【宮城】2012年01月19日 今野貞一容疑者(47)と佐々木咲枝容疑者(60)
- 今野貞一→石巻市元臨時職員。2011年05月~10月に市災害廃棄物対策課に臨時事務補助員として勤務していた。
- 佐々木咲枝→建設会社社長。家屋の解体の仕事で営業を担当。
- 2011年09月中旬、今野は職務上知り得た被災家屋の所有者名や連絡先など複数の情報を佐々木に教える
その見返りとして佐々木は今野に20万円渡す。
石巻市元臨時職員、被災家屋教え業者から賄賂
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宮城県警は19日、同県石巻市清水町、元同市臨時職員今野貞一容疑者(47)を加重収賄の疑いで、同市貞山、会社社長佐々木咲枝容疑者(60)を贈賄の疑いでそれぞれ逮捕した。
発表によると、今野容疑者は市災害廃棄物対策課に臨時事務補助員として勤務していた昨年9月中旬、東日本大震災で被災した家屋の解体を行っていた会社の営業担当だった佐々木容疑者に対し、職務上知り得た被災家屋の所有者などを教え、謝礼として現金20万円を受け取った疑い。2人とも容疑を認めているという。
県警は、佐々木容疑者が今野容疑者からの情報に基づいて営業活動を行っていた疑いがあるとみて、2人の関係などを調べている。
(2012年1月20日 読売新聞)
震災復興事業で贈収賄、石巻市元臨時職員が賄賂
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宮城県警は19日、同県石巻市清水町、元同市臨時事務補助員今野貞一容疑者(47)を加重収賄の疑いで、同市貞山、会社社長佐々木咲枝容疑者(60)を贈賄の疑いで、それぞれ逮捕した。
発表によると、今野容疑者は、市災害廃棄物対策課に勤務していた昨年9月中旬、職務上知り得た東日本大震災の被災家屋の所有者名や連絡先など複数の情報を佐々木容疑者に教え、謝礼として現金20万円を受け取った疑い。佐々木容疑者は当時、被災家屋の解体を請け負っていた同市の建設会社の営業担当だった。両容疑者ともに容疑を認めているという。県警によると、震災の復興事業に絡む贈収賄事件の摘発は全国初という。
今野容疑者は震災の緊急雇用創出事業で採用され、昨年5~10月、家屋の解体申請などを受け付ける業務を担当。市役所に来た佐々木容疑者と窓口で知り合った。佐々木容疑者は入手した情報を基に営業活動し、実際に受注に至ったケースもあったという。
(2012年1月20日11時22分 読売新聞)
震災復興事業で贈収賄 石巻市臨時職員ら2人逮捕 全国で初立件
2012.1.20 13:54
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東日本大震災で倒壊した家屋の所有者名など、職務で知り得た情報を不正に解体業者に教え、謝礼20万円を受け取ったとして、宮城県警捜査2課などは加重収賄容疑で石巻市清水町の元市臨時職員、今野貞一容疑者(47)を、贈賄容疑で同市貞山の土木建築会社社長、佐々木咲枝容疑者(60)を逮捕した。逮捕は19日。県警は20日、仙台地検に送致した。
いずれも容疑を認めているという。県警によると、東日本大震災をめぐる贈収賄事件の摘発は全国で初めて。
逮捕容疑は昨年9月中旬、市災害廃棄物対策課に臨時事務補助員として勤務していた今野容疑者が、倒壊家屋の解体の申請に訪れた市民の氏名や連絡先などを佐々木容疑者に教え、謝礼として現金20万円を受け取ったとしている。
県警によると、佐々木容疑者は情報を基に所有者に営業をかけて、工事を請け負っていたとみられる。
石巻の元臨時職員ら有罪 被災家屋解体めぐる贈収賄
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東日本大震災で被災した家屋の解体工事に絡み、宮城県石巻市の臨時職員として知った情報を工事の受注側に提供し、見返りに現金20万円を受け取ったとして、収賄罪に問われた同市の自営業今野貞一被告(48)に仙台地裁は17日、懲役1年、執行猶予3年、追徴金20万円(求刑懲役1年、追徴金20万円)の判決を言い渡した。
贈賄罪に問われた石巻市の会社役員佐々木咲枝被告(61)は懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)とした。
判決理由で柴田雅司裁判官は「震災からの早期復興を円滑に行うために不可欠な公務員への信頼を揺るがしかねない」と指摘した。
2012年04月17日火曜日
石巻市元臨時職員に有罪=復興事業で業者から現金-仙台地裁
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東日本大震災の被災家屋の解体事業をめぐり、所有者の情報を漏らした見返りに業者から現金を受け取ったとして、収賄罪に問われた宮城県石巻市災害廃棄物対策課元臨時職員の今野貞一被告(48)の判決が17日、仙台地裁であり、柴田雅司裁判官は懲役1年、執行猶予3年、追徴金20万円(求刑懲役1年、追徴金20万円)を言い渡した。
贈賄罪に問われた会社社長佐々木咲枝被告(61)は懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)とした。東日本大震災の復興事業に絡む贈収賄事件は全国初。
判決で柴田裁判官は、「被災者の生活立て直しを支援する事業では、公務員に対する信頼が不可欠」と指摘。「犯行は市職員への信頼を揺るがしかねない」とした。(2012/04/17-14:47)
石巻の元臨時職員ら有罪 被災家屋解体で贈収賄
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2012年4月17日 16時38分
東日本大震災で被災した家屋の解体工事に絡み、宮城県石巻市の臨時職員として知った情報を工事の受注側に提供し、見返りに現金20万円を受け取ったとして、収賄罪に問われた同市の自営業今野貞一被告(48)に仙台地裁は17日、懲役1年、執行猶予3年、追徴金20万円(求刑懲役1年、追徴金20万円)の判決を言い渡した。
贈賄罪に問われた石巻市の会社役員佐々木咲枝被告(61)は懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)とした。
判決理由で柴田雅司裁判官は「震災からの早期復興を円滑に行うために不可欠な公務員への信頼を揺るがしかねない」と指摘した。
(共同)
被災家屋解体工事巡る贈収賄、それぞれ猶予判決
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宮城県石巻市が発注した東日本大震災の被災家屋解体工事を巡って収賄罪に問われた同市清水町、元市臨時職員今野貞一被告(48)と、贈賄罪に問われた同市桃生町、会社役員佐々木咲枝被告(61)に対する判決が17日、仙台地裁であった。
柴田雅司裁判官は、今野被告に懲役1年、執行猶予3年、追徴金20万円(求刑・懲役1年)、佐々木被告に懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)を言い渡した。
判決では、今野被告は昨年9月27日頃、同市の臨時職員として被災家屋の所有者から解体工事の申請の受け付けを担当。市内の建設会社役員だった佐々木被告に、申請者の名前や連絡先を教えるなどし、謝礼として現金20万円を受け取った。
(2012年4月17日18時58分 読売新聞)
【岩手】2012年01月28日 大宮幸司容疑者(41)、佐藤雅俊容疑者(39)、中村克志容疑者(44)
&大宮幸司容疑者(41)
盛岡市道路工事代金詐欺容疑 市職員ら3人逮捕
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盛岡市発注の道路工事で約950万円を水増し請求し工事費をだまし取ったとして、岩手県警捜査2課などは27日、詐欺の疑いで、盛岡市天昌寺町、同市下水道整備課主査大宮幸司容疑者(41)ら3人を逮捕した。
他に逮捕されたのは、盛岡市山岸5丁目、建設会社「恵工業」社員佐藤雅俊(39)、同市新庄町、恵工業の下請けの「協積産業」社員中村克志(44)の両容疑者。
3人の逮捕容疑は2008年4月30日、共謀して、盛岡市が発注した市道工事で、代金を水増しした設計書に基づき、同市に水増し分約950万円を含む工事費約5880万円を恵工業に振り込ませ、だまし取った疑い。
県警によると、水増し設計書の作成は大宮容疑者が他の2人に持ち掛けた。大宮容疑者は当時、盛岡市道路建設課主任で、工事の予算の原案作りなどを担当していた。市道の本工事は07年5月に行われ、翌年3月に追加工事が行われた。
県警は3人の認否を明らかにしていない。
大宮容疑者の逮捕を受け、盛岡市の白根敬介水道事業管理者は「震災から職員一丸になって取り組んでいるところ、公務に対する信頼を大きく損なった。おわび申し上げる」と陳謝した。
2012年01月28日土曜日
盛岡市汚職:課長らも水増し認識 流用を黙認""地裁公判 /岩手
毎日新聞 2012年05月23日 地方版
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盛岡市発注の道路工事をめぐる汚職事件で詐欺、収賄罪に問われている元市職員、大宮幸司被告(42)に対する第2回公判が22日、盛岡地裁で開かれた。
弁護側の証拠調べで、07年に盛岡市と恵工業の間で、正規の手続きを経ずに行われた同市北山の県立盲学校前の道路改修工事費が、当該事件(同市前九年)の道路建設工事費の水増し分からまかなわれていることを、大宮被告の当時の上司らが知りながら、黙認していたことが明らかになった。理由として「改修が必要だった道路の修繕費用の予算がつかず困っていた」としており、道路建設課全体で水増しを認識していた。また、当時の課長補佐の話から、水増しを認識していたのは同課の課長までで、それ以上の役職には報告されていなかった。
市は公判開始後の調査で、大宮被告の当時の同僚約10人から聞き取りしたが、組織的関与について「確認できていない」としていた。【浅野孝仁】
【滋賀】2012年5月31日 愛荘町福祉課主任・原田誠人容疑者(34)
被災地支援に行った町福祉課職員、義援金で飲食
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東日本大震災の義援金約9万円を着服したとして、滋賀県警東近江署は29日、愛荘町福祉課主任の原田誠人容疑者(34)(愛荘町愛知川)を業務上横領容疑で逮捕した。
町は義援金の受け付け管理業務を日本赤十字社県支部から委託され、原田容疑者ら3人が担当。原田容疑者は昨年5月、公務の被災地支援活動で岩手県陸前高田市に赴いた際、着服した義援金を現地での飲食費に使ったという。
発表によると、原田容疑者は昨年4月中旬~5月下旬、義援金約9万円を着服した疑い。原田容疑者は全額を弁済したという。
今年3月、義援金を寄付した町民から「仮領収書はもらったが、正式の領収書を受け取っていない」と申告があり、原田容疑者の着服が発覚。町が25日、同署に刑事告訴していた。
他に3件、同様のケースが確認されているが、原田容疑者は町に「書き損じて(仮領収書を)破棄した」と説明しているという。
原田容疑者は総務課にいた2009年8月~10年3月、同課に事務局があった防犯自治会の活動費27万円を私的流用したなどとして同年10月に停職1か月の懲戒処分を受けている。福祉課には同年4月に異動となっていた。
◇
愛荘町役場ではこの日、村西俊雄町長らが記者会見し、「町民の善意を踏みにじり、申し訳ない」と謝罪した。原田容疑者は2年前の私的流用の際、県警から同容疑で事情聴取を受けており、今回の着服はそのさなかの犯行だったという。
村西町長は原田容疑者が懲戒処分の後、現金を扱う業務に就いていたことを知らなかったといい、「厳正に処分する。我々の監督責任も問われる」と話した。
(2012年5月31日08時48分 読売新聞)
【東京】2012年09月03日 東京都交通局係長の大機基宏容疑者(49)と金田哲容疑者(50)
震災対策工事で便宜 見返りに接待の東京都係長を逮捕
2012.9.3 19:35
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首都直下地震に備えた東京都発注の建設工事をめぐり、業者に便宜を図った見返りに飲食店で接待を受けたとしたとして、警視庁捜査2課は3日、収賄容疑で東京都八王子市北野台、都交通局係長、大(おお)機(はた)基宏容疑者(49)を、贈賄容疑で豊島区要町、建設会社「郡リース」(港区)社員、金田哲(さとし)容疑者(50)を逮捕し、同社事務所など関係先約10カ所を家宅捜索した。
同課によると、大機容疑者は平成20年4月~今年3月、都水道局営繕課の担当係長として、同局が発注する工事の建設業務などを担当。20年11月~今年4月、都が発注した震災時の復旧で使用する水道管などの資材を保管しておくプレハブ倉庫の建設工事受注に便宜を図る見返りに、金田容疑者から都内の飲食店などで計68回にわたり計約110万円の接待を受けた疑いが持たれている。
都係長、地震対策巡りキャバクラなど接待68回
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大規模地震に備えた東京都水道局の事業を巡り、業者から接待を受けたとして、警視庁は3日、都交通局工務事務所建築第2担当係長、大機基宏容疑者(49)(東京都八王子市北野台)を収賄容疑で、港区六本木の建築工事会社「郡リース」社員、金田哲容疑者(50)(豊島区要町)を贈賄容疑で逮捕した。
発表によると、大機容疑者は、都水道局経理部営繕課建築担当係長などだった2008年11月~今年4月、水道施設の災害復旧に必要な資材を備蓄しておく倉庫の新築工事などを巡り、金田容疑者に対し、最低制限価格の算出割合などの入札情報を漏らした見返りに、都内のキャバクラなどで計68回にわたり、飲食代計約110万円相当の接待を受けた疑い。
(2012年9月3日21時27分 読売新聞)
2012年9月3日21時32分
東京都係長を収賄容疑で逮捕 震災対策工事めぐり便宜
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首都直下地震などの地震災害に備えた東京都発注の水道関連施設などの工事に絡み便宜を図った見返りに、多額の接待を受けたとして、警視庁は3日、東京都交通局係長の大機基宏容疑者(49)=東京都八王子市北野台1丁目=を収賄容疑で逮捕し、発表した。港区の建物リース業「郡(こおり)リース」営業課長代理、金田哲容疑者(50)=豊島区要町3丁目=も贈賄容疑で逮捕した。
捜査2課によると、大機容疑者は都水道局経理部の係長だったときに担当した工事の入札参加業者や、最低制限価格が算出できる数値などを教えた見返りに、2008年11月~今年4月、金田容疑者から八王子市内の飲食店などで計68回にわたり、計約110万円の接待を受けた疑いがある。同課は認否を明らかにしていない。
東京都係長を収賄容疑で逮捕=災害用倉庫建設で便宜-飲食接待110万円・警視庁
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東京都が発注した災害用備蓄倉庫の建設工事をめぐり、多額の飲食接待を受けたとして、警視庁捜査2課などは3日、収賄容疑で都交通局係長の大機基宏容疑者(49)=八王子市北野台=を逮捕し、贈賄容疑で建設会社「郡リース」(港区)社員金田哲容疑者(50)=豊島区要町=を逮捕した。同課はいずれの認否も明らかにしていない。
逮捕容疑によると、大機容疑者は、都水道局営繕課係長だった2008年11月~今年4月ごろ、同局が発注した備蓄倉庫の建設工事などに関して、受注に便宜を図った見返りとして、金田容疑者から計68回にわたり、都内の飲食店などで約110万円相当の飲食接待を受けた疑い。
大機容疑者は発注工事の起案書などを作成する立場にあり、金田容疑者に対し、居酒屋などで工事概要や最低制限価格算出の割合、他の入札参加予定業者などの情報を伝えていたという。(2012/09/03-22:06)
東京都工事:収賄容疑で都係長を逮捕 業者から多額接待
毎日新聞 2012年09月03日 21時32分(最終更新 09月04日 01時00分)
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首都直下地震に備えて、東京都が発注した資材の倉庫建設工事などを巡り、業者から多額の飲食接待を受けたとして、警視庁捜査2課は3日、収賄容疑で都交通局係長、大機(おおはた)基宏容疑者(49)=八王子市北野台1=を、贈賄容疑でプレハブ建築物製造会社「郡リース」(港区六本木)社員、金田哲容疑者(50)=豊島区要町3=をそれぞれ逮捕した。同社は大機容疑者が水道局営繕課の係長だった08年4月0今年3月の間、計約7億円分の工事などを受注しており、捜査2課が詳しい経緯を追及する。
大機容疑者の逮捕容疑は08年11月0今年4月、震災時に都内で水道を復旧するための資材置き場や備蓄倉庫の建設工事をめぐり、工事概要や他の入札参加業者などを金田容疑者に教える見返りに、八王子市や中野区の居酒屋やキャバクラで68回にわたり、約110万円相当の接待を受けたとしている。
捜査2課によると、大機容疑者は当時、水道局が発注する建築工事の設計や工事監督を担当していた。
受注3事業で契約額変更=5300万円増、贈賄側に利益か-都水道局汚職・警視庁
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東京都水道局の災害備蓄倉庫の建設事業をめぐる汚職事件で、贈賄側の建設会社「郡リース」(港区)が受注した3事業で、工事の契約額が計約5300万円増額されていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
都によると、水道局係長だった大機基宏容疑者(49)=収賄容疑で逮捕=が増額案を作成していたといい、警視庁捜査2課は、同社の利益を増やすため意図的に変更した可能性があるとみている。(2012/09/04-05:12)
都庁汚職:大機容疑者 業者に有利になるよう設計変更か
毎日新聞 2012年09月04日 10時49分(最終更新 09月04日 11時25分)
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東京都水道局発注の震災対策事業を巡る汚職事件で、プレハブ建築物製造会社「郡リース」(港区)が落札した4件の事業のうち、3件の設計が入札後に変更され、契約額は合計で当初より計約5000万円増えていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は設計の原案を担当する都交通局係長、大機基宏容疑者(49)=収賄容疑で逮捕=が同社に有利になるよう設計変更していたとみて裏付けを進める。
捜査関係者らによると、郡リースは08年12月009年8月、水道局が首都直下地震に備え発注した資材置き場の整備事業など4件を計約6億1600万円で落札した。
このうち武蔵村山市や足立区、狛江市で建設予定だった資材置き場整備事業3件については入札後に設計変更が加えられ、契約額はそれぞれ落札当初の額から約1400万02300万円増額。郡リースの最終的な契約額は計約6億6900万円まで増えた。
大機容疑者は当時、水道局営繕課で整備事業の設計を担当。契約後に設計を変える場合も、大機容疑者が原案を作成していたとみられる。
贈賄側企業、発注額の7割獲得 東京都の直下地震対策
2012/9/4 13:31
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東京都が発注した首都直下地震対策の建設工事に絡む贈収賄事件で、贈賄容疑で逮捕された金田哲容疑者(50)が勤務する建設会社「郡リース」(東京・港)が、2008年度と09年度に都が発注した資材の備蓄施設工事のうち、契約額の7割強を受注していたことが4日、捜査関係者などへの取材でわかった。
警視庁捜査2課は4日午前、収賄容疑で逮捕された都交通局係長の大機基宏容疑者(49)が所属する都庁の関係部署や自宅など約10カ所を家宅捜索した。
同課は3日夜、業者側の関係先も捜索しており、押収資料を基に事件の解明を進める。
関係者によると、資材の備蓄施設工事は08~09年度に計7件の入札があり、契約総額は約9億3千万円だった。うち郡リースは足立区や江東区の施設工事4件、契約総額約6億7千万円を受注していた。また同社は首都直下地震対策に絡み、所有する事務所を11年と12年に都に賃貸する随意契約も結んでいる。
捜査関係者によると、大機容疑者は入札内容を伝えたり事務所の賃貸契約で便宜を図るなどの見返りに、金田容疑者から八王子市や中野区の飲食店やキャバクラで08年から12年に68回にわたり計約110万円の接待を受けたとされる。
収賄の都係長、設計変更で5300万発注増額?
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首都直下地震に備えた水道管の備蓄倉庫建設など東京都水道局の発注工事を巡る贈収賄事件で、警視庁に収賄容疑で逮捕された都交通局工務事務所建築第2担当係長、大機基宏おおはたもとひろ容疑者(49)が、贈賄側業者への発注額を増やすため、複数の工事で契約後に設計変更を行っていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。
増額分は計約5300万円に上るという。
捜査関係者らによると、贈賄側業者の建築工事会社「郡リース」(東京都港区六本木)は2008~09年、指名競争入札で倉庫建設など計4件の工事を落札し、約1億2600万~約1億8400万円で契約を締結。しかし、大機容疑者は、このうち3件について、契約後に工事の設計を変更し、発注額の1割前後にあたる約1400万~約2300万円を増額していたという。
(2012年9月4日14時43分 読売新聞)
係長が店指定、接待要求か=キャバクラ従業員と同伴も-都水道局汚職・警視庁
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東京都水道局の災害備蓄倉庫の建設事業をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された都係長の大機基宏容疑者(49)が、接待を受ける飲食店を自分で指定し、予約していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁捜査2課は、大機容疑者が接待を要求していた疑いがあるとみて、癒着の実態を調べる。
大機容疑者は、受注に便宜を図った見返りに、建設会社「郡リース」社員の金田哲容疑者(50)=贈賄容疑で逮捕=から計68回にわたり、約110万円分の飲食接待を受けたとして、3日逮捕された。(2012/09/04-19:43)
東京都水道局が「対策本部会議」設置 都係長汚職事件、事実関係調査
2012.9.4 19:45
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首都直下地震に備えた東京都水道局発注の倉庫建設工事をめぐる贈収賄事件で都係長、大機基宏容疑者が逮捕されたことを受け、都水道局は4日、「汚職防止対策本部会議」を開き、警視庁の捜査に全面協力するとともに都としても事実関係調査や原因究明を進め、再発防止策を検討することを決めた。
本部は増子敦局長を本部長に部長級ら16人で構成。大機容疑者が逮捕されたことなどを説明、改めて汚職防止のため法令研修などを行うことや、各部署での服務規律の徹底を確認した。
都によると、大機容疑者は受注業者決定権限はなかったが入札での最低制限価格などを知りうる立場にあった。
落札後に契約5300万円増額 都水道局汚職、「お手盛り」の可能性
2012.9.4 21:37
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首都直下地震に備えた東京都水道局発注の倉庫建設工事をめぐる贈収賄事件で、贈賄容疑で社員が逮捕された建設会社「郡(こおり)リース」(港区)が受注した水道局発注の工事4件のうち3件で、落札後に工法が変更されるなどして契約総額が約5300万円増額されていたことが4日、関係者への取材で分かった。
工法変更の書類は当時水道局の担当係長だった都交通局係長、大機(おおはた)基宏容疑者(49)=収賄容疑で逮捕=が作成しており、警視庁捜査2課は、郡リースに利益をもたらすための「お手盛り」の変更だった可能性があるとみている。
捜査関係者によると、郡リースは水道局発注の震災復旧資材の備蓄倉庫建設工事など4件を約6億1600万円で落札。うち3件について「地中に障害物がある」などの理由で落札後に工法が変更となり、契約金額が1400万~2300万円上積みされ、約6億6900万円に達した。
また、郡リースの落札率(入札予定価格に対する落札額の割合)は約96~99%と極めて高く、大機容疑者が情報を漏らしていた可能性が高いとみられる。
捜査2課は同日、都水道局など関係先約10カ所を家宅捜索した。