2011年07月
トラック無料、8月打ち切り示唆 国交相、東北の高速道
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2011年7月29日21時46分
大畠章宏国土交通相は29日の閣議後の記者会見で、東北地方などの高速道路無料化について「悪用しているなら、制度を終えることを検討する」と語り、悪用が目立つトラックの無料化を8月末で打ち切る可能性を示唆した。業界に適正な無料通行を徹底するよう牽制(けんせい)する狙いがある。
無料化は被災地支援が目的で、現在はバス、トラックと被災者が乗る車が対象。対象車は東北などの無料区間から高速に入れば、最初の料金所までは原則、料金がかからない。
これを悪用し、用もないのにわざわざ無料区間の水戸IC(茨城県)から高速に入り、西日本の目的地近くで下りるなどの例が出ているとみられる。
国土交通省は8月末にバス、トラックの無料化をいったん終了し、その後は無料化の対象をすべての車に拡大して延長する予定。大畠氏の発言でトラックだけ延長しない可能性もある。対象の拡大も、関連経費を盛り込む予定の第3次補正予算案の検討が進まず、予定より遅れる情勢だ。
東北の高速無料化、不正利用で8月末中止も
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< 2011年7月29日 21:03 >
東日本大震災の被災地を支援するための東北地方の高速無料化をめぐり、制度を悪用するトラックが相次いでいる問題で、大畠国交相は29日、不正利用がなくならなければ、8月末での制度の終了を検討せざるを得ないとの考えを示した。
被災地とは無関係のトラックが、料金が無料になる常磐道の水戸ICなどを通過した後、Uターンして被災地とは別の方角へ向かうケースが相次ぎ、問題となっている。
2011年08月
高速無料化“悪用”トラック横行 周辺住民ら大弱り
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2011年8月1日13時49分
東日本大震災の被災地支援策として6月20日から実施されている東北地方の高速道路無料化を、“悪用”するドライバーが横行している。遠回りして無料区間で乗り降りし、通行料を浮かせているらしい。
常磐道の無料区間で最も首都圏に近い水戸インター(IC)付近では、一度国道50号に出て交差点を強引にUターンしたり、市道や店の駐車場を通り抜けたりしてICに戻る大型トラックやトレーラーが激増している。バス、トラックなどは無料区間から高速に入れば最初の料金所までは原則、料金がかからないため、わざわざ水戸ICで乗り降りする車が増えているとみられる。
市道は狭く、歩道と車道を隔てる縁石にはタイヤに乗り上げられた跡が黒々とついている。小学校の通学路にもなっており、保護者はパトロールを強化した。「振動で夜も眠れない」と訴える住民もいる。
東北の高速無料化 西日本からの車両も悪用か
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東日本高速道路会社は12日、東日本大震災の復興支援を目的に6月20日に無料化され6週間が経過した東北地方の高速道路の利用状況をまとめた。対象区間の南端にあり、トラックなどの無料化悪用が問題となっている常磐道の水戸インターチェンジ(IC)では、東京近郊だけでなく、関西、九州などを出発地とする車両の利用が急増していることが分かった。
前年同期や震災発生後の利用状況から、同社は、出発地が東北以外の車両の多くが、被災地の輸送とは無関係で、無料化を悪用した可能性が高いとみている。
同社は無料化開始後6週目(7月25日~31日)に水戸ICで降りたトラックを調査。1日当たりの利用は4400台で、うち4200台が無料化の適用を受けた。回収した通行券で出発地を調べたところ、東北地方は100台にとどまり、東京近郊が3500台、それより西の地域は600台だった。
[ 2011年8月12日 19:10 ]
東北の高速道、トラック無料打ち切りへ 制度を悪用
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2011年8月19日3時42分
国土交通省は18日、東北地方などの高速道路で実施してきたトラック・バスの無料化を、8月末にも打ち切る方針を固めた。東日本大震災の復興支援として始めたが、制度を悪用し、被災地と関係のないトラックの「ただ乗り」が目立つためだ。
週明けにも正式に発表する。これまでトラック・バスは、無料区間で高速に入ったり降りたりすれば原則として料金がかからない仕組みだった。今後は、乗用車と同様に被災・罹災(りさい)証明書を持つ被災者らが乗っていることが条件となる。「復興に関係するトラック・バスの支援は続ける形になる」(国交省幹部)としている。
6月20日に始めた無料化でトラック・バスを対象にしたのは、復興物資を運んだり、支援者らが利用したりすると想定していた。悪用は主にトラックで発生。例えば無料区間の水戸IC(茨城県)などで降り、すぐUターンして同じICから高速に入って西日本などの目的地へと向かう例が問題化した。国交省が7月中旬~8月上旬に調べたところ、水戸ICを使うトラック・バスの通行台数の12~14%に悪用の疑いがあった。
トラック東北高速無料、8月末で終了へ
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大畠国土交通相は19日の閣議後の記者会見で、東日本大震災の被災地を支援するため、トラックなど中型車以上を対象に実施している東北地方の高速道路無料化を、当面の期限だった8月末で終える方針を示唆した。
不正利用が後を絶たないためで、国土交通省の有識者委員会の意見を聞いた上で、23日に正式発表する。被災者を対象にした高速無料化は続ける方針だ。
国交相は、「適正に制度の趣旨を理解して(利用して)ほしいと再三お願いしたが、ほとんど是正されない」と述べ、現在も不正利用が続いていると指摘した。
国交省が7月中旬~8月上旬に常磐道・水戸インターチェンジ(水戸市)で調査した結果、中型車以上の12~14%が制度を悪用している疑いが出ていた。
(2011年8月19日12時02分 読売新聞)