りながら、男から現金20万円を受け取ったとしている。
県警によると、労働者派遣法では除染作業を含む建設業への労働者の派遣を禁止している。武田容疑者は「みかじめ料」として男から毎月10万円ずつ現金を受け取り、細川容疑者に手渡していたという。
福島への除染派遣で利益収受疑い 山口組直系組長を逮捕
2014.11.16 19:50
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#divclass(rectangle01){福島県の除染作業に労働者を違法に派遣していた男から、利益の一部を受け取ったとして、兵庫県警は16日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、指定暴力団山口組直系組長の細川幹雄容疑者(69)=同県尼崎市=を逮捕した。
逮捕容疑は7月、大阪府寝屋川市の人材派遣業の男(62)=労働者派遣法違反の罪で起訴=から、除染作業への派遣で得た犯罪収益の一部が含まれていると知りながら、組員を通じて現金20万円を受け取った疑い。
兵庫県警は、除染作業を請け負った香川県丸亀市の建設会社に男性3人を派遣し、福島県川俣町で除染作業をさせたとして、9月に男を逮捕。
収益が暴力団に渡っているとみて捜査していた。}
2015年06月05日 指定暴力団山口組系組幹部 韓国籍の●秀吉容疑者(69)他
●=褒の保を非に
2015.6.5 20:14
除染の雇用めぐり恐喝未遂 暴力団幹部ら3人逮捕
http://www.sankei.com/affairs/news/150605/afr1506050056-n1.html
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福島県警双葉署は5日までに、除染作業員の雇用をめぐり男性から金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂の疑いで、静岡市清水区八坂南町、指定暴力団山口組系組幹部で韓国籍の●秀吉容疑者(69)ら3人を逮捕した。
他に逮捕されたのは静岡市葵区安倍口新田、無職、岡本敏郎(51)と静岡市葵区牛妻、農業、荻野寿康(52)の両容疑者。
逮捕容疑は4月1日、福島県川内村の男性宅で、男性に現金50万円を支払わせる念書を書かせ、金を脅し取ろうとしたとされる。
双葉署によると、被害者の男性が経営する会社は原発事故に伴う除染作業を請け負っており、●容疑者は同社に作業員を派遣。仲介手数料を取っていたが、作業員が男性の会社に直接の雇用を希望したため、因縁をつけて金を要求したという。
●=褒の保を非に